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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Leicester×MAN.UTD】2度のリードを守れなかったマン・ユナイテッド、無念のドロー!

9勝5敗のレスターは、リヴァプールと4ポイント差のプレミアリーグ2位。1試合消化が少ないマンチェスター・ユナイテッドは、8勝2分3敗で1ポイント差の3位です。ボクシングでいえば、勝ったほうが世界ランク1位となる直接対決といったところでしょう。今季プレミアリーグのアウェイ6試合をすべて逆転勝利のマンチェスター・ユナイテッドは、引いてカウンターに徹するはずです。ワン=ビサカを使えないスールシャール監督は、リンデロフを右サイドに置いています。GKデ・ヘア、DFリンデロフ、バイリー、マグワイア、ルーク・ショー、中盤センターはフレッジ&マクトミネイ、2列めがブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、ダニエル・ジェームズ、ワントップにマルシアルです。

開始2分、ショートパスをつないでいたマンチェスター・ユナイテッドは、左にいたブルーノ・フェルナンデスの浮き球がフリーのラシュフォードへ。叩きつければ決まっていたボールを打ち上げた10番は、頭を抱えて悔しがっています。5分を過ぎると、主導権はレスター。8分のデ・ヘアのキックミスは、中央に入ったグラウンダーをフレッジがクリアしました。レスターのアタックは、ハーヴィー・バーンズとカスターニュの左サイド一辺倒。SBリンデロフとCBバイリーという慣れない布陣を狙われているのでしょうか。

21分、右サイドのFKのクリアを拾ったティーレマンスのミドルは、ハーヴィー・バーンズに当たって右にアウト。23分、右からのスローインをダニエル・ジェームズが中に持ち込み、ブルーノ・フェルナンデスに転がすと、体勢を崩しながら左足で通したスルーパスでラシュフォードが抜け出し、シュマイケルの脇を抜いたシュートがゴールの右に決まりました。すかさず反撃を仕掛けるレスターは、26分に右サイドのジャスティンが斜めのパスをフィード。ボックスに走り込んだヴァーディーの強引な左足シュートは、力が入りませんでした。

31分、ブルーノ・フェルナンデスがジェームズ・マディソンに自陣で奪われ、中央でパスを受けたハーヴィー・バーンズのミドルがゴール左に突き刺さりました。マクトミネイの寄せが甘く、バイリーはニアを切れず。危険なボールロストと、小さなチェックミスが重なって喫した失点でした。37分にルーク・ショーがゴール前に蹴った絶妙なFKは、競り勝ったブルーノ・フェルナンデスがヘディングをコントロールできず、ボールは右に逸れていきます。前半は1-1、ポゼッションは56%対44%でレスターですが、シュート5本とオンターゲット2本はイーブンです。

スールシャール監督は、ポグバとカバーニをどこで投入するでしょうか。マルシアルの巧みなスルーでダニエル・ジェームズが縦に抜けた49分のカウンターは、ブルーノ・フェルナンデスへのラストパスがDFに引っかかってしまいました。ヴァーディーが左サイドに出ているのは、リンデロフの裏を取れると考えているからでしょう。53分のジェームズ・マディソンのFKは、壁に入ったラシュフォードの頭に当たりました。ダニエル・ジェームズに代わってポグバが入ったのは54分です。

60分、マクトミネイのボール奪取から、フレッジのスルーパスがラシュフォードへ。シュマイケルと1対1になった10番は、強く蹴ったボールを右腕でセーブされてしまいました。65分にリンデロフが足を痛め、代役はトゥアンゼベ。70分、またもルーク・ショーが素晴らしいFKをマグワイアに合わせますが、ヘディングシュートはシュマイケルの頭上を越えていきました。カバーニ登場は75分。今季プレミアリーグ1ゴールのマルシアルはチャンスに絡めず、ピッチを後にしました。

3分前に入ったばかりのベテランストライカーは、バイリーにパスをもらって前を向くと、完璧なタイミングで縦にスルーパスを転がしました。斜めに走ってGKと向き合ったブルーノ・フェルナンデスが、左隅に流し込んで1-2。85分にジャスティンの斜めのパスでボックスの右脇を突いたのは、こちらも途中出場のアヨゼ・ペレス。正確なグラウンダーがヴァーディーの足元に届き、今季プレミアリーグ12発めのボレーがネットを揺らしました。追加タイムは両者ともチャンスを創れず。マンチェスター・ユナイテッドのアウェイ連勝記録は、10でストップしました。

ラシュフォードが2つの決定機を逃し、2度のリードを守れなかった無念のドローですが、フレッジの獰猛なチェック、ルーク・ショーのプレースキック、カバーニのスルーパスなどリスペクトしたいプレイばかりのナイスゲームでした。いろいろありながらも先制ゴールを決めたラシュフォードと、失点の原因となった自陣でのミスを勝ち越しゴールで帳消しにしたブルーノ・フェルナンデスにも拍手です。

ボールロストとマークミスから喫した2失点は、わずかな隙を見逃さなかったレスターの抜け目のなさをほめるべきでもあります。リンデロフのサイドを執拗に突くアタックや、クロスを許さない守備に、ブレンダン・ロジャース監督の戦術浸透度の高さを実感しました。2-2という結果は妥当だったと思います。マンチェスター・ユナイテッドの次節はウルヴス、ニューイヤーズデーの17節はアストン・ヴィラ。難敵を何とかクリアして、リヴァプールとの直接対決で差を詰めていただければと期待しています。


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“【Leicester×MAN.UTD】2度のリードを守れなかったマン・ユナイテッド、無念のドロー!” への2件のフィードバック

  1. ルーニー より:

    このボンクラ守備陣をどうにかしないとタイトルは絶対無理ですよ。
    それとマルシャルの限界を感じましたね。フレッジはもう不可欠な存在になってきました
    あとはポグバと監督が去ってくれればなぁ

  2. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    カバーニ好きなので活躍が嬉しいです。
    スールシャール監督の確変も、ヴァーディーのビッグ6殺しのように不思議な実力ですね。

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