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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Leeds×Arsenal】ニコラ・ペペ1発レッド、サカは負傷リタイア…貧攻ガナーズに激痛トラブル発生!

変化が必要なアルテタ監督のチョイスは、ウィロック抜擢、ニコラ・ペペとウィリアンの併用、オーバメヤンのトップ起用です。プレミアリーグ9節、リーズVSアーセナル。マルセロ・ビエルサ率いる運動量豊富なチームは、直近の2試合こそ4失点の大敗を喫していますが、マンチェスター・シティ相手にポゼッションで上回った底力を侮ってはいけません。敵地エラント・ロードで戦うアーセナルの最初のミッションは、走り負けしないことと、先制されないこと。今季プレミアリーグで8戦7発のパトリック・バンフォードと、その後ろに構えるマテウシュ・クリヒは要注意です。

トーマス・パーティーとエルネニーを使えないアルテタ監督の布陣は、4-2-3-1でしょう。GKレノ、DFベジェリン、ホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、ティアニー。2センターはジャカとダニ・セバージョス、2列めにニコラ・ペペ、ウィロック、ウイリアン。ワントップは今季プレミアリーグ2ゴールに留まっているオーバメヤンです。最初の5分は、互角の展開。6分に左足でミドルシュートを放ったハフィーニャは、足を滑らしてしまいました。

ミスパスを連発していたダニ・セバージョスは、右から回り込んで打った10分のシュートで落ち着くでしょうか。リーズの最初のチャンスは12分。ジャック・ハリソンのスルーパスでボックス左に抜け出したアリオスキがニアに折り返すと、フリーだったバンフォードのボレーはレノががっちりキャッチしました。21分に左サイドからドリブルで仕掛けたニコラ・ペペのクロスは、バーを直撃。24分のFKは、ダニ・セバージョスのキックが左に外れます。直後のショートカウンターは、右からオーバーラップしてきたベジェリンがフリーになり、ボックス右に流れたオーバメヤンに縦パスが通りますが、右足のダイレクトショットはうまく当たりませんでした。

27分、カウンターの起点となったハフィーニャが、左サイドに展開したボールの折り返しを受けて左足を振り抜きますが、狙いよりもドライブがかからず左にアウト。31分にはエイリングがワンツーでゴールラインまで抉り、グラウンダーのクリアのリバウンドをバンフォードが右足で叩くと、レノが素晴らしい反応で右に弾き出しました。左からのクロスが流れてきたところに走り込んだダラスのシュートは、惜しくもファーポストの外。41分、アリオスキの縦パスを受けたジャックハリソンが左サイドから上がると、グラウンダーに反応したクリヒの左足ボレーは浮いてしまいました。

前半のポゼッションは60%対40%!シュート数は13対5で、アーセナルはオンターゲットゼロです。アルテタ監督の打開策は、ハーフタイムにウィリアンをネルソン。後半の立ち上がりも、リーズが主導権を握っています。アクシデントが発生したのは50分。VARはアリオスキに頭突きをしたニコラ・ペペを捉えており、1発レッドは妥当なジャッジです。55分に足を痛めてピッチに倒れ込んだのは、カルヴァン・フィリップス。リーズの大黒柱がピッチの外で治療を受けている間に、ウィロックに代わってサカが中盤に加わっています。

60分、ティアニーの縦パスでサカがボックス脇に上がり、グラウンダーがオーバメヤンの足元に入りますが、振り向きざまのボレーはGKメリエの正面。64分のダラスのミドルは、レノが右にダイブしてグローブに当てました。4-4-1のアーセナルは自陣にこもり、攻めあぐむリーズ。72分、ハフィーニャの浮き球に飛び込んだバンフォードのヘッドは、左に逸れていきます。エイリングと代わったロドリゴは、得意の左足でミドルを連発しています。79分にジャカをかわして打った強烈な一撃は、惜しくもクロスバーに阻まれました。

81分、サカのドリブルで始まったカウンター。左から上がったオーバメヤンが切り返しを入れて打ったシュートは、クーパーが振り上げた腕に当たりますが、PKを指示する笛は鳴らず。83分にベジェリンがドリブルで仕掛け、最前線のサカに素晴らしいスルーパスが通ると、メリエをかわして放ったシュートは必死に伸ばした守護神の手に当たってしまいました。87分に右から上げたロドリゴのクロスはパーフェクト。フリーで叩いたバンフォードのヘッドは絶望的なコースに飛びますが、またしてもポストにヒットしてスコアは動きません。

93分に膝を痛めたサカがピッチから退き、中盤にメートランド=ナイルズ。2分後、右からのクロスをロドリゴが頭で逸らし、ファーで空いていたハフィーニャが左足でニアを狙うと、3度めの「Hit woodwork」で決着をつけられずに終わりました。0-0のタイムアップは、リーズにとっては悔しい勝ち点ロスト、アーセナルはやむなしでしょう。ポゼッションは67%対33%まで開き、シュート数は25対9。10人になりながらドローに持ち込んだアウェイチームをほめるなら、「レノとガブリエウの奮闘で、何とか守り抜いた」という表現がぴったりでしょう。

サイドアタックに連携は見られず、クロスが入った際にボックス内の人数が足りず、奪われた直後に取り返すプレスもなければ、ゴールレスは必然の結果でしょう。ダニ・セバージョスとジャカは攻撃への貢献度が低く、ウィリアンは迷いが生じているようで、ニコラ・ペペは焦っているのか強引なプレイが目立ちました。9試合でわずか9ゴール、5試合連続でオープンプレーからのゴールがない貧攻を改善するには、どこをいじるのが効果的なのか。その答えは、中盤と右サイドにあるような気がしてなりません。次節はウルヴス、11節はノースロンドンダービー。トーマス・パーティーが間に合い、サカを起用できればいいのですが…。


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