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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Sheff.UTD】速攻炸裂!ラシュフォードの2発でアウェイ6連勝!

プレミアリーグ13節、シェフィールド・ユナイテッドVSマンチェスター・ユナイテッド。スールシャール監督のチョイスは、14試合連続無敗で駆け抜けた昨季プレミアリーグの最終盤の布陣です。GKディーン・ヘンダーソン、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、アレックス・テレス、MFマティッチ、ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、FWラシュフォード、マルシアル、グリーンウッド。ベンチにはフレッジ、マクトミネイ、マタ、ファン・デ・ベークが控えており、これだけ戦力を揃えて最下位に負けるわけにはいきません。

立ち上がりは、ホームのシェフィールド・ユナイテッドのペース。5分、マグワイアのバックパスを受けたディーン・ヘンダーソンがキックをバークにカットされてしまい、マクゴールドリックにこぼれ球を押し込まれていきなり失点です。太腿の裏を痛めたベルゲが11分にリタイアとなり、ジャギエルカがピッチへ。16分、縦に入ったスルーパスでバークが右サイドを突破し、グラウンダーをフリーでもらったフレックが左足を振り抜きますが、決定的なシュートは左に外れてしまいます。

20分までシュートがなかったマンチェスター・ユナイテッドは、かみ合っていなかった最前線へのフィードが26分にようやく通り、あっさり同点に追いつきます。出したのはリンデロフ、ラインの裏を取ったのはラシュフォード。ワントラップで放った右足のシュートは、ラムズデールの脇を抜けてゴールの真ん中に決まりました。31分、ブルーノ・フェルナンデスの絶妙なアーリークロスをトラップしたマルシアルは、打つ瞬間にイーガンに寄せられ、CKに逃げられてしまいました。

逆転ゴールは、この直後でした。ポグバがボックス右に縦パスを浮かすと、斜めに走り込んだマルシアルがラムズデールと1対1。GKにヒットしたボールを足元に収めた9番が、冷静に右足で流し込み、今季プレミアリーグ初ゴールをゲットしました。テンションが上がったマルシアルは、35分に自陣からドリブルで仕掛け、左から上がったラシュフォードにスルーパスを通します。左足のフィニッシュは、ラムズデールが足でブロック。2分後、左サイドから単独で持ち込んだマクゴールドリックがリンデロフを抜き去り、ゴール左でフリーになりますが、左足のシュートは飛び出したヘンダーソンがスライディングでカットしました。

前半は1-2で終了。47分にアレックス・テレスが右からFKを蹴ると、ニアで反応したマルシアルのヘッドは浮いてしまいます。51分、自陣でルーレットをかましたポグバがブルーノ・フェルナンデスに縦パスを通してカウンター発動。グリーンウッド、ラシュフォード、ブルーノ、マルシアルとダイレクトパスがきれいに通り、中央でラストパスを受けたラシュフォードのシュートがラムズデールのグローブを弾いてネットを揺らしました。

ペースをスローに落としていたアウェイチームの久々のチャンスは66分。ワン=ビサカがカットしたボールをそのまま持ち込み、右から放ったグリーンウッドの強烈なシュートは、ラムズデールが無理にキャッチせず左に弾き出しました。グリーンウッドに代わってマタが入ったのは、74分。直後、ラシュフォードのパスを左で受けたブルーノ・フェルナンデスがファーに浮かすと、追いついたマタの折り返しはラムズデールが弾いてゴール前にこぼれ、マルシアルのボレーはイーガンにブロックされました。

79分、ブルーノ・フェルナンデスが下がってファン・デ・ベークがピッチへ。87分のホームチームのCKは、競り勝ったリンデロフのヘッドがマクゴールドリックの頭にヒットし、ゴール左に入ってしまいました。90分、マルシアルに代わってマクトミネイ。91分、ロングフィードを競り合ったブリュースターが頭で落としたボールをリス・ムセがボレーで叩くと、ヘンダーソンが右に飛んでセーブし、リードを守りました。2-3でゲームを畳んだマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグのアウェイゲーム10連勝。1シーズンに6回のアウェイ逆転勝利は、プレミアリーグ史上初の快挙です。

縦1本から2発とカウンター。ラシュフォードとマルシアルのスプリントの速さを活かしたアタックが、見事にはまりました。1試合消化が少ないマンチェスター・ユナイテッドは、直近のプレミアリーグ6試合を5勝1分と調子を上げ、リヴァプールとの差を5ポイントに詰めています。久しぶりに優勝争いに食い込んでいますが、12試合中8試合で先制されているスロースターターのままでは難しいでしょう。

アウェイでは6連勝ですが、引いてくる相手に苦戦を強いられるホームゲームは1勝2分3敗。獰猛なリーズをオールド・トラフォードに迎える次節は、コンディションさえよければ強いのか、カウンターを仕掛けられなければ勝てないのかを占う試金石です。意外性のあるプレイを取り戻しつつあるポグバと、直近のプレミアリーグ4試合で3ゴール1アシストと好調のラシュフォードに、決定的な仕事を期待したいと思います。


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