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【Aston Villa×Arsenal】悔やまれる開始直後のミス。猛攻実らず、アーセナル連敗!

ジャック・グリーリッシュ、ロス・バークリー、オリー・ワトキンス、ベルトラン・トラオレが繰り出す速攻は、要注意です。プレミアリーグ23節、アストン・ヴィラVSアーセナル。「マシュー・ライアンは間に合わない」「左はオーバメヤン」という私のスタメン予想は外れました。GKライアン、DFベジェリン、ホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、セドリク・ソアレス。中盤センターはトーマス・パーティーとジャカ、2列めはサカ、スミス・ロウ、ニコラ・ペペ、トップにラカゼット。開始早々の2分、アーセナルはミスから失点を喫してしまいました。

エミリアーノ・マルティネスのキックをベルトラン・トラオレが右のマッギンに預け、アーリークロスはガブリエウがクリア。キープしたセドリクがガブリエウにまかせようと戻すと、意思の疎通がなく、ベルトラン・トラオレにさらわれてしまいます。ゴールラインまでえぐった15番が中央のオリー・アトキンスに合わせると、ホールディングに当たったボールがライアンの指先を抜け、左隅に転がっていきました。

0-1とされた直後から、アーセナルの猛攻がスタート。ドリブルで仕掛け、サイドを使おうとするスミス・ロウの動きが目を引きます。グリーリッシュのサイドにサカ、左にニコラ・ペペ。ウインガーのポジションは、状況によって変わるかもしれません。10分を過ぎても、アーセナルのシュートはゼロ。ジャカ、トーマス・パーティー、ラカゼットと縦につながった17分のカウンターは、ストライカーの強引なドリブルをカットされて終わりました。

21分、ベジェリンにもらったラカゼットがダイレクトでボックス右に浮かすと、走り込んだサカにマルティネスが先着。29分にジャカが狙った直接FKは、ゴールの右上に落ちてくるボールをマルティネスが素晴らしい反応でセーブしました。31分、左に流れたロス・バークリーがニアにいたベルトラン・トラオレに渡すと、ホールディング軽く抜き去り、ライアンと1対1。GKが倒れるだろうと読んだ浮き球のシュートは、動かなかったライアンが左手に当ててチームを救いました

43分に右からのFKをセドリクが蹴ると、クリアされたボールが残っていたホールディングにつながり、ボックス右で待っていたニコラ・ペペにラストパスが通ります。左に持ち替えて打った1発めはマット・ターゲットがブロックし、右足の2発めはニアにアウト。セットピースからのシュートしかなかったアーセナルは、1点のビハインドを背負ったままで後半に向かいます。48分、ショートコーナーからグリーリッシュが中央のロス・バークリーにグラウンダー。右足のボレーはうまくミートせず、ライアンが正面でキャッチしました。

50分に速攻を仕掛けたのはロス・バークリー。右に流したボールをオリー・ワトキンスが直接叩くと、クロスに飛んだボールはライアンが外に弾き出しました。グリーリッシュとロス・バークリーが絡んだ二次攻撃から、後ろで待っていたターゲットがファーにクロスをフィード。オリー・ワトキンスのヘッドはGKの正面です。52分、ドリブルで上がったスミス・ロウがニコラ・ペペにラストパスを通しますが、キャッシュをかわして打った右足のシュートはファーポストの外を抜けていきました。

54分のマッギンのミドルは、ライアンが左に飛んでセーブ。直後、中央で2人をかわしたスミス・ロウのシュートはタイロン・ミングスがブロックしました。56分、右から上がったサカがニアのベジェリンに預けると、左足でドライブをかけた一撃はマルティネスがキャッチ。アルテタ監督は、このタイミングでラカゼットをオーバメヤンにスイッチします。64分、ジャカの浮き球がボックス右のニコラ・ペペに通り、巧みなトラップから速いグラウンダーが入りますが、オーバメヤンの前に出たマルティネスが体に当てました。

65分、セドリクに代わってウーデゴーアが登場。67分のサカのクロスに競り勝ったオーバメヤンは、体が伸び切ってしまい、ヘディングをコントロールできませんでした。1分後、ジャカの縦パスを受けたニコラ・ペペの強烈な一撃は、コンサに当たってコースが変わった難しいボールをマルティネスが足でブロック。74分にトーマス・パーティーが足を痛めてしまい、スミス・ロウが1列下がってウィリアンが左、ウーデゴーアがトップ下となるようです。

79分、右サイドでオリー・ワトキンスが奪ったショートカウンター。左でパスを受けたグリーリッシュがベジェリンをかわして左足を振り抜くと、ライアンが左にダイブして外に弾き出しました。83分、またもヴィラが敵陣で奪って速攻スタート。中央から上がったグリーリッシュが脇にいたオリー・ワトキンスに打たせますが、右隅を狙ったフィニッシュは10センチほどずれてしまいました。1分後、左サイドを突破したサカの折り返しがウーデゴーアに渡るも、左足の強烈なシュートはクロスバーの上。ガナーズは、ヴィラの堅守を攻略できず、今季プレミアリーグで10回めの敗戦を喫しました。

これはもう、アーセナルの猛攻をしのいだヴィラの4-4-2をほめるしかありません。ボックス脇を執拗に攻めたアウェイチームのアタックは迫力がありましたが、タイロン・ミングスとコムサがラカゼットとオーバメヤンを完封。古巣対決のエミリアーノ・マルティネスは、キャッチとセーブの選択を1度も間違えず、95分をノーミスで終えました。

クロスとシュートの精度が足りなかったというべきなのかもしれませんが、「あれだけしっかり守られれば、どんなに強いチームでも崩すのは難しい」と表現したほうがしっくりきます。サイドアタックにしっかり対応して決定機を創らせず、ショートカウンターを確実にフィニッシュにつなげた勝者に拍手を送りたいと思います。マシュー・ライアンがビッグセーブを連発し、望みをつないでくれただけに、開始早々のミスが悔やまれる一戦。それでも最後まで攻め続けたガナーズは、気持ちを切り替え、自信をもってリーズ戦を迎えるしかありません。


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“【Aston Villa×Arsenal】悔やまれる開始直後のミス。猛攻実らず、アーセナル連敗!” への1件のコメント

  1. カズ より:

    生粋のグーナー
    昨日の敗戦は正直かなり腹が立ってしまいました。
    アルテタは選手をかなり庇う監督です。
    なのに選手達は失敗ばかりします。決定機を外し続ける•いらないカードもらい退場する・給料の割に全然活躍しないベテラン達。自分はアルテタは必ず名将になると信じています。フロントはとにかく我慢して欲しいです。なぜ今アーセナルがこの順位いるのは明らかに選手達の責任の方が大きいです。また、アルテタに直して欲しいところは活躍出来ないベテラン達より若手達を使ってほしいです

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