2020.10.04 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Leeds×MAN.CITY】策士ビエルサがペップを圧倒。マン・シティ、敗戦寸前のドロー!
新戦力のルベン・ディアスとフェラン・トーレス、期待のフィル・フォーデンがスタメンに名を連ねています。プレミアリーグ4節、リーズVSマンチェスター・シティ。ペップ・グアルディオラが指揮官を志したとき、教えを請うてマルセロ・ビエルサの故郷ロサリオを訪ねたのは知る人ぞ知るエピソードです。プレミアリーグ連覇を果たした名将は、チャンピオンシップのクラブと契約した奇才に対して、どんな戦術をぶつけるのでしょうか。さっそく、キックオフを迎える11人を紹介しましょう。
エデルソン、カイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、バンジャマン・メンディ、ロドリ、デブライネ、フォーデン、フェラン・トーレス、マフレズ、スターリング。開始して間もなく、主導権を握ったのはマン・シティ。2分にデブライネのパスを右でもらったスターリングのミドルは、ポストの右を抜けていきます。1分後、左サイドからのFKをデブライネが直接狙うと、ボールはニアポストを直撃。昨季プレミアリーグのアシスト王をいかに抑えるかが、リーズに課せられた最重要テーマです。
11分、GKメリエの曖昧なキックをインターセプトしたのはデブライネ。ドリブルで持ち込んだプレーメイカーがボックス手前で右足を振り抜くと、コッホが体を投げ出してブロックしました。リーズの最初のチャンスは14分。左のアリオスキから右に展開し、サイドにいたエルデル・コスタがエイリングに落とすと、走り込んだアリオスキはフリーのヘッドを打ち上げてしまいます。直後、ボックス左を突破したスターリングの折り返しがファーのフェラン・トーレスに届き、左足のボレーがゴールに向かいますが、コースに入ったダラスのブロックで事なきを得ました。
しかし17分、メリエのキックを奪ったバンジャマン・メンディが楔を入れると、カットされたボールを奪い返したフェラン・トーレスが左に展開。中に斬り込んだスターリングがツータッチでエイリングとクーパーをかわし、ゴール右隅に突き刺しました。ゴールが必要になったリーズは、どこを狙うのか。右にいるエイリングとエルデル・コスタのコンビネーションが最もゴールの匂いがしますが、サイドに展開する前に奪われるシーンが目立ちます。
リードしたマンチェスター・シティは、持たせてカウンターを狙う戦い方にシフト。37分にクリヒ、バンフォード、ロバーツとつながったリーズの中央突破は、左から走り込んだダラスが縦パスでエデルソンと1対1になりますが、コースを消されてCK奪取が精一杯。2分後、マフレズのパスを右で受けたフォーデンは、切り返しからのフィニッシュがバーをかすめます。追加タイム1分に自陣からのFKに走ったエイリングが、バンジャマン・メンディとラポルテを次々とかわしてエデルソンの前へ。間合いを詰めた守護神がまたもコースを消し、マン・シティは0-1のままでハーフタイムを迎えました。
ビエルサ監督は、後半頭からアリオスキに代えてポベーダを投入。開始直後にポベーダのグラウンダーがニアのバンフォードに入りますが、足元に飛び込んだルベン・ディアスがボレーを外させます。52分に左サイドのダラスが仕掛けた速攻は、逆サイドのエイリングのクロスがファーのバンフォードに合わず。主導権を握っているのは、間違いなくリーズです。56分にロバーツと代わったロドリゴ・モレノは、たった3分で結果を出しました。58分に左からドリブルでルベン・ディアスをかわした20番のシュートは、エデルソンのグローブに触れてバーにヒット。このCKをエデルソンがキャッチミスすると、こぼれ球を押し込んだのもロドリゴでした。
63分に左から上がったデブライネが、切り返しから右隅を狙ったシュートは惜しくもポストの脇。ペップの1枚めは、65分にフェラン・トーレスをベルナルド・シウヴァです。69分、エイリングのクロスをバンフォードが頭で後ろに流すと、ロドリゴのヘッドはクロスバーに阻まれました。71分のバンジャマン・メンディをナタン・アケは、エイリングとポベーダにやられている守備の修正でしょう。1分後、マフレズの縦パスで完全に抜け出したスターリングは、GKメリエをかわそうとしてタッチミス。77分にマフレズが交代となりますが、ピッチに入ったのはストライカーのデラップではなくフェルナンジーニョです。
83分、ロドリが左のフォーデンに展開すると、ドリブル突破からの折り返しがベルナルド・シウヴァに通るも、左足のフィニッシュはデイヴィスがカット。86分にダラスのフィードでバンフォードが左から抜け出し、エデルソンと1対1になるも工夫のない左足シュートをぶつけてしまいました。スターリングがPKをもらいにいく姿が目立ったマン・シティは、サイドを崩せないままタイムアップ。リーズの指揮官と選手たちは、「シュートを冷静に打っていれば勝てる試合だった」と悔しさをかみしめているのではないでしょうか。
シュート数は12対23ながら、オンターゲットは7対2、ポゼッションは53%対47%とプレミアリーグ昇格チームが圧倒。マン・シティは上がらなかったのか、上がれなかったのか。0-1とした後、20分過ぎから速攻を2回喰らうと明らかにプレスが弱くなり、リーズに余裕のビルドアップを許してしまいました。後半は、運動量で圧倒したリーズのペース。右サイドに狙いを定め、ポベーダに勝負させたビエルサ采配は素晴らしいのひとことです。最前線でキープしてくれるアグエロやガブリエウ・ジェズスが不在だったチームは、デブライネの意外性とスターリングのドリブル以外に決め手がなく、さすがの名将も失点回避のための采配を強いられました。
ジェズス復帰まで2週間、アグエロは1ヵ月。プレミアリーグとCLが交互に入っており、息つく間がないチームは、ストライカーなしで戦う季節を耐えきることができるでしょうか。次節はミケル・アルテタのアーセナル。最終ラインが不安定なままで中盤の支配を諦めれば、リーズよりも格段に決定力が高いアタッカーたちが殺到してきます。試行錯誤のペップの次なる打ち手に注目したいと思います。
エデルソン、カイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、バンジャマン・メンディ、ロドリ、デブライネ、フォーデン、フェラン・トーレス、マフレズ、スターリング。開始して間もなく、主導権を握ったのはマン・シティ。2分にデブライネのパスを右でもらったスターリングのミドルは、ポストの右を抜けていきます。1分後、左サイドからのFKをデブライネが直接狙うと、ボールはニアポストを直撃。昨季プレミアリーグのアシスト王をいかに抑えるかが、リーズに課せられた最重要テーマです。
11分、GKメリエの曖昧なキックをインターセプトしたのはデブライネ。ドリブルで持ち込んだプレーメイカーがボックス手前で右足を振り抜くと、コッホが体を投げ出してブロックしました。リーズの最初のチャンスは14分。左のアリオスキから右に展開し、サイドにいたエルデル・コスタがエイリングに落とすと、走り込んだアリオスキはフリーのヘッドを打ち上げてしまいます。直後、ボックス左を突破したスターリングの折り返しがファーのフェラン・トーレスに届き、左足のボレーがゴールに向かいますが、コースに入ったダラスのブロックで事なきを得ました。
しかし17分、メリエのキックを奪ったバンジャマン・メンディが楔を入れると、カットされたボールを奪い返したフェラン・トーレスが左に展開。中に斬り込んだスターリングがツータッチでエイリングとクーパーをかわし、ゴール右隅に突き刺しました。ゴールが必要になったリーズは、どこを狙うのか。右にいるエイリングとエルデル・コスタのコンビネーションが最もゴールの匂いがしますが、サイドに展開する前に奪われるシーンが目立ちます。
リードしたマンチェスター・シティは、持たせてカウンターを狙う戦い方にシフト。37分にクリヒ、バンフォード、ロバーツとつながったリーズの中央突破は、左から走り込んだダラスが縦パスでエデルソンと1対1になりますが、コースを消されてCK奪取が精一杯。2分後、マフレズのパスを右で受けたフォーデンは、切り返しからのフィニッシュがバーをかすめます。追加タイム1分に自陣からのFKに走ったエイリングが、バンジャマン・メンディとラポルテを次々とかわしてエデルソンの前へ。間合いを詰めた守護神がまたもコースを消し、マン・シティは0-1のままでハーフタイムを迎えました。
ビエルサ監督は、後半頭からアリオスキに代えてポベーダを投入。開始直後にポベーダのグラウンダーがニアのバンフォードに入りますが、足元に飛び込んだルベン・ディアスがボレーを外させます。52分に左サイドのダラスが仕掛けた速攻は、逆サイドのエイリングのクロスがファーのバンフォードに合わず。主導権を握っているのは、間違いなくリーズです。56分にロバーツと代わったロドリゴ・モレノは、たった3分で結果を出しました。58分に左からドリブルでルベン・ディアスをかわした20番のシュートは、エデルソンのグローブに触れてバーにヒット。このCKをエデルソンがキャッチミスすると、こぼれ球を押し込んだのもロドリゴでした。
63分に左から上がったデブライネが、切り返しから右隅を狙ったシュートは惜しくもポストの脇。ペップの1枚めは、65分にフェラン・トーレスをベルナルド・シウヴァです。69分、エイリングのクロスをバンフォードが頭で後ろに流すと、ロドリゴのヘッドはクロスバーに阻まれました。71分のバンジャマン・メンディをナタン・アケは、エイリングとポベーダにやられている守備の修正でしょう。1分後、マフレズの縦パスで完全に抜け出したスターリングは、GKメリエをかわそうとしてタッチミス。77分にマフレズが交代となりますが、ピッチに入ったのはストライカーのデラップではなくフェルナンジーニョです。
83分、ロドリが左のフォーデンに展開すると、ドリブル突破からの折り返しがベルナルド・シウヴァに通るも、左足のフィニッシュはデイヴィスがカット。86分にダラスのフィードでバンフォードが左から抜け出し、エデルソンと1対1になるも工夫のない左足シュートをぶつけてしまいました。スターリングがPKをもらいにいく姿が目立ったマン・シティは、サイドを崩せないままタイムアップ。リーズの指揮官と選手たちは、「シュートを冷静に打っていれば勝てる試合だった」と悔しさをかみしめているのではないでしょうか。
シュート数は12対23ながら、オンターゲットは7対2、ポゼッションは53%対47%とプレミアリーグ昇格チームが圧倒。マン・シティは上がらなかったのか、上がれなかったのか。0-1とした後、20分過ぎから速攻を2回喰らうと明らかにプレスが弱くなり、リーズに余裕のビルドアップを許してしまいました。後半は、運動量で圧倒したリーズのペース。右サイドに狙いを定め、ポベーダに勝負させたビエルサ采配は素晴らしいのひとことです。最前線でキープしてくれるアグエロやガブリエウ・ジェズスが不在だったチームは、デブライネの意外性とスターリングのドリブル以外に決め手がなく、さすがの名将も失点回避のための采配を強いられました。
ジェズス復帰まで2週間、アグエロは1ヵ月。プレミアリーグとCLが交互に入っており、息つく間がないチームは、ストライカーなしで戦う季節を耐えきることができるでしょうか。次節はミケル・アルテタのアーセナル。最終ラインが不安定なままで中盤の支配を諦めれば、リーズよりも格段に決定力が高いアタッカーたちが殺到してきます。試行錯誤のペップの次なる打ち手に注目したいと思います。
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