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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Livepool×Tottenham】90分、フィルミーノ!勝負強い昨季王者が接戦を制して首位浮上!

プレミアリーグ13節の最注目カードは、2位リヴァプールと首位トッテナムの直接対決。マティプを起用できないクロップ監督は、プレミアリーグ初出場となるリース・ウィリアムズを抜擢しています。GKアリソン、DFアーノルド、ファビーニョ、リース・ウィリアムズ、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ヘンダーソン、カーティス・ジョーンズ、FWサラー、フィルミーノ、マネ。対するモウリーニョ監督は、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ベルフワインを前線に並べており、シソコ、ロ・チェルソ、ホイビュルクの中盤も現在のベストメンバーです。

GKロリスの前には、セルジュ・オーリエ、アルデルヴァイレルト、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。開始30秒でアーノルドがミドルを放ったリヴァプールは、前からプレスをかけてロングフィードのコースを切っています。守備時は4-4-2のトッテナムは、4バックを下げてレッズのハイラインを誘っているように見えます。11分、ロバートソンが左から上げたFKがフィルミーノに届き、決定的なヘディングシュートが左隅を襲いますが、ロリスが右にダイブしてセーブ。15分を過ぎても、破壊力抜群のスパーズのストライカーたちにシュートはありません。

18分のスパーズのカウンターは、中央で待っていたハリー・ケインがラストパスを収められず。21分、ヘンダーソンの縦パスでロバートソンが左サイドを突破しますが、グラウンダーを叩いたサラーの左足ボレーはロリスの正面です。ボールを奪われた後、ソン・フンミンにパスが出ると、サラーが戻って対応。押し続けていたホームチームは、26分に先制しました。ワンツーで左から上がったカーティス・ジョーンズが止められると、こぼれ球に先着したサラーがダイレクトショット。アルデルヴァイレルトに当たったボールが浮き上がり、右のサイドネットに吸い込まれました。

29分、左に流れたボールをキープしたカーティス・ジョーンズが、カットされたボールを奪い返し、中に斬り込んでシュート。ボールはロリスの懐に収まりますが、レッズのMFらしいインターセプトでした。スパーズが得意のカウンターで追いついたのは33分。ロ・チェルソのスルーパスで左から抜け出したソン・フンミンが、アリソンが空けていたニアに突き刺すと、VARの映像はオフサイドではなかったと証明してくれました。絶好調の7番は、今季プレミアリーグ11ゴール。1-1となってからも、ポゼッションを取っているのはリヴァプールです。

35分、アーノルドのグラウンダーをトラップしたフィルミーノが、エリック・ダイアーをかわして左隅を狙うと、ロリスが右手を伸ばして外に弾き出しました。41分に中に斬り込んで放ったマネのシュートも、スパーズの守護神の守備範囲。80%近いポゼッションを記録したチームがリードしていないという事実が、フットボールの難しさを表しています。イーブンで後半がスタート。46分にリース・ウイリアムズがヘッドを後ろに逸らしてしまい、拾ったベルフワインがゴールに迫りますが、右足のフィニッシュはファーポストの外に流れてしまいました。

50分、アリソンのミスキックをインターセプトしたハリー・ケインがすかさずシュート。戻りが速かったGKは右手で外に出し、責任を取りました。57分、フィルミーノがドリブルでいくと見せてサラーに預けると、ボックス手前からのコントロールショットはロリスがセーブ。モウリーニョ監督は57分にロ・チェルソを下げ、ルーカス・モウラを投入しました。63分、スパーズに決定機。ロリスのパントをハリー・ケインとソン・フンミンが頭でつなぐと、裏に抜けたベルフワインがアリソンと1対1。右隅を狙ったシュートが決まったかと思いきや、ポストを叩いて逆転はなりませんでした。

直後のCKで競り勝ったハリー・ケインは、叩きつけたヘディングシュートがバーを越えてしまい、悔しがっています。69分のショートカウンターでボックス右に侵入したサラーは、外に持ったために角度が厳しくなってしまいました。積極的にシュートを放っているフィルミーノは、ことごとくコースが甘くなってしまい、プレミアリーグ屈指の守護神が立つゴールマウスを破れません。73分にカーティス・ジョーンズの縦パスがマネに入り、セルジュ・オーリエをかわした10番が左足を振り抜きますが、ボールはクロスバーに当たってラインを割りました。

モウリーニョ監督の2枚めは、75分にベルフワインをレギロン。79分にアルデルヴァイレルトのロングフィードでボックス左から抜けたハリー・ケインは、フリーのシュートを右に外しました。87分、ソン・フンミンが下がってデル・アリ登場。90分にCKを蹴ったロバートソンは、明らかにロバートソンを狙っていました。完璧なヘディングシュートがゴール左上に吸い込まれ、2-1!リヴァプールがシックスポインターを制して首位に立つとともに、アンフィールドにおけるプレミアリーグの無敗記録を66に伸ばしました。

両者ともゲームプランが明確で、持ち味を出し切ったナイスゲーム。トッテナムが得た教訓は、「カウンターを志向するチームは、一撃必殺でなければならない」ということでしょう。ベルフワインとハリー・ケインの4度の逸機をひとつでも決めていれば、結果は逆になっていたかもしれません。ポゼッション76%を記録したホームチームの諦めない姿勢をリスペクトするとともに、切れ味のいいカウンターで王者を苦しめたアウェイチームにも拍手を送りたいと思います。

プレミアリーグ11戦連続無敗という記録が止まったスパーズは、レスター、ウルヴスと難しい相手が続くここが踏ん張りどころ。9戦連続無敗となったリヴァプールは、クリスタル・パレス、WBA、ニューカッスルにしっかり勝ち切って負傷者の復帰を待ちたいところです。混戦が続くのか、昨季王者が抜け出すのか。ビッグ6が8戦連続勝利なしという怪記録を作った2020-21シーズンは、先がまったく見えないエキサイティングな展開が続いています。


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“【Livepool×Tottenham】90分、フィルミーノ!勝負強い昨季王者が接戦を制して首位浮上!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    難敵相手に勝ち切りました。ボビーが決めてくれたのが嬉しい限りです。ゴール後のパフォーマンスも最高でした。負傷者が多いチームですが、若手が躍動してくれたのが収穫ですね。リース・ウィリアムスもスパーズ相手にここまで奮闘したのですから相当な自信を持ったと思います。カーティス・ジョーンズはもうレギュラークラスですね。次は曲者パレスです。ベンテケがレッドで不在ですが難しいチームであることは変わらずです。ランチタイムキックオフとコンディション調整が大変ですが勝ち切りたいですね。

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