2020.10.20 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
3点リードからドローのスパーズ、劇的ゴールで4連勝のヴィラ…日曜日開催の「まさかの2試合」をチェック!

開始45秒、ハリー・ケインのロングフィードを追ったソン・フンミンがボックス左で足元に収め、切り返しでバルブエナをかわして右隅にフィニッシュ。プレミアリーグ5戦7発の好調アタッカーが口火を切ったトッテナムのアタックは、素晴らしい切れ味でした。7分の速攻は、ハリー・ケインのパスを受けたベルフワインのクロスが左サイドに流れますが、フォローしたソン・フンミンがホイビュルクとのパス交換を経て10番にラストパス。オグボンナの股間を狙ったハリー・ケインのコース選択は完璧で、ファビアンスキは1歩も動けませんでした。
さらに15分、ホイビュルクの縦パスを受けたソン・フンミンが左のレギロンに展開すると、ファーに走り込んだハリー・ケインに絶妙なクロスが通ります。お手本通りのヘディングにファビアンスキは触れず、3-0。昨季プレミアリーグ16位のウェストハムは、パスの出どころはわかっていても、スピードと精度を兼ね揃えたボールを続けざまに出されれば対応できません。鮮やかな速攻を再三見せつけられたこの時間帯は、マンチェスター・ユナイテッドとのアウェイゲームで6発叩き込んだチームは何点差で勝つのだろうと思いました。
前半は3-0。後方でゆっくりパスをまわし、隙あらばサイドから速いアタックを仕掛けるスパーズのペース。50分にマイケル・アントニオが放ったシュートがシソコの足にヒットして跳ね上がり、ロリスの目の前にフォルナルスが飛び込みますが、ゴール前1メートルのヘディングはクロスバーを越えてしまいました。モウリーニョ監督は、72分にベルフワインとエンドンベレを下げ、ガレス・ベイルとハリー・ウィンクスを投入。レアル・マドリードから復帰したレフティにプレミアリーグのピッチの感触を確かめさせるには絶好のシチュエーションでした。
残り10分を切り、依然として3-0。風向きが変わったきっかけは、82分に左サイドから蹴ったクレスウェルのFKでした。開始早々にソン・フンミンにゴールを許したバルブエナがきれいなヘディングを右隅に収めると、2分後にはヤルモレンコのスルーパスでボックス右から突破したツォウファルのクロスをダヴィンソン・サンチェスがゴールに押し込んでしまいます。触ればオウンゴールの可能性が高く、見逃せば裏から決められる…。厳しい二択を強いられたCBは、最良の答えを出せませんでした。

ヴァーディーとソユンチュという攻守の要を失っていたレスターは、いつもの彼らではありませんでした。22分にボックス右から放ったカスターニュの一撃は、コースを消したマルティネスがブロック。ガナーズからやってきた堅実な守護神は、24分のイヘアナチョの強烈なシュートもキャッチしました。ヴィラの決定機は26分。左から仕掛けたグリーリッシュのグラウンダーに走り込んだトレセゲのボレーは、左のポストすれすれでアウト。64分にティーレマンスが放ったブレ球のミドルは右隅に飛びましたが、マルティネスが落ち着いてグローブに当て、ホームチームの先制はなりません。
売り出し中のハーヴィー・バーンズはドリブルの進路を切られ、チャンスを創れず。0-0で終わるかと思われた追加タイム1分、マッギンのパスを中央でもらったロス・バークリーが右に持って角度をつけ、クロスに打ったミドルが左のサイドネットに突き刺さりました。絶好調ヴィラは、プレミアリーグ開幕からまさかの(⁉)4連勝。ホームで敗れたレスターは、リヴァプールにかわされ4位に後退しました。ソユンチュとエンディディが長期リタイアとなったチームは、ELとプレミアリーグが重なるタイトな季節を耐え続けることができるでしょうか。
首位は4勝1分のエヴァートン、無敗キープは2位のアストン・ヴィラのみという混戦模様。次節もマンチェスター・ユナイテッドVSチェルシー、アーセナルVSレスターというつぶし合いが繰り広げられます。抜け出すのはペップか、クロップか、それともアンチェロッティ…!何が起こるかわからない展開から、目が離せません。
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