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【Brighton×Chelsea】大苦戦チェルシー!劣勢のチームを救ったのは20歳のリース・ジェームズ!

GKケパ、DFリース・ジェームズ、クリステンセン、ズマ、マルコス・アロンソ。セントラルMFはジョルジーニョとカンテ、2列めにロフタス=チーク、カイ・ハヴェルツ、メイソン・マウント、最前線にヴェルナー。2億ポンド補強で一躍プレミアリーグの優勝候補となったチェルシーですが、ツィエクとチルウェルを負傷で欠き、チアゴ・シウヴァもベンチ外です。初戦の相手はブライトン。昨季プレミアリーグ15位のホームチームは、キックオフ直後からアグレッシブに攻めてきており、5分までのチェルシーは完全に受けにまわっています

10分に左のメイソン・マウントが上げたロングフィードは、逆サイドを走るカイ・ハヴェルツに合わず。ジョルジーニョにボールを集め、左右に展開しようとするアウェイチームは、ブライトンの出足のよさに手を焼いています。14分のホームチームのCKは、ファーで待っていたビスマのボレーが右に流れ、アルザテ、ビスマ、トロサールが左で絡んだ20分のアタックも、左からの折り返しが味方に通りません。

ノーチャンスだったチェルシーが先制したのは21分。GKマシュー・ライアンのキックを自陣で受けたアルザテが、不用意な横パスをジョルジーニョにさらわれ、縦パスに飛び出したヴェルナーを守護神が倒してしまいます。ジョルジーニョがPKを左に決め、0-1。ここまでシュートゼロだった新生ブルーズにとっては、願ってもない最高のプレゼントでした。

26分、ランプティのアーリークロスが中央のモペイに届きますが、余裕がなかったヘディングシュートはゴールの右に浮いてしまいます。33分のCKは、ケパがかぶったチャンスを活かせるアタッカーがおらず、34分のアルザテの強烈なミドルはケパが右に飛んでセーブ。2分後、ララナの絶妙なスルーパスが入るも、モペイがうまくコントロールできず、すぐに囲まれてしまいました。

41分、ヴェルナーが仕掛けたカウンターは、ロフタス=チークとベン・ホワイトの一騎打ちとなり、左からヴェルナーがスプリントすると2対1。新たなエースにパスが通れば追加点間違いなしでしたが、ベン・ホワイトの守り方がうまく、ラストパスを足に当てて事なきをえます。

前半終了間際に、左からドリブルで突破を図ったヴェルナーが自分で打つと、マシュー・ライアンがニアを締めてセーブ。前半を0-1で終えたチェルシーは、相手のミスを突いたゴールシーンとカウンター以外で、いい形を創れていません。後半開始直後の46分、左サイドで2人を抜き去ったソリー・マーチがニアに速いクロスを入れますが、負傷のララナと代わったばかりのコノリーはフリーで合わせたボレーをニアに外してしまいます。49分、今度は右のランプティがマルコス・アロンソとメイソン・マウントを一気にちぎってボックス右に侵入。強烈なシュートはズマが体を張ってブロックし、CKに逃れました。

攻め続けたブライトンが追いついたのは54分。右サイドでビスマのパスを受けたランプティが脇にいたトロサールに落とすと、左足で放った完璧なミドルが左のサイドネットに突き刺さりました。アップセットの予感をすぐに断ち切ったのは、リース・ジェームズ。同点の100秒後に左からのパスを中央でトラップし、迷わず打ったロングシュートはゴールの右上に吸い込まれるスーパーショットでした。20歳のSBは、これがプレミアリーグ初ゴールです。

再度リードされてもテンションが落ちないブライトンは、59分にも決定機を創ります。トロサールのアーリークロスがファーに上がると、落下点にいたダンクはノーマークでしたが、力んだヘディングは左にアウト。ランパード監督は、61分にロフタス=チークに代えてロス・バークリーを投入します。66分のCKをズマが右足で合わせると、ウェブスターが足に当てたボールがマシュー・ライアンの逆を取る形となり、絶望的な3点めがラインを越えていきました。

ダイレクトパスを駆使してサイドを崩そうとするホームチーム。自陣にこもる時間が長いブルーズは、77分に逆襲に転じます。ロス・バークリーがドリブルで突進したカウンター。右から並走したヴェルナーのシュートは、ベン・ホワイトがスライディングでストップしました。存在感がなかったカイ・ハヴェルツは、80分にハドソン=オドイとチェンジ。85分には負傷したジョルジーニョが交代を余儀なくされ、アスピリクエタが呼ばれました。

1-3で勝ったものの、課題山積のチェルシー。攻守ともにウイング、インサイドMF、SBの連携が弱く、ランプティとソリー・マーチを自由にさせすぎました。カイ・ハヴェルツは、プレミアリーグにフィットするのに時間がかかるかもしれません。早くもウィリアンが懐かしくなった90分。次節のリヴァプール戦は、昨季のメンバ―にヴェルナーを加えた布陣で戦うのが無難でしょう。守備を安定させるための打ち手はあるか。2億ポンドを投じた新戦力の持ち味をいかに引き出すか。2020-21シーズンの序盤戦は、1年前とは違った意味でランパード監督の手腕が問われる戦いとなりそうです。(リース・ジェームズ 写真著作者/James Boyes from UK)


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“【Brighton×Chelsea】大苦戦チェルシー!劣勢のチームを救ったのは20歳のリース・ジェームズ!” への1件のコメント

  1. n より:

    ヴェルナーの欲しいタイミングでボールが出ないのは、コンディションの差か、準備期間の問題でしょうか。チームとしての連動にはしばらく時間がかかりそうですが、次のリバプール戦など、とにかく負けずに成長してもらいたいです。

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