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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Burnley】圧巻マフレズ!マンチェスター・シティが久々の5発圧勝!

直近のプレミアリーグ6試合で5ゴールと、決定力を欠いていたマンチェスター・シティの攻撃陣がついに爆発しました。キックオフから攻め続けていた一昨年のチャンピオンが先制したのは6分。アウェイのバーンリーが後方にボールを戻し、ビルドアップし直そうとしたところでタルコフスキーのミスパスをロドリが奪いました。フェラン・トーレス、デブライネと右につながったショートカウンター。昨季プレミアリーグのアシストキングが右のマフレズにラストパスを通した瞬間、テイラーは置き去りにされていました。ワントラップしてGKの位置を確認したレフティが、冷静にゴール左に流し込んで1-0。プレミアリーグ17位と不振にあえぐショーン・ダイク監督のチームは、いきなり苦しい状況を強いられました。

ガブリエウ・ジェズスの後ろにマフレズ、デブライネ、フェラン・トーレス。ロドリとギュンドアンが2センターで、エデルソンの前にカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ルベン・ディアス、バンジャマン・メンディが並ぶ4-2-3-1。バーンリーの反撃に対して、マン・シティはSBを上げずに対応しています。ルベン・ディアスとジョン・ストーンズもアシュリー・バーンズとクリス・ウッズに対してマージンを取っており、左右へのロングフィードから一気にギアを上げていくアタック。19分のカイル・ウォーカーのミドルは、クロスバーを越えていきました。

22分の追加点は、カイル・ウォーカーのスローインをゴールライン際で受けたマフレズの個人技。巧みなタッチでベン・ミーを抜いて中央にまわり込んだウインガーは、タルコフスキをかわして放った左足のシュートをファーポストの内側に当てました。バンジャマン・メンディはサイドに張り、カイル・ウォーカーは中に絞って中盤をサポート。25分に右サイドからデブライネが放り込んだクロスがゴールに向かい、GKピーコック=ファレルがバーすれすれでパンチ。ショートコーナーからマフレズのクロスをヘッドで決めたフェラン・トーレスはファールを取られたようです。

41分、ロドリ、ガブリエウ・ジェズスと縦につながったボールが右のデブライネに渡ると、ファーに上がったクロスに走り込んだのはバンジャマン・メンディ。左足で合わせた正確なボレーが右隅に吸い込まれ、マンチェスター・シティは3-0でハーフタイムを迎えました。ペップはロドリを下げ、フェルナンジーニョを投入。負傷が癒え、CLのオリンピアコス戦で15分プレイしたベテランに実戦の感覚を取り戻させるには絶好の状況です。

47分、フェラン・トーレスが入れたグラウンダーがファーのマフレズに届き、ボックス入り口から放った左足のダイレクトショットはクロスバーの上。52分にドリブルで斬り込んだデブライネの左足シュートは、アウトにかかって左に逸れてしまいます。56分のショートコーナーは、デブライネが縦に転がしたボールをマフレズがニアに折り返しますが、ルベン・ディアスのヘッドは力がなくピーコック=ファレルがパンチ。GKと競り合ったジョン・ストーンズがファールを取られ、4点めは決まりませんでした。

60分、クロスのクリアに反応したウェストウッドがボックス右のジェイ・ロドリゲスにヘッドで送ると、鋭いシュートはエデルソンがセーブ。この1発が、バーンリーの唯一のオンターゲットでした。66分には、クリアを拾ったフェルナンジーニョから右のマフレズ、カイル・ウォーカーとつながり、グラウンダーを受けたガブリエウ・ジェズスが体勢がよかったフェラン・トーレスにラストパス。20歳のアタッカーが直接叩いたシュートがGKの脇を抜き、マン・シティのリードは4点となりました。

5点めは69分、デブライネのロングフィードがフェラン・トーレスと代わったばかりのフォーデンへ。こちらの20歳もダイレクトで完璧なクロスを上げ、余裕があったマフレズがヘディングで押し込んでハットトリックを達成しました。デブライネのグラウンダーにガブリエウ・ジェズスが飛び込み、セーブしたピーコック=ファレルが自らの足でゴールに入れてしまった75分のゴールシーンは、VARが数センチのオフサイドを指摘し、認められません。90分、この日2アシストを決めたデブライネが、マフレズの縦パスを受けてボックス右からクロスにシュート。今季プレミアリーグ2発めが決まったかと思われましたが、ポストに阻まれ苦笑いを浮かべています。

5-0、圧勝。ショートカウンター、デブライネとフォーデンのクロス、カイル・ウォーカーのスローインと、相手の陣形が整わないうちに入れたシンプルなボールがゴールにつながりました。次節のフラム戦でアグエロとナタン・アケが復帰できれば、マン・シティの故障者リストはゼロになります。12月はマンチェスターダービー、セインツ、アーセナル、エヴァートンと難敵との対戦が待っていますが、ペップのチームはいよいよ上位に顔を出すのではないでしょうか。正確なロングフィードと楔のパスを合図に始まるスピーディーなアタックを冷静に跳ね返し続けられるチームは、さほど多いとは思えません。(リヤド・マフレズ 写真著作者/Clément Bucco-Lechat)


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