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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Leicester】主力を半分欠いて首位に3発圧勝…あまりにも強いレッズに感動!

最終ラインは、ミルナー、ファビーニョ、マティプ、ロバートソンという並びです。プレミアリーグ9節、リヴァプールVSレスター。アンフィールドで63試合連続無敗のチームは、首位を相手に記録を継続することができるでしょうか。中盤はカーティス・ジョーンズ、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタで、前線はジョッタ、フィルミーノ、マネ。ベンチに控える中盤の選手は、19歳になったばかりのレイトン・クラークソンのみです。ソユンチュとエンディディを欠くレスターは、直近の3試合を1失点で抑えています。ブレンダン・ロジャース監督は、カウンター狙いに徹するのではないでしょうか。

開始2分、ミルナーの縦パスでジョッタが右サイドを疾走。グラウンダーを受けたマネがナビ・ケイタに落とすと、ダイレクトショットはDFにヒットして左に外れます。CKにニアで反応したマネのヘッドは、惜しくもニアポストの外。リヴァプールの立ち上がりは順調です。レスターのチャンスは7分。右からのクロスをヴァーディーが後ろに逸らすと、ラインの裏に抜け出したジェームズ・マディソンはトラップが決まらず、アリソンにさらわれてしまいました。2分後、右からドリブルで仕掛けたのはカーティス・ジョーンズ。左に流したラストパスがずれ、フィルミーノ、ナビ・ケイタとつながったボールを再度キープした19歳は、ニアに放った強烈なシュートをシュマイケルに止められました。

13分、左にいたマネからフィルミーノ、ジョッタと横につなると、フクスをかわしたポルトガル代表のシュートはコースが甘く、シュマイケルがセーブ。フィルミーノが下がってできたスペースに、ナビ・ケイタやカーティス・ジョーンズが入り込むアタックは、何年も一緒にプレイしているかのようです。21分、右からのCK。マネをチェックしていたジョニー・エヴァンスは、視界からボールが消えたのでしょうか。ヘディングのコースは自軍のゴール。さすがのシュマイケルも想定外のボールに触れず、昨季プレミアリーグ王者が望外のリードを手に入れました。

23分、ボックス左を突破したヴァーディーの折り返しがノーマークのハーヴィー・バーンズに合いますが、右足のボレーは明らかにミスキック。32分、ロバートソンが左から蹴ったFKがファーのマティプにピタリと合いますが、左のポスト際を狙ったヘディングは外に逸れてしまい、飛び込んだフィルミーノは届きません。38分、ミルナーのロングフィードが最前線のマネへ。抜け出しかけた10番に着いたフォナファは切り返しにも対応し、シュートを足に当てて事なきをえました。

レッズの追加点は41分。スローなパス回しからカーティス・ジョーンズがロバートソンにサイドチェンジのボールを送ると、アーリークロスからジョッタの完璧なヘッドまであっという間でした。ロバートソンはランキング3位に食い込む4アシスト、ジョッタは今季プレミアリーグで4発めです。ティーレマンスのミドルをアリソンがセーブし、間もなく前半が終わりました。シュート数は10対5、オンターゲット5対1、ポゼッション66%対34%。つぎはぎだらけのチームは、文句なしの45分を過ごしました。

後半開始早々に、マティプの素晴らしいロングフィードがロバートソンへ。アーリークロスにファーから走り込んだジョッタは、右足のボレーを浮かしてしまいます。レッズのラッシュは、51分のナビ・ケイタのリタイアで水を差されました。ハムストリングを痛めた8番に代わってネコ・ウィリアムズ。直後にミルナーのスルーパスでマネが左から抜け出し、フリーのシュートをシュマイケルが弾くと、ゴール前に落下したボールはフクスが先着してCKに逃れました。

57分、左からのアタックが詰まり、中央のカーティス・ジョーンズがボックス右のジョッタにラストパス。右足のシュートをGKに止められたウインガーは、すかさずこぼれ球を拾ってニアのフィルミーノに高速グラウンダーを通します。シュマイケルと交錯し、浮き上がったボールを9番がヘッドで押し込もうとしますが、ボールは右のポストにヒット。ロジャース監督は、62分にハーヴィー・バーンズとフクスを下げ、デニス・プラートと好調ウンデルで勝負です。

73分、ドリブルで中央を切り裂いたジョッタのシュートは、うまく当たらず右にアウト。77分に右サイドのジョッタが斜めのパスを前線に入れると、フォファナを抜き去ったフィルミーノがシュマイケルと1対1になります。9番のシュートがファーポストに跳ね返され、クリアミスを拾ったマネのシュートがシュマイケルに当たって浮き上がると、ボールはまたもポストを叩いてゴールならず。チャンスをつぶしまくったフィルミーノが吠えたのは、87分のCKでした。両足でジャンプしたヘディングシュートは、左のポスト際に落ちる完璧な弾道でした。

勝利を確信したクロップ監督は、ここでジョッタとマネを下げて南野とオリギを投入し、ファンタスティックなゲームを畳みました。いやー、感動しました!レギュラークラスのDFを3人も欠き、キャプテンとエースも欠き、数少ないオフェンシブなMFを試合中に失っても、前節まで首位のチーム相手にワンサイドゲームを繰り広げられるとは…!私のMVPは、チームを落ち着かせつつ3トップに素晴らしいボールを送り続けたジェームズ・ミルナーです。

何しろ負傷者が多いので、12月のタイトなスケジュールをやり過ごせるかが心配ではありますが、南野拓実、ネコ・ウィリアムズ、ナット・フィリップス、リース・ウィリアムズ、コスタス・ツィミカス、ディボック・オリギ、シェルダン・シャキリといった若手とサブのメンバーをうまく起用しながら乗り切っていただければと思います。この中から、大当たりの新戦力ジョッタに続くヒーローが出てくるといいですね。プレミアリーグのみならず、欧州でも勝てるチームだとあらためて気づかされた恍惚の90分。これから、ひと眠りしたいのですが、テンションが落ち着くまでに相当時間がかかりそうです。(サディオ・マネ 写真著作者/Werner100359)


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“【Liverpool×Leicester】主力を半分欠いて首位に3発圧勝…あまりにも強いレッズに感動!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    早々の更新ご苦労様です。
    私もスクランブルのチーム状態でしたが、やってくれました。やはりレッズの強さを改めて感じました。ボビーがこの試合でゴールを決めてくれたのが何よりも嬉しいです。ケイタの軽症を祈りつつアタランタ戦に気持ちを向けていきます。最後にミルナーがいて本当によかったです!頼れる兄貴です。

  2. アイク より:

    心のこもった最速更新ありがとうございます!!
    苦しんだフィルミーノのゴール、嬉しかったです。
    このチームの逆境の強さにいつも驚かされます。
    呑気かもしれませんが、目標喪失が心配された今季、モチベーションなんて言ってられない状況に早々に陥ったことがプラスに働くかもしれません…!

  3. アイク より:

    既にご覧になったかもしれませんが、
    ロバートソンのアーリークロスの凄さが分かる映像を、レッズ公式がツイートしていました。
    https://mobile.twitter.com/LFC/status/1330898908940292096
    CBを釣り出す前線の動きはデザインされたものでしょうか?

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