メッシのバロンドール受賞に納得!しかしファン・ダイクの落選には異議あり…⁉
「しかし昨季は、本当にそのシーズンだけで考えれば、正直にいって、これほどディフェンダーが印象的だったシーズンを思い出せない。ヴィルグがもし勝ったら、それは正しかっただろうし、僅差だと聞いていた。ヴィルグのその後の発言は、彼がいかに人間としてファンタスティックかを物語っているね」
12月2日に、2019年のバロンドールが発表されました。まずは、6度めの受賞を果たしたリオネル・メッシに心からの拍手を送りたいと思います。公式戦50試合51ゴールという出色のスタッツを残し、バルセロナをラ・リーガ制覇に導いた稀代のアタッカーの受賞に、何の異論もありません。マージーサイドダービー直前のプレス・カンファレンスで、バロンドールについて聞かれたユルゲン・クロップ監督も同じ認識でしょう。冒頭で紹介したコメントは、最初のバロンドールから10年を経て、なおも世界のトップに君臨している不世出の選手へのリスペクトが溢れています。
ただし…こちらもクロップ監督に賛同いただけるはずですが、こうも思います。「バロンドールがメッシである」ことには違和感も反論もないけれど、「バロンドールがヴィルジル・ファン・ダイクではない」ことには異議あり!です。なぜ、彼ほどの活躍を見せた選手が世界一のプレーヤーという栄誉に輝けないのか?もう1度、クロップ監督の言葉を紹介しましょう。
「チャンピオンズリーグで優勝した。屈指のシーズンだった。(プレミアリーグで)97ポイントを獲得した。目撃した人々は、称賛されてしかるべきと思うだろう。私は彼らにとても満足している。17位はトレントだったっけ? 3年前に誰がそんなことを思っただろう?」
ファン・ダイクから見える景色で、2019年のリヴァプールと彼自身について整理してみましょう。プレミアリーグでは、年明けの初戦でライバルに敗れてからは無敗を続け、僅差の準優勝。チームはリーグ最少の22失点でフィニッシュし、個人としてはプレミアリーグ50試合連続で誰にも抜かれないという驚異的なレコードを残しました。チャンピオンズリーグは、バロンドールのライバルだった10番が率いるチームをファーストレグで3-0という絶体絶命の状況からひっくり返し、マドリードのファイナルでトッテナムを完封して優勝。ネーションズリーグも決勝に進出し、敵地でポルトガルに敗れたものの、準優勝に輝いています。
新シーズンは、プレミアリーグでは未だ無敗。前季より出来が悪いなどという声もあるようですが、2失点以上が1度もないチームの大黒柱にはネガティブな形容をせず、「フツーの世界一」ぐらいに留めておけばいいでしょう。2019年通算でプレミアリーグの戦績を見ると、32試合26勝5分1敗という秀逸な数字です。ビッグイヤーとUEFAスーパーカップ制覇、国内リーグと代表で準優勝では足りなかったというのでしょうか。世界中のジャーナリストの投票というフェアでオープンなアワードであり、受賞者がひとりしかいないのは重々承知しているのですが、どうにもこうにも悔しさを包み隠すことができません。
ゴールやアシストという明確な数字があるアタッカーは、チームと個人を切り離しやすいのですが、CBは「他人のミスで負けた。アイツは悪くない」とはいかず、個人の評価は戦績と連動するのが常です。いや、だからこそ、リヴァプールが欧州王者となったシーズンのMVPには、最高の勲章を手に入れてほしかったのです。とはいえ、もう結果は出てしまいました。アリソン・ベッカーが、新設されたレフ・ヤシン賞を獲得したことを称え、何とか矛を収めることとしましょう。敵はシーズン51ゴールですからね…。「プレミアリーグ制覇」「ネーションズリーグ優勝」「カンプ・ノウのCLセミファイナルで10番を完封」の3点セットからひとつ加えるぐらいでなければ勝てなかったということなのでしょう。
ファン・ダイクは、私のなかでは2018-19シーズンで最も輝いた選手です。13年ぶりのDF受賞を見られなかったのは残念ですが、来年はトレブルを達成するなどして、今度こそサッカーの歴史にその名を刻んでいただければと思います。今夜のマージーサイドダービーを、楽しみにしております。うう…。
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こんばんは、makotoさん。
ファンダイクの目も当然あるかなと思いましたがとても残念でした。
シーズン50ゴールなら確かハリーケインもしているので、やはり超絶テクニックなプレイが選者の評価を高めているのかもしれないですね!
それでも再度CLを取るか、欧州選手権で大活躍すれば、PL優勝とセットで来年のバロンドールは可能性大だと思いますよ!
更新ありがとうございます。実に無念です…!
昨シーズンのファンダイクを選ばないならいつ選ぶのか?彼のいないサイドを攻めるのがレッズ攻略法の基本みたいになっていました。
あれでも届かないのかと、DFに携わる多くの人を失望させる結果になったと思います。最高のフットボーラーを選ぶという夢の企画ですが、アタッカーとディフェンダーに甲乙つけがたい場合にアタッカーが有利になるのなら部門を分けるべきですね。
ファンダイクがスペインの二強の選手だったら獲れたんじゃないか…諦めがつかずついうがった見方をしてしまいます。ここはユルゲンのリスペクト溢れるコメントで矛をおさめることにします。
そして祝ヤシン賞!
アリソンが入って取りこぼしが本当に減りました。カリウス(はCLファイナリストとしてもっと尊敬されるべきと思いますが)とミニョレにあったムラが見当たらない。ビッグマッチも下位との試合も同じように集中してプレーできるのがアリソンの最も凄いところだとGKコーチが言ってましたね。
18-19シーズンのメッシでは相手が悪かったということでしょうか…ダイクでも何の異論もないというのが正直な感想ですが。
リバプールはチームとしての完成度がバルサよりはどう見ても高く(無論そこにはダイクの貢献も大きいですが)、ほぼ1人でそのバルサを優勝させる寸前まで行ったメッシと「個人のパフォーマンス」で比較されると分が悪いということでしょうか?
わずかな票差との情報を見ましたが、決勝でソンと対峙した時のように準決勝でメッシの単独突破を防ぐシーンの一発でもあればダイクになっていたでしょう。それが無かったのはダイクの能力のせいではありませんし。
この超人2人が同じシーズンに最高のパフォーマンスを見せ、受賞は1人だけ。勿体ない話です
ファンダイクは常に上を見ている男です。
これが彼のベストではありません。
必ずバロンドールを獲る日がくると思います。
ゴール、アシストはじめチャンスメイクだのキーパスだのメッシの優れたスタッツを並べたものを見て、たしかに驚異的だなとは思いつつも、ではCBのファンダイクのどんなスタッツと比べてメッシが上といえるのか、と言われると…?
ディフェンスの選手の評価基準がもう少しきちんと確立されるといいですね。
今季プレミアリーグとCLを制覇すれば、さすがに文句なしでしょうか。
ややダイクにも疲れがあるように見えますが、そうなることを期待します。
更新お疲れ様です。前から疑問でしたがなぜDFとFWが一緒に競う必要があるのでしょう?素直に分けるべきだと思います。