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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Arsenal】両者とも守備力が向上。接戦を制したのはアグエロ復活のマン・シティ!

ホームのマンチェスター・シティはデブライネ欠場、アグエロ復活。アウェイのアーセナルは、期待のトーマス・パーティーがベンチスタートです。プレミアリーグ5節のビッグ6対決。1勝1分1敗と出遅れたマン・シティが圧倒するのか、3勝1敗と順調スタートのガナーズが意地を見せるのか。昨季プレミアリーグでは、ペップのチームが3-0を2本揃えてダブルを決めており、アルテタ監督がどんな工夫をしてくるのかが最注目ポイントです。まずは、ペップの11人から紹介しましょう。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ナタン・アケ、ジョアン・カンセロ、MFベルナルド・シウヴァ、ロドリ、フォーデン。前線にマフレズ、アグエロ、スターリングの4-3-3です。

対するアルテタ監督は、予想通りの3-4-3。レノ、ダヴィド・ルイス、ガブリエウ、ティアニー、ベジェリン、ダニ・セバージョス、ジャカ、サカ、ニコラ・ペペ、オーバメヤン、ウィリアンというスカッドです。開始30秒、スターリングの落としを受けたマフレズのダイレクトショットは、わずかに左にアウト。マン・シティはカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ナタン・アケの3バックに見えます。厳しいプレスを受けているガナーズは、低いビルドアップからハーフラインまでが精一杯。7分にボックス右に進出したマフレズがクロスを上げると、ニアのアグエロのヘッドはクロスバー越えです。

13分、ロドリがサカのシャツをつかんでイエローカード。レスターは彼の両脇を執拗に攻めましたが、今日はジョアン・カンセロが横に並んで中盤のスペースを埋めています。引いて守るガナーズは、20分を過ぎてもシュートゼロ。守備時はウィリアンが中央、攻める際にはオーバメヤンが中に絞ってくる工夫は、機能しているとはいえません。23分、マフレズが仕掛けた速攻は、中央のアグエロにパスが通ると3対3。左でもらったフォーデンがボックス入り口で放ったシュートをレノが弾くと、スターリングがダイレクトで押し込み、ホームチームが先制しました。

25分、左からドリブルで斬り込んだサカのシュートはエデルソンがセーブ。CKを蹴ったウィリアンが右サイドからクロスを入れると、ニコラ・ペペのダイビングヘッドは右に外れます。1分後、右から上がってボックスに入ったマフレズの1発めはレノが弾き、2発めはガブリエウがブロック。34分にガブリエウが縦パスを自陣で奪われ、アグエロのラストパスを左で受けたフォーデンがレノと1対1になりますが、プレミアリーグ屈指の守護神がコースを消して足に当てました。

40分、サカとテイアニーが左サイドで競り勝ちながら何とかキープし、ニアでパスを受けたオーバメヤンのリターンでサカが裏に抜け出します。7番の足元にエデルソンが飛び込み、右足のシュートをブロックしてCK。46分にCKをヘッドで叩いたガブリエウは、カイル・ウォーカーの足が顔の近くに上がったと抗議しますが、レフェリーには認められず、聞こえてきたホイッスルの意味は前半の終了でした。

後半開始からすぐにオーバメヤンのクロスがニコラ・ペペの頭に合いますが、エデルソンが正面でキャッチ。50分のティアニーのアーリークロスは、ルベン・ディアスがオーバメヤンの前でクリアしました。55分のマフレズのミドルはレノがキャッチ。65分にアグエロをギュンドアンというペップの交代策は、基本路線だったのでしょうか。69分のダヴィド・ルイスのFKは、イメージ通りに落ちず。アルテタ監督の1枚めは、70分にウィリアンをラカゼットです。

77分、ジョアン・カンセロが巧みな切り返しでティアニーを翻弄。グラウンダーに反応したダヴィド・ルイスのタッチは、オウンゴールかとヒヤリとさせられました。82分のニコラ・ペペのFKはうまく曲がらず。アルテタ監督はジャカとニコラ・ペペを下げ、トーマス・パーティーとエンケティアで勝負です。87分、エデルソンのロングパントをベジェリンが触れず、スターリングがボックス左でキープすると、ラストパスはずれてしまいトーマス・パーティーがカット。ペップのフォーデンをフェルナンジーニョは、このまま終わろうというサインです。

アーセナルの最後のアタックに対して、マン・シティ守備陣は冷静でした。追加タイムには何も起こらず、タイムアップ。オーバメヤンはシュートゼロに終わり、ラカゼットとエンケティアも仕事をさせてもらえませんでした。守備時はカンセロが中盤のスペースを埋め、マイボールになるとナタン・アケが左サイドに張り出してくるペップの戦い方は、攻守のバランスが取れていました。もらえるポジションに入ってポスト役を果たせるアグエロがいたチームと、楔を受ける機能がないチームの差が1-0というスコアに現れたのではないかと思います。

敗れはしましたが、ガナーズにとっては収穫も感じられた一戦でした。ガブリエウ・マガリャンイスを中心とした守備は前年よりも確実に安定感を高めており、サカとティアニーが仕掛ける左サイドからのアタックは今後のクオリティUPが楽しみです。守備時は3-4-3、攻撃時は4-3-3の布陣にトーマス・パーティーが加わるイメージもできたのではないでしょうか。ヨーロッパリーグのウイーン遠征でトーマス・パーティーのフィット感を高めた後、次節のプレミアリーグはホームでレスター。もちろん、必勝です。


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