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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Crystal Palace】無力だったリンデロフ…速攻に耐えきれずホームで1-3完敗!

やらかしてしまったグリーンウッドは、やはりベンチスタートです。プレミアリーグ2節、クリスタル・パレスをオールド・トラフォードに迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、この試合が開幕ゲーム。前線にはラシュフォード、マルシアル、ダニエル・ジェームズ、中盤にブルーノ・フェルナンデス、ポグバ、マクトミネイ。デ・ヘアの前に並ぶのはフォス・メンサー、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショーという顔ぶれです。

静かな立ち上がり、5分までは互角の展開。クリスタル・パレスは、7分の最初のチャンスをものにしました。左サイドで縦パスを受けたシュルップが、リンデロフのチェックをかわしてグラウンダーを入れると、ファーから上がったタウンゼントがフリー。対応が遅れたルーク・ショーの足元を抜けたボールは、左のポストの根元に当たってゴールに転がりました。昨季プレミアリーグ3位チームは、なかなかハーフラインを越えられず、11分のタウンゼントの左足ミドルはゴールの右に切れていきます。

カウンターの後の二次攻撃で、左のラシュフォードからポグバにつながったのは20分。左隅を狙ったシュートは、読んでいたGKグアイタが冷静にキャッチします。22分、左から巻いたマクトミネイのミドルは、クヤテが足に当ててCK。25分にフォス・メンサーのミスパスをさらったアウェイチームのショートカウンターは、左足で狙ったタウンゼントが打ち上げてしまいました。ブルーノ・フェルナンデスの左足ミドルも、グアイタの守備範囲。昨季プレミアリーグを14戦連続無敗で終えたチームに、持ち味のスピードが感じられません。

40分、ブルーノ・フェルナンデスがゴール前に走ったポグバに浮かすと、両者が同時に倒されますが、ジャッジはボックス手前の18番に対するファール。自ら蹴ったFKは壁に遮られ、スコアは変わりません。45分、左から上がったジョルダン・アイェウがマクトミネイとリンデロフをかわして右足を振り抜くと、デ・ヘアが上に弾き出すビッグセーブ。先制したクリスタル・パレスは、クヤテを中心とする堅守でフリーのシュートを許さず、マンチェスター・ユナイテッドをゼロに抑えてハーフタイムを迎えました。

後半のピッチには、グリーンウッドの姿があります。積極性に欠けたダニエル・ジェームズをベンチに追いやった18歳は、プレミアリーグファンを唸らせることができるでしょうか。49分にドリブルで持ち込んだアイェウのシュートは、デ・ヘアがキャッチ。2分後のポグバの左足ミドルは力が入らず、グアイタの懐に収まります。ポゼッションが3割に満たないアウェイチームは、時折見せるカウンターとサイドアタックが脅威です。

フォス・メンサーのクロスが左にいたグリーンウッドに届いた60分の決定機は、フリーのヘッドが左にアウト。66分にアイェウのスルーパスでザハが抜け出し、ゴールのど真ん中に突き刺しますが、オフサイドを示すフラッグに救われました。直後、ポグバに代わってファン・デ・ベークが登場。CKにフリーで合わせたリンデロフのボレーはグアイタの頭上に消えていきます。72分、シュートを手に当てたリンデロフがVARの長いチェックの末にPKを取られ、アイェウのキックを止めたデ・ヘアも、ラインを踏んでいない映像によって蹴り直し。2度めのペナルティはザハが思い切りよく左に叩き込み、マンチェスター・ユナイテッドは絶体絶命のピンチに追い込まれました。

80分、右からのクロスがウォードに当たり、足元にこぼれてきたボールを右隅に決めたのはファン・デ・ベーク!スールシャール監督はフォス・メンサーをイガロ、ホジソン監督はアイェウをバチュアイで勝負です。85分、左からのグラウンダーをリンデロフがクリアできず、奪ったザハがニアに突き刺して1-3。たった4分でギャンブルの失敗を突き付けられたスールシャール監督はシートから動かず、敗者の表情を浮かべています。34番のプレミアリーグデビュー戦ゴールは反撃の狼煙とはならず、マンチェスター・ユナイテッドは2シーズン連続でクリスタル・パレスにホーム敗戦を喫しました。

本調子ではなかったマルシアルとラシュフォードにもらいにいく動きが少なく、ブルーノ・フェルナンデスのボールロストが目立った一戦。1ゴールに留まった原因は前線のパフォーマンスにありますが、3失点のほうはリンデロフでした。緩いチェック、PK献上、タッチミス。シュラップのグラウンダーとザハのシュートシーンは、足を出さなければやられても仕方がありません。プレスの弱さ、縦に入れるボールの精度、ボールを奪われた際の切り替えの遅さ、イガロを活かせない最終盤の攻め方と課題山積ですが、コンディションが悪かっただけと気持ちを切り替え、次のブライトン戦に目を向けていただければと思います。

最後に、ひとつだけ。ウィルフリード・ザハ、グッジョブ!(写真著作者/(@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)


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