「ゴール数×ビッグチャンスのミス」をカウント!最も決定力が高いアタッカーは誰だ!?
7位は12回のマーカス・ラシュフォード。アシュリー・バーンズ、ラカゼット、ミトロヴィッチが11回で8位です。ハリー・ケインとアグエロの名前がTOP10にないのを見て、「さすが!彼らはシュートの精度が高いからね!」とうなずいた方は、勇み足ではないかと…。スパーズとマン・シティのエースは、仲よく10回で11位。ハリー・ケインは2015-16シーズンに2位、昨季は3位に入っており、セルヒオ・アグエロは通算114回で2位ルカクを30も引き離して現役選手No.1です。優れたゴールゲッターは、もらえるエリアを探し当てるのがうまく、ゴールの多さと比例して逃したチャンスも多いものと理解しておくのがいいようです。しかし…。
比例していると書いたものの、プレミアリーグのスタッツをシーズンごとに細かくチェックしてみると「ゴールが多いのにビッグチャンス逃しが少ない極上のスナイパー」と、「チャンスを逃しまくってゴールが少ないしくじりストライカー」が、毎年何人か存在します。2017-18シーズンには、なぐさめの言葉が見つからない「やらかしキング」がいました。どうした、ベンテケ!?31試合でゴールはたったの3発、ビッグチャンスでのミスは積もり積もって20回!5ゴール&13しくじりのリシャルリソンが、ベルギー代表のストロングヘッダーに続いています。素晴らしかったのは、15ゴールを挙げながら7回しか大きなミスがなかったロベルト・フィルミーノ。アザールとマフレズも、12ゴールでミス5回と前者の数字が高いアタッカーでした。
さて、2018-19シーズンを見てみましょう。ランキング2位のガブリエウ・ジェズスは、1年前の13ゴールに対してここまで6ゴールしか挙げておらず、ミスのほうは昨季の13回を既に上回ってしまいました。21歳のストライカーとアシスト王だったデブライネのパフォーマンスが落ちてしまっても、他の選手が平然と穴を埋めて首位に立っているペップ王国の底力はやはり脅威です。そしてもうひとり、泣き顔の印象が強い彼の名前を出さないわけにはいきません。アルバロ・モラタは、プレミアリーグ初年度が10ゴールに対して17のしくじり、今季の1月までで5ゴール&10回ミス。彼がうまくフィットできなかったことが、コンテ&サッリの両監督にとって誤算だったのは間違いないでしょう。
一方、決定機を逃さないアタッカーは誰でしょうか。直近のプレミアリーグで8戦8発とケチャップドボドボのサディオ・マネは、16ゴールでミス7回。ワトフォード戦でハットトリックを達成したラヒム・スターリングは、15ゴールでミス5回という秀逸な数字を残しています。今回並べたスタッツはあくまでも数字遊びに過ぎず、決めたシュートの難易度やビッグチャンスの質が考慮されていないわけではありますが、選手の好不調のバロメーターとしては参考になるのではないでしょうか。
というわけで、栄えあるキングスナイパーは、2シーズン通算で39ゴール&ミス22回のアグエロと、33ゴール&ミス17回のスターリングということでいかがでしょうか。彼らの素晴らしさは、ベルナルド・シウヴァ、ダヴィド・シルヴァ、ケヴィン・デブライネ、レロイ・サネ、リヤド・マフレズといった錚々たるパサーとセットでリスペクトするべきなのでしょうね。高速グラウンダーに走り込んでゴール前2メートルから無人の枠にプッシュ…というシーンが多いですから。「ザ・サン」のランキングを受けて膨らませてみたものの、マン・シティ恐るべしという月並みなオチになってしまい、大変恐縮です。
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いつも楽しく拝見しています。
いろんな要因が絡みますが面白いデータですよね。
オーバメヤン(に限りませんが)は、無理な体勢やトップスピードで裏を取ってシュートも結構多い印象です。
(チームスタッフは細かく分析してるはずですが。)
例えばエジルからの優しいパスに限ると決定率があがるのでしょうか、エジルの気の利いたアシストが来季以降増えると変わるか、興味深いです。
リバプールファンですが、マネはよく外すイメージでした(笑)