イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Fulham×Arsenal】ガブリエウ初ゴール、ウィリアン2アシスト!文句なしのアーセナル、3発快勝!

プレミアリーグ2020-21シーズンがいよいよ始まります。今シーズンも、よろしくお願いいたします。コロナウイルスによるパンデミックの終わりが見えないなか、シーズン最初のゲームは、プレミアリーグ創設以来初めての開幕無観客試合となります。ランチタイムキックオフのロンドンダービー、フラムVSアーセナル。ダヴィド・ルイス、ウイリアム・サリバ、パブロ・マリを起用できないアルテタ監督は、ベルント・レノの前にホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、ティアニーを並べています。アウトサイドにベジェリンとメートランド=ナイルズ、センターはジャカとエルネニー、最前線はウィリアン、ラカゼット、オーバメヤンのベテラントリオです。

開始3分、バックパスに反応したガブリエウがレノに任せようとスルーすると、狙っていたカマラがカット。飛び出したレノが手に当てて事なきを得ますが、急造3バックにとっては不安が募るシーンです。7分のフラムの速攻は、右サイドでティアニーを翻弄したオドイが切り返しから左足を振り抜きますが、レノが体を張ってセーブ。アーセナルが最初の決定機をつかんだのは9分でした。ロングボールがボックス左に流れ、追いついたオーバメヤンが中央のジャカにグラウンダーを通すと、ボレーに先着したリームがうまくクリアできず、ボールはゴール前のウィリアンへ。シュートを弾いたロダークは、こぼれ球に詰めたラカゼットの先制ゴールを見送るしかありませんでした。

0-1となってからは、アーセナルペース。攻撃の際にサイドに張るティアニーが起点となり、左右に振ったパスからクロスが上がるようになりました。21分、ベジェリンが敵陣でカットし、パスを受けたウィリアンがボックスに入ったラカゼットにつなぐと、ヒールの落としを受けたエルネニーの左足シュートはリームがブロック。27分に正面からウィリアンが蹴ったFKは、左のポストに阻まれました。

33分にメートランド=ナイルズの縦パスでラカゼットが抜け出すかと思いきや、球足が速く1歩及ばず。37分にジャカのロングフィードでラインの裏に出たオーバメヤンは、左足のワントラップシュートがロダークの正面です。前半は0-1、シュート数は2対7。プレミアリーグ昇格クラブは、サイドからの仕掛けは悪くないのですが、クロスが味方につながらず決定機を創れません。ガナーズデビューのガブリエウは、ティアニーに感謝しなければなりません。冷静なパスワークで最終ラインを落ち着かせていたのは、1年早くプレミアリーグの空気を体感した左のCBでした。

49分、攻め上がったホールディングがボックス右のラカゼットに預けると、クロスはカットされてCK。ウィリアンのキックにゴール前で反応し、ヘッドをロダークの股間に叩き込んだのはガブリエウ・マガリャンイスでした。プレミアリーグデビュー戦ゴールは、貴重な追加点。反撃に出たフラムは、56分にカマラがミドルを放つも左のポストの外に切れていきます。勝負が決したのは57分。ウィリアンの絶妙なサイドチェンジを胸でトラップしたオーバメヤンが、コミュニティシールドのリヴァプール戦と同じ弾道のコントロールショットをゴール右上に突き刺しました。

63分にアンギッサとともにピッチに入ったミトロヴィッチは、4分後にマーカーを背負いながら右足を吹き抜きますが、レノが正面でキャッチします。71分、ティアニーの縦パスでオーバメヤンがボックス左を突破。ラカゼットへのラストパスは完璧でしたが、ボレーはロダークの足に当たってしまいます。アルテタ監督の最初のカードは、75分にウィリアンをニコラ・ペペ。78分に右から中に絞ったベジェリンのスルーパスが中央のオーバメヤンに通りますが、GKをかわして打った一撃はポスト際に戻ったヘクターがCKに逃れました。

79分にジャカが下がり、ダニ・セバージョスが登場。86分にはラカゼットに代わってエンケティアが最前線に入ります。最後まで攻め続けたアーセナルが、文句なしの勝ち点3。足元の巧みさを披露したガブリエウはプレミアリーグ初ゴールをゲットし、右サイドで体を張ったウィリアンは正確なキックで2アシストを記録しました。私のMVPは、攻守に存在感を示したティアニーです。ガブリエウを落ち着かせるビルドアップ、ストライカーをオフサイドにしない絶妙な縦パス、読みのよさが光るアグレッシブなインターセプトと、抜群のセンスを存分に見せつけた90分でした。

次節のプレミアリーグはホームでウェストハム。リーグカップのレスター戦の後、リヴァプール、シェフィールド・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、レスター、マンチェスター・ユナイテッドと続く難敵5連戦が待っています。アルテタ監督の新しいチームは、どこまで戦えるでしょうか。フラムとの開幕戦は、強豪とのゲームを憂うより、むしろ楽しみに感じられるようになった一戦だったのではないかと思います。ガブリエウ、ウィリアン、素晴らしい!


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Fulham×Arsenal】ガブリエウ初ゴール、ウィリアン2アシスト!文句なしのアーセナル、3発快勝!” への1件のコメント

  1. davinci より:

    いつも楽しく拝見しています。
    新戦力が早くも活躍して嬉しい限りです。
    昨シーズンよりスケールアップしたアーセナルを見れそうです!

davinci へ返信するコメントをキャンセル