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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Liverpool】サラーPK成功、デブライネ失敗!安全重視のつぶし合いは、決め手なきドロー!

リヴァプールは5勝1敗1分で、勝てば定位置の首位。消化が1試合少ないマンチェスター・シティは3勝2分1敗で、3ポイントをゲットすれば勝率でレッズを上回ります。プレミアリーグ8節、マンチェスター・シティVSリヴァプール。負傷者の多さに悩まされているペップとクロップは、どんな布陣で戦うのでしょうか。ホームのマンチェスター・シティから、先発の11人を見てみましょう。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、ジョアン・カンセロ、MFギュンドアン、ロドリ、デブライネ。前線にフェラン・トーレス、ガブリエウ・ジェズス、スターリング。ペップは両SBを中盤に加勢させ、ポゼッションを取ろうとするのではないでしょうか。

対するクロップ監督は、サラー、フィルミーノ、ジョッタ、マネを同時に起用する4-2-3-1をチョイスしています。中盤センターはヘンダーソンとワイナルドゥム、アリソンの前にはアーノルド、ジョー・ゴメス、マティプ、ロバートソンです。開始50秒、アーノルドがラインの裏に出した浮き球でフィルミーノがエデルソンと1対1。縦にかわそうとした9番のタッチをエデルソンが手に当て、跳ねたボールはゴールラインを越えました。4分のレッズのカウンターは、サラーがロバートソンに預けた後、リターンのクロスがサラーに合わず。前からプレスをかけ、奪ったボールを直線的につなぐ昨季プレミアリーグ王者がペースを握っています。

11分、ロバートソンのパスを受けたマネがワンツーと見せかけて縦に突破を図ると、カイル・ウォーカーが後ろから足を引っかけてしまいPK。サラーが左に蹴り込み、今季プレミアリーグのゴール数を8に伸ばしました。18分にマネが左からドリブルで仕掛け、中央に流れたボールをヘンダーソンがダイレクトで叩きますが、ボールは枠の左に切れていきます。22分、スローインをマネがインターセプトし、3対2のカウンター。サラーが左のマネに預けると、打つかと思われた10番はリターンを選択してカットされました。

25分、ワイナルドゥムが自陣で奪われ、右サイドでデブライネがフリー。レッズの守備陣が戻り切らないうちに出した高速グラウンダーがファーのスターリングに通ると、ノーチェックの一撃はアリソンがブロックし、背後をカバーしていたマティプがこぼれ球をクリアしました。31分、ロドリのサイドチェンジがカイル・ウォーカーに通り、中央で受けたデブライネが左前にいたガブリエウ・ジェズスにラストパス。トラップでアーノルドをかわしたストライカーが左足のつま先でプッシュし、ホームチームが同点に追いつきました。

左にまわったギュンドアンのパスをボックス手前でもらったデブライネのミドルは、ポストの左にアウト。ロバートソンのクロスのクリアに反応したジョッタのシュートは、ミートできずに左に外れます。39分、右から入れたデブライネのアーリークロスがジョー・ゴメスの腕にヒット。VARによってPKが宣告され、デブライネがスポットに立つと、まさかのミスキックが左に逸れてしまいました。44分、ルベン・ディアスをかわしたマネがシュートコースを見失い、中央のサラーに渡すと、右からオーバーラップしたアーノルドの前にラストパスが転がり、SBは右足で強烈なフィニッシュ。セーブしたエデルソンがこぼしたボールにジョッタは触れず、前半は1-1のイーブンで終わりました。

48分、ヘンダーソン。ジョッタ、マネと左につながったアタックは、ロバートソンのクロスをエデルソンがパンチ。ボールがフェラン・トーレスにつながり、カウンターからデブライネが高速のグラウンダーを入れると、ガブリエウ・ジェズスの前に出たアリソンががっちりキャッチします。直後、サラーのシュートがDFに当たってラインの裏に浮き、エデルソンのパンチをトラップしたジョッタが右足で狙うと、強く叩けなかったボールはGKの守備範囲です。55分に左サイドのジョアン・カンセロが中に持ち込み、ゴール前にふわりと浮かすと、抜け出したガブリエウ・ジェズスのヘッドは左に逸れてしまいました。

先に動いたのはユルゲン・クロップ。59分にフィルミーノと代わったのは、調子を上げてきたシェルダン・シャキリです。ペップの1枚めは、61分にフェラン・トーレスをベルナルド・シウヴァ。その2分後、クロップ監督を激痛のアクシデントが襲います。アレクサンダー=アーノルドが筋肉のトラブルでリタイア。代役にミルナーを指名した指揮官は、終盤のオプションを1枚しか使えなくなりました。残り20分の戦い方は、レッズがポゼッション、マン・シティは引いて速攻狙い。プレミアリーグ王者の4-2-3-1は、フィルミーノが去ってからパスの出しどころが減り、アーノルドがいなくなったために右サイドで押されています。

中盤でのつぶし合いが続き、残り時間が減るにつれて両者ともセーフティ重視の構えになりつつあります。ラスト10分は決定機なきまま、タイムアップ。ポゼッションはマン・シティが55%で制しましたが、シュート数は7対10、オンターゲットは2対3でリヴァプールが上回りました。ペップが2枚、クロップが1枚を残して試合を畳んだのは、変化に伴うリスクを嫌ったからでしょう。マン・シティは、3トップに縦のボールをぶつけて落としをもらった中盤が左右に展開するオーソドックスな攻撃に終始し、前線でペースアップできず。リヴァプールはジョッタが機能せず、孤立したマネが封じられたためにサイドからの仕掛けに迫力を欠きました。

レスターとトッテナムにかわされ、3位に転落したクロップ監督は、マン・シティにドローならやむなし。消化が1試合少ないながら10位に留まったペップは勝ちたかったでしょう。次節のレッズはレスターとの首位攻防戦、マン・シティは2位にジャンプアップしたスパーズと戦います。2強が3ポイントをゲットできなければ、プレミアリーグ2020-21シーズンは混戦必至です。


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“【MAN.CITY×Liverpool】サラーPK成功、デブライネ失敗!安全重視のつぶし合いは、決め手なきドロー!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    アーノルドの怪我が軽症であることを伊藤折ります、、、。

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