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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Saints】開始90秒で1発レッド…マン・ユナイテッド、戦意喪失のセインツに9発圧勝!

20節のシェフィールド・ユナイテッド戦を落とし、プレミアリーグの連続無敗記録は14でストップ。アーセナル戦はスコアレスドローに終わり、1試合消化が少ない首位マンチェスター・シティとの差は3ポイントに開いています。優勝争いを続けたいなら、負けられないマンチェスター・ユナイテッド。22節の相手は、直近のプレミアリーグ7試合を1勝2分4敗と不振のサウサンプトンです。

スールシャール監督の11人は、ほぼベストといっていいでしょう。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターにフレッジとマクトミネイ、2列めはグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、ワントップはカバーニ。開始2分、プレミアリーグ初先発だった19歳のMFヤンケヴィッツが、マクトミネイを削って1発レッドを喰らってしまいました。いきなり11対10。4分にラシュフォードがボックス左に一直線に上がると、ブルーノ・フェルナンデスへのラストパスはバートランドがぎりぎりでクリアしました。

7分のフレッジのミドルは、右足のアウトにかかって右にアウト。ポゼッションを取っているマンチェスター・ユナイテッドは、右サイドでは押されており、カウンターをケアしなければなりません。マグワイアがボックス手前まで上がる波状攻撃はクロスが通らず、16分のラシュフォードのミドルはGKマッカーシーがキャッチ。18分、ラシュフォードの落としを受けたルーク・ショーがファーにクロスを入れると、外から走り込んだワン・ビサカのボレーが左のサイドネットを揺らしました。移籍初年度はノーゴールだったSBは、今季プレミアリーグ2ゴールめです。

25分、マグワイアからパスを受けたルーク・ショーが中に絞り、ボックス左に走ったグリーンウッドに縦パスを通すと、優しいグラウンダーがラシュフォードの足元へ。右足のボレーは、マッカーシーのグローブを弾いてゴールに飛び込みました。2点を追うセインツは、28分に反撃。ウォード=プラウズの鋭いFKは、デ・ヘアが上に弾き出すビッグセーブでしのぎました。31分、左から突破を図ったラシュフォードが後ろにいたブルーノ・フェルナンデスに預けると、右足のコントロールショットはマッカーシーがセーブ。余裕をもってパスをまわすホームチームは、34分に3点めをプレゼントされました。

中央で競り合ったボールが右に流れ、ワン=ビサカが速いクロスを入れると、ベドナレクがクリアしきれずゴールイン。39分には、ルーク・ショーのクロスがDFの間に入ったカバーニに合い、ヘディングシュートが左隅に決まりました。44分のブルーノ・フェルナンデスのFKは、壁が飛んでくれず足元にヒット。前半のポゼッションは75%対25%で、ひとり多いホームチームがハーフコートマッチを続けています。スールシャール監督は、ゴールを決めたカバーニと2アシストのルーク・ショーを前半でお役御免として、今後の活躍を期待したいマルシアルとファン・デ・ベークを投入しています。

後半も、赤いシャツが一方的に攻める展開。51分にブルーノ・フェルナンデスとのワンツーで抜け出したマルシアルは、右足のシュートをスティーヴンスにブロックされました。53分、FKのサインプレーで右から抜け出し、左隅に収めたチェ・アダムスはオフサイド。出ていたとされた手は、数センチです。60分にラシュフォードが下がり、ダニエル・ジェームズ。69分、ブルーノ・フェルナンデスの浮き球が右に流れたマルシアルに通り、角度のないところからニアに打ち上げたシュートがマッカーシーの肩越しに決まりました。

71分、右から仕掛けたグリーンウッドのシュートをマッカーシーがセーブすると、クリアを直接叩いたマクトミネイのスーパーミドルにGKは1歩も動けず。フレッジのロングスルーパスでマッカーシーと1対1になったマルシアルは、チップキックを右に外してしまいました。83分、ブルーノ・フェルナンデスが中央をこじ開けようとしたパスがゴール前にこぼれ、ベドナレクと交錯したマルシアルが転倒。「6-0の試合で、VARに何分かけてるんですか」とツッコミを入れながら見ていたのですが、PKとベドナレクの1発レッドという想定外のジャッジで背筋が凍りました。

ブルーノ・フェルナンデスが左に転がして7-0。90分にはワン=ビサカのクロスがマルシアルに届き、胸トラップからのボレーが決まって8-0。93分にはグリーンウッドのロングフィードがボックス左のブルーノに入り、頭で折り返したボールをダニエル・ジェームズが右足アウトで押し込みました。マンチェスター・ユナイテッド、9-0圧勝!2試合連続で1発レッド2枚(両者とも1枚は微妙…)を喰らって9人になったチームを見るとは。前半が終わったときは「最初のレッドがすべてだった」と思いましたが、想像を上回るゴールラッシュを目の当たりにして、今は思考停止です。

セインツの19歳コンビにとっては、心が折れそうになるプレミアリーグデビューでした。ヤンケヴィッツは1回もボールに触れず、最初のプレイでレッドカード。78分に3バックの一角に加わったチャッチェットは、15分のプレイで3失点を喰らっただけでなく、先輩CBの1発レッドを目撃する羽目に陥りました。2人とも、前を向いて次のチャンスを活かしてもらえればと思います。10代でプレミアリーグのピッチを体感できるのは、ひと握りの選手に許される特権です。将来、インターナショナルといわれる選手になれれば、ボールタッチゼロのレッドも9-0大敗も、極上の笑い話になるのですから。(アーロン・ワン=ビサカ 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)


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“【MAN.UTD×Saints】開始90秒で1発レッド…マン・ユナイテッド、戦意喪失のセインツに9発圧勝!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。ヤンケヴィッツほろ苦いデビューでしたね。ご指摘の通り前を向いてプレーしていただければと思います。しかしマンユナイテッド圧勝でしたね。

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