2020.10.18 プレミアリーグ観戦記2020-21プレミアリーグ観戦記
【MAN.CITY×Arsenal】両者とも守備力が向上。接戦を制したのはアグエロ復活のマン・シティ!

対するアルテタ監督は、予想通りの3-4-3。レノ、ダヴィド・ルイス、ガブリエウ、ティアニー、ベジェリン、ダニ・セバージョス、ジャカ、サカ、ニコラ・ペペ、オーバメヤン、ウィリアンというスカッドです。開始30秒、スターリングの落としを受けたマフレズのダイレクトショットは、わずかに左にアウト。マン・シティはカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ナタン・アケの3バックに見えます。厳しいプレスを受けているガナーズは、低いビルドアップからハーフラインまでが精一杯。7分にボックス右に進出したマフレズがクロスを上げると、ニアのアグエロのヘッドはクロスバー越えです。
13分、ロドリがサカのシャツをつかんでイエローカード。レスターは彼の両脇を執拗に攻めましたが、今日はジョアン・カンセロが横に並んで中盤のスペースを埋めています。引いて守るガナーズは、20分を過ぎてもシュートゼロ。守備時はウィリアンが中央、攻める際にはオーバメヤンが中に絞ってくる工夫は、機能しているとはいえません。23分、マフレズが仕掛けた速攻は、中央のアグエロにパスが通ると3対3。左でもらったフォーデンがボックス入り口で放ったシュートをレノが弾くと、スターリングがダイレクトで押し込み、ホームチームが先制しました。
25分、左からドリブルで斬り込んだサカのシュートはエデルソンがセーブ。CKを蹴ったウィリアンが右サイドからクロスを入れると、ニコラ・ペペのダイビングヘッドは右に外れます。1分後、右から上がってボックスに入ったマフレズの1発めはレノが弾き、2発めはガブリエウがブロック。34分にガブリエウが縦パスを自陣で奪われ、アグエロのラストパスを左で受けたフォーデンがレノと1対1になりますが、プレミアリーグ屈指の守護神がコースを消して足に当てました。
40分、サカとテイアニーが左サイドで競り勝ちながら何とかキープし、ニアでパスを受けたオーバメヤンのリターンでサカが裏に抜け出します。7番の足元にエデルソンが飛び込み、右足のシュートをブロックしてCK。46分にCKをヘッドで叩いたガブリエウは、カイル・ウォーカーの足が顔の近くに上がったと抗議しますが、レフェリーには認められず、聞こえてきたホイッスルの意味は前半の終了でした。

77分、ジョアン・カンセロが巧みな切り返しでティアニーを翻弄。グラウンダーに反応したダヴィド・ルイスのタッチは、オウンゴールかとヒヤリとさせられました。82分のニコラ・ペペのFKはうまく曲がらず。アルテタ監督はジャカとニコラ・ペペを下げ、トーマス・パーティーとエンケティアで勝負です。87分、エデルソンのロングパントをベジェリンが触れず、スターリングがボックス左でキープすると、ラストパスはずれてしまいトーマス・パーティーがカット。ペップのフォーデンをフェルナンジーニョは、このまま終わろうというサインです。
アーセナルの最後のアタックに対して、マン・シティ守備陣は冷静でした。追加タイムには何も起こらず、タイムアップ。オーバメヤンはシュートゼロに終わり、ラカゼットとエンケティアも仕事をさせてもらえませんでした。守備時はカンセロが中盤のスペースを埋め、マイボールになるとナタン・アケが左サイドに張り出してくるペップの戦い方は、攻守のバランスが取れていました。もらえるポジションに入ってポスト役を果たせるアグエロがいたチームと、楔を受ける機能がないチームの差が1-0というスコアに現れたのではないかと思います。
敗れはしましたが、ガナーズにとっては収穫も感じられた一戦でした。ガブリエウ・マガリャンイスを中心とした守備は前年よりも確実に安定感を高めており、サカとティアニーが仕掛ける左サイドからのアタックは今後のクオリティUPが楽しみです。守備時は3-4-3、攻撃時は4-3-3の布陣にトーマス・パーティーが加わるイメージもできたのではないでしょうか。ヨーロッパリーグのウイーン遠征でトーマス・パーティーのフィット感を高めた後、次節のプレミアリーグはホームでレスター。もちろん、必勝です。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す