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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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続々とゴールゲット&レギュラー奪取…総勢28人!プレミアリーグで注目のU-21レポート!

拝啓 チェルシーサポーターのみなさま。夏の暑さもようやく峠を越し、お互い勝ち点厳しき折ですが、若手のブレイクを存分に愉しんでいらっしゃいますでしょうか。昨季プレミアリーグの開幕時には、ルカクとモラタというエースがいたのが思い出されますが、それぞれ苦境に陥ってチームを離れ、新しいシーズンは若いストライカーの活躍がカギとなっております。タミー・アブラハムVSマーカス・ラシュフォード。両者とも、プレミアリーグ3戦2発と上々のスタートを切りました。

そして彼らの脇には、メイソン・マウントとダニエル・ジェームズという新たなチャンスメーカーがおり、こちらも2人とも3戦2発。クラブOBの40代指揮官の下で、U-21の点取り屋&アタッカーがセットで活躍中という奇遇な状況を見るにつけ、今ならチェルシーサポーターの方々とはうまい酒が呑めるのではないかと心ときめくのであります。スールシャール監督は21歳のワン=ビサカを右サイドに据えつつ、17歳のグリーンウッドを抜擢。ランパード監督の手元には、20歳のプリシッチ&18歳のカラム・ハドソン=オドイとアザールの後継者候補が2枚揃っています。プレミアリーグ3節で1勝1分1敗と戦績まで同じで、互いに決していい出足とはいえませんが、若手の成長とともに戦術のクオリティが上がり、連勝モードに突入するのを切に願う次第であります。

U-21の積極起用では、アーセナルのウナイ・エメリも負けていません。中盤の底にグエンドゥジを配し、2列めにはジョゼフ・ウィロック&リース・ネルソンと20歳以下を3人も投入。サイドのメートランド=ナイルズもクロスの精度を高めており、3年後が楽しみな陣容です。ライバルのスパーズは、フラムの怪物ライアン・セセニョンを獲得し、18歳になったオリヴァー・スキップの経験値を高めようとしています。ファン・フォイスは、フェルトンゲンやアルデルヴァイレルトを脅かしてくれるでしょうか。スパーズでは、「若手育成には定評があるポチェッティーノ監督が、SBからウイング、トップ下までこなせるセセニョンをどう仕上げるか」に注目しています。

中堅クラブにも目を向けてみましょう。ヤングスターの話題で、レスターを外すわけにはいきません。チルウェル、ベンコヴィッチ、ジェームズ・マディソン、ティーレマンス、エンディディ、イヘアナチョと22歳が6人もいるチームは、U-21でもチョードリーとハーヴィー・バーンズという楽しみな選手を抱えています。アフロがトレードマークのチョードリーは、粘り強いチェックと前線への鋭いフィードが魅力で、思い切りのいい仕掛けが光るハーヴィー・バーンズは、今季プレミアリーグでもシェフィールド・ユナイテッド戦で決勝ゴールをゲットしています。上位でも通用しそうなインターナショナルクラスを揃えたブレンダン・ロジャース監督は、ヨーロッパリーグ出場権獲得に手応えを感じているのではないでしょうか。

レスターと同様に欧州へのチケットをめざすエヴァートンでは、ユーヴェでセリエA13試合6ゴールと得点力を見せつけたモイーズ・キーンが楽しみ。昨季プレミアリーグ7位のウルヴスは、ポルトガルのユース代表で主力だった19歳のFWペドロ・ネトと20歳のセントラルMFブルーノ・ジョルダンをゲット。両者とも、ブラガからラツィオに修行に出されていた選手で、オフシーズンに2人減ったポルトガル代表コレクションを7人に戻しています。

残留をめざすクラブにも、おもしろい顔ぶれが続々登場。ボーンマスには1月にブレントフォードから加わったクリス・メファムがいます。移籍金1200万ポンド(約15億6000万円)のCBは、開幕節のシェフィールド・ユナイテッド戦でプレミアリーグ初ゴール。20歳だった昨年9月にウェールズ代表に選ばれ、既に4試合に出場しています。マン・シティからアストン・ヴィラに移籍して中盤を仕切るドゥグラス・ルイス、アグレッシブなアタックが目を引くノリッジのトッド・キャントウェル、スタンダール・リェージュからセインツに加わったばかりのマリ代表FWムサ・ジェネポも、3節までにゴールを決めたU-21です。

クラブレコードとなる3000万ポンド(約39億円)でワトフォードに入団したイスマイラ・サールは、レンヌに所属していた昨季リーグアンで35試合8ゴールという数字を残しており、ようやく慣らし運転を終えてカラバオカップ2回戦のコベントリー戦で初ゴールをゲットしました。マンチェスター・シティで出番が増えそうな19歳のフィル・フォーデンと、セインツで既にレギュラーのヤン・ヴァレリは、ここで説明を加えなくてもいいでしょう。以上、今季プレミアリーグで注目のU-21を…いや、確かに彼は20歳なんですが、ここに入れます⁉

忘れているわけではないことを証明するだけのようですが、史上初めて20歳で2シーズン連続のCLファイナリストとなった、トレント・アレクサンダー=アーノルドの名前を記して、この稿を締めたいと思います。プレミアリーグ58試合出場2ゴール15アシストの右SBは、既にワールドクラスです。

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“続々とゴールゲット&レギュラー奪取…総勢28人!プレミアリーグで注目のU-21レポート!” への1件のコメント

  1. n より:

    現在のユナイテッドとチェルシー若手、見事に符合しますね。イングランド勢がヨーロッパを席巻し雨のモスクワで2チームがCL決勝をあいまみえた頃、10歳前後だった彼らには強烈な引力だったのでしょう。決して首位を目指して欲しくない訳ではありませんが、若手の成長とチームとしての熟成に今季は期待したいです。

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