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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【West Ham×MAN.UTD】後半の3発で逆転したマン・ユナイテッドはプレミアリーグ4連勝!

プレミアリーグ11節、ウェストハムVSマンチェスター・ユナイテッド。スールシャール監督の大胆なターンオーバーは、CLグループステージ最終節のライプツィヒ戦をにらんだ策でしょう。ゴールマウスに立つのは、前節のサウサンプトン戦で傷んだデ・ヘアに代わってディーン・ヘンダーソン。ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、アレックス・テレスの4枚は予想通りですが、中盤センターはポグバとマクトミネイ、2列めにファン・デ・ビーク、グリーンウッド、マルシアル、最前線にカバーニが張る4-2-3-1です。

キックオフからホームのウェストハムがラッシュ。開始67秒、ボックス右で切り返しを入れたボーウェンのシュートがDFに当たってこぼれると、斜めに入ってきたフォルナルスがプッシュしたボールはディーン・ヘンダーソンが体を張ってブロックしました。3連勝でプレミアリーグ5位に上がったハマーズは、リーグ3位の11失点という堅守を誇っており、先制されるとやっかいです。10分を過ぎても、デヴィッド・モイーズのチームが主導権を握っています。プレスでパスコースを切られているマンチェスター・ユナイテッドは、前線の3枚への縦パスが通りません。

ソーシャルディスタンスをキープしながらも、スタンドには久しぶりにサポーターが集まっており、背中を押されたホームチームのアタックが続いています。18分、右からワンツーでワン=ビサカのパスを受けたマルシアルが、ようやくミドルシュートを放ちますが、バルブエナのかかとに当たったボールは左に逸れていきました。20分過ぎから、敵陣でのパス回しが増えたマンチェスター・ユナイテッドですが、サイドに展開するのが精一杯。シュートレンジでは、前を向かせてもらえません。

31分、右サイドから縦に突破したボーウェンがファーに浮かしたクロスは、走り込んできたフォルナレスがフリーで打ったへディングシュートがニアポストの外。ポグバのパスミスを突いた35分のショートカウンターは、右にまわり込んだボーウェンがセバスチャン・アレに預け、脇にいたフォルナレスに渡って左隅を狙ったシュートがポストを叩きました。38分、左からのCKにデクラン・ライスが競り勝ち、ファーに流れたボールをソーチェクが押し込んで1-0。40分には、敵陣で奪ったフォルナレスが縦にスルーパスを通し、アレが独走態勢となりました。

GKを抜き去って左に出たストライカーは、無人のゴールに蹴り込むだけでしたが、切り返した瞬間、無念のスリップ。追加点を回避したマンチェスター・ユナイテッドは、44分に2度めのチャンスをつかみます。アレックス・テレスとのパス交換でボックス左手前に出たマルシアルのシュートは、ファビアンスキが右に飛んでセーブ。1分後、ワン=ビサカにカウンターを阻まれたハマーズが左サイドで立て直し、クレスウェルのクロスがフリーのボーウェンに届くと、右隅を狙ったヘッドはヘンダーソンが外に押し出しました

リードを許してハーフタイムを迎えたスールシャール監督は、カバーニとファン・デ・ベークを諦め、ラシュフォードとブルーノ・フェルナンデスを投入。後半もアグレッシブに攻めるハマーズは、52分に決定的なチャンスを創ります。中央でキープしたアレが右からオーバーラップしてきたツォーファルに展開。ボックス右からファーに滑らせたラストパスに走り込んだボーウェンは、スライディングシュートを枠に収められませんでした。

55分、マグワイアの縦パスで左サイドを突破したラシュフォードがカットイン。コースがないと見た10番が中央に転がすと、マクトミネイのシュートは右のポストすれすれを抜けていきました。60分、ポグバの長いパスを受けたマルシアルが左に展開し、ブルーノ・フェルナンデスがラシュフォードを走らせると、強引に縦に持ち込んで放ったシュートはDFに当たってCK。今季プレミアリーグで未だノーゴールのマルシアルは足を痛めてしまい、62分にマタに後を譲りました。

65分、右サイドに出たボールをヘンダーソンが縦にクリアすると、キープしたブルーノ・フェルナンデスが中央にドリブルし、フィニッシュをポグバに託します。6番がダイレクトで蹴ったミドルは、ゴール右隅に一直線!3分後には、スローインを受けたブルーノ・フェルナンデスがヒールでアレックス・テレスを走らせ、折り返しをトラップしたグリーンウッドの左足シュートが右のサイドネットに突き刺さりました。電光石火の2発で、アウェイチームが一気に逆転。ポグバもグリーンウッドも、今季プレミアリーグ初ゴールです。

72分、ブルーノ・フェルナンデスが縦に出した高速スルーパスで、ラシュフォードがゴール前に飛び出しますが、クロスに打った右足のシュートはポストに当たってラインを割ってしまいました。止まらなくなった10番は、78分に勝負を決めるゴールをゲットします。ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、マタとダイレクトにつながり、ベテランのプレーメイカーが前線に送った浮き球で独走。ファビアンスキの飛び出しを見て、ふわりと浮かしたシュートがネットに届き、リードは2点に広がりました。

84分のクレスウェルのFKは、ヘンダーソンがビッグセーブ。マンチェスター・ユナイテッドは1-3をキープしたまま、タイムアップを迎えました。停滞していたチームを変えたのは、やっぱりブルーノ・フェルナンデス!ポグバに最高の見せ場を提供したプレーメイカーは、アレックス・テレスとマタの素晴らしいラストパスをお膳立てしてくれました。ゴールを決めてほしかったタレントたちがようやく目覚め、前節に続く逆転でプレミアリーグ4連勝。ファン・デ・ベークとマルシアルが本領発揮となれば、久しぶりに優勝争いに食い込めるかもしれません。後半の3発を見て、ライプツィヒとの決戦と、マンチェスターダービーが楽しみになってきました。いやー、素晴らしい!


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