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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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絶品ロス・バークリー、4ゴールに絡んでイングランドの大勝を演出!

2試合連続の5ゴールは35年ぶり。イングランド代表が、ユーロ2020予選で猛威を奮っています。26日に開催されたモンテネグロとのアウェイゲームで、サウスゲート監督は2人のヤングスターを抜擢しました。エリック・ダイアーを欠いた中盤に、ウェストハムの20歳MFデクラン・ライス。チェコ戦で活躍したジェイドン・サンチョはお休みで、未だプレミアリーグでノーゴールのカラム・ハドソン=オドイが右サイドに入っています。私の注目選手は、プレミアリーグ15ゴールと絶好調のスターリングと、チェコとのゲームでいい動きを見せていたロス・バークリーです。17分にヴェショヴィッチの強引なドリブルでマイケル・キーンがかわされ、右のサイドネットに美しい一撃を決められてしまいましたが、圧倒的に押していたイングランドの逆転は時間の問題だと思っていました。

再三のセットピースを活かせずにいたイングランドが、右からのFKをゴールにつなげたのは30分でした。ロス・バークリーがファーに上げたハイクロスを、ヘッドで叩いたのはマイケル・キーン。序盤の失点のきっかけとなってしまったエヴァートンのCBは、自らの力でミスを帳消しにしました。35分に左サイドを突破したのは絶賛ブレイク中の18歳、ハドソン=オドイ。左足のクロスがファーのスターリングに届き、頭で折り返したボールがゴール前にこぼれますが、スターリングが至近距離から放ったシュートはシミッチが身を挺して阻みました。

左サイドで脅威となっていたハドソン=オドイは、38分に2点めをアシストしました。ハリー・ケインからパスをもらった若きウインガーが中に斬り込んでシュートを打つと、コースにいたロス・バークリーが右足インサイドで角度を変えてゴールイン。1-2となれば、イングランドに負ける要素は見当たりません。後半も主導権を握ったイングランドは、50分にカウンターから決定機をつかみます。ハリー・ケインから前線でパスをもらったハドソン=オドイが、サヴィッチを簡単に抜き去って右足一閃。コースは悪くなかったのですが、GKぺトコヴィッチが左手を出してCKに逃れます。

59分の3点めは、中盤で2人に突かれながらも粘ったロス・バークリーが起点となりました。ハリー・ケインからスターリングと右につながり、マン・シティのドリブラーがトマシェヴィッチとシミッチを翻弄してグラウンダーを入れると、サヴィッチがうまくクリアできず、中央で空いていたロス・バークリーの足元に転がってしまいました。容赦ないボレーがゴール左に突き刺さり、勝負あり。チェルシーでプレミアリーグ23試合3ゴールのMFは、この日だけで2ゴール1アシストです。

4点めが決まったのは71分。デル・アリに代わったヘンダーソンが自陣でパスカットに成功し、キレキレのロス・バークリーに預けると、最終ラインを切り裂くスルーパスが右のスターリングに通りました。DFを振り切ったスターリングが優しいグラウンダーを入れ、完全にフリーのハリー・ケインが左足でプッシュ。81分の締めの5点めは、ヘンダーソンの狙い澄ましたスルーパス1発で決まりました。スターリングのワントラップシュートがGKの股間を抜き、連勝スタートのイングランドがグループAの首位をキープしました。

ゴールラッシュの90分は、「ロス・バークリーのゲーム」というタイトルがぴったりの一戦。味方がボールを奪うとすかさずもらえる位置に走り、アグレッシブにボックスに飛び込む動きが目立ちました。チェルシーでも、もっと積極的に狙いにいっていいのではないでしょうか。一瞬の隙を見逃さないパスセンスと強烈なシュート力を持つインサイドMFが、プレミアリーグ3ゴール4アシストに留まっているのが信じられません。エヴァートン時代から「プレミアリーグを代表するセントラルMFになる」と期待されていた未完の大器が自信と安定感を手に入れれば、イングランドもチェルシーも相当やっかいなチームになるでしょう。ジェラードを彷彿とさせる活躍を見せてくれた25歳に、ユーロ2020でのブレイクを期待したいと思います。素晴らしい!

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