2020.10.19 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Newcastle×MAN.UTD】ラスト4分からの爆発!猛攻マン・ユナイテッドがようやく快勝!

自陣左サイドの深い位置から始まったニューカッスルのカウンター。縦パスを受けたサン=マクシマンが中央のシェルヴィに預け、長い距離を走ってきた右のクラフトにパスが通ると、クロスがルーク・ショーの足に当たって跳ね上がり、右足に重心を移したデ・ヘアはニアに飛び込むボールを見送るしかありませんでした。早い時間に追いつきたいマンチェスター・ユナイテッド。9分にフレッジの縦パスでボックスに入ったワン=ビサカは、グラウンダーをカットされました。4-1-4-1のニューカッスルは、2本のラインをキープして楔のボールを捕まえようとしています。
14分、ルーク・ショーが縦に浮かしたボールのクリアをダニエル・ジェームズが収め、内側に入ったラシュフォードに落とすと、右足のシュートはフェデリコ・フェルナンデスが足に当ててCK。調子がよさそうな10番は、ボックスの入り口から積極的に狙っています。19分にマタとのポストプレーから右隅に突き刺したブルーノ・フェルナンデスの一撃は、マタのオフサイドでノーゴール。攻めまくっていたマンチェスター・ユナイテッドが追いついたのは23分でした。マタのCKをヘッドで右隅に決めたのはマグワイア。勝たなければならないのをわかっているキャプテンに、笑顔はありません。
ブルーノ・フェルナンデスの意外性に、ワン=ビサカやマタが反応できていないのが気になりますが、はまれば1発で決定機です。とにかく打ちまくるラシュフォード。30分のサン=マクシマンの強烈なミドルは、デ・ヘアがボストにぶつかりながらセーブします。36分にCKのこぼれ球を叩いたラシュフォードのボレーは、ゴール前をカバーしていたラッセルズがクリア。ルーク・ショーがドリブルで中央を突き進んだ43分のチャンスは、パスを受けたラシュフォードのシュートをダーロウが右に飛んで弾きました。
サイドで圧倒し続けたマンチェスター・ユナイテッドは、イーブンのままでハーフタイムへ。後半も立ち上がりから主導権を握っています。49分にアイザック・ヘイデンが負傷リタイアとなり、シェアがピッチへ。スティーヴ・ブルース監督は、ひたすら守ってカウンター1発に賭けるようです。50分に左サイドから上がったサン=マクシマンが、得意のドリブルでマクトミネイを振り回して絶妙なクロスをフィード。カラム・ウィルソンがスパイクの裏で押し込もうとしますが、デ・ヘアが左手で掻き出す超絶ビッグセーブでチームを救いました。

76分、ダニエル・ジェームズに代わってドニー・ファン・デ・ベーク。夏の新戦力がカウンターの起点となったのは86分でした。センターサークルでパスをもらったマタが左に展開すると、ボックス左で減速したラシュフォードが背後から上がったブルーノ・フェルナンデスにヒールのラストパスを通します。ダーロウと1対1になった18番が右隅にコントロールし、ついに逆転!攻撃の手を緩めなかったアウェイチームは、3分後に勝負を決めました。中央に持ち込んだワン=ビサカがラシュフォードに預け、リターンをもらってボックスに入ると右足一閃。ニアに突き刺さったシュートは、今季プレミアリーグ初ゴールです。
この日最後のゴールは、追加タイム6分。ブルーノ・フェルナンデスのロングフィードで左から抜けたラシュフォードが、ワンタッチでダーロウの前に出て確実に脇を抜きました。マンチェスター・ユナイテッド、1-4圧勝。シュート数28本&オンターゲット14本という猛攻は、見ていてテンションが上がったのですが、のらりくらりと守り切られるのかとハラハラする一戦でもありました。MVPは文句なしで、1ゴール2アシストのラシュフォードです。ルーク・ショーやブルーノ・フェルナンデスとともに左サイドを蹂躙し続けたストライカーは、冷静な判断で味方を使った2つのラストパスが秀逸でした。
今週からチャンピオンズリーグが開幕し、ミッドウイークは3週連続でパリ、ライプツィヒ、イスタンブール・バシャクシェヒル。週末のプレミアリーグはチェルシー、アーセナル、エヴァートンと厳しい相手が続きます。4戦めで初めて快勝のスロースターターは、難局を乗り越えることができるでしょうか。調子が上がらないポグバとマルシアルのコンディショニング、右サイドの用兵、ファン・デ・ベークの活用法が、早期にクリアすべき宿題でしょう。パリ戦とチェルシー戦は、中盤の構成に注目したいと思います。いよいよスタメンか?ドニー・ファン・デ・ベーク。
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