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【Saints×Chelsea】南野、先制!攻撃が空回りしたチェルシー、絶不調セインツにまさかのドロー!

トーマス・トゥヘル監督が就任してからのプレミアリーグ5試合は、4勝1分と絶好調。戦力を最大限に活用したいという新指揮官の意向が選手に伝わっており、誰を起用しても最低限のパフォーマンスは発揮できるようになっています。目下の課題は、得点力。ランパード体制の序盤戦は、ビッグ6との直接対決以外は1試合3ゴールが当たり前でしたが、トゥヘルのチームは5試合7ゴールというおとなしい数字になっています。プレミアリーグ25節のサウサンプトン戦は、タミー・アブラハムとヴェルナーの爆発に期待したい一戦です。

GKメンディ、3バックはアスピリクエタ、ズマ、リュディガー。WBにリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、センターはカンテとコヴァチッチ。メイソン・マウントの前にタミー・アブラハムとヴェルナーという布陣です。最初の決定機は6分、左から始まったカウンター。メイソン・マウントが右サイドのリース・ジェームズに展開し、ボックスのコーナーに辿り着いたWBがファーにクロスを上げると、マルコス・アロンソのボレーは惜しくもファーポストの外を抜けていきました。

セインツの布陣は、ダニー・イングスとレドモンドが前に張る4-4-2。左サイドで起用された南野拓実はボールを持ちすぎ、苦しい体勢でパスをミスするシーンが続いています。両者ともに前からプレスをかけ、パスコースを限定して奪おうとしており、縦パスを決めたほうがチャンスをつかむ展開となりそうです。21分にズマのロングフィードがマルコス・アロンソに届きますが、左足のクロスはジェネポがカット。直後の2度めのクロスは、ファーで待っていたリース・ジェームズが打てず、折り返しをクリアされました。

29分、リュディガーのロングシュートはマッカーシーがキャッチ。静かな試合が動いたのは、33分でした。縦パスをもらった南野がウォード=プラウズに預け、右サイドにボールがまわったのを見てズマとアスピリクエタの間に侵入しました。ロメウとワンツーをかわして中に入ったレドモンドの前が開いた瞬間、19番が縦パスを要求。鋭いスルーパスが入ると、ズマは追うのを諦めてしまい、日本代表の前にはメンディしかいません。左から追いすがるアスピリクエタをキックフェイントでいなすと、メンディの読みを外したトリッキーなシュートがゴールの真ん中に転がりました。

リヴァプールに1年在籍しながら、プレミアリーグ1ゴールだった南野は、セインツでは3週間で早くも2発めです。プレミアリーグ4位は、すかさず反撃。39分にマルコス・アロンソのFKに走り込んだズマのヘッドは、マッカーシーが左に飛んでCKに逃れました。シュート1本のセインツが体を張ってチェルシーの中盤を抑え込み、前半は1-0。トゥヘル監督はハーフタイムにタミー・アブラハムを下げ、ハドソン=オドイを右に入れてサイドの攻略を図っています。

後半に入ってもセインツの寄せが速く、48分にコヴァチッチのロングフィードをボックス左で受けたマルコス・アロンソは、ヴェルナーが前を向いて打てるボールを出せませんでした。51分にコヴァチッチが左のメイソン・マウントを使い、縦パスがヴェルナーに通ると、ボックス左から強引に打ったシュートは、ヴェステルゴーアにコースを切られてニアに外れました。

交代策の効果が形になったのは53分。CKから右でキープしたハドソン=オドイがニアのメイソン・マウントに預けると、縦に持ったMFをダニー・イングスが引っかけてPK。メイソン・マウントが自ら落ち着いて決め、チェルシーが同点に追いつきました。プレミアリーグで6連敗中、その間20失点を喫しているチームは、ブルーズの猛攻を止めることができるでしょうか。ロメウとウォード=プラウズは執拗にチェックを受け、南野、レドモンド、ダニー・イングスとのラインを分断されています。

71分、セインツのCKが左サイドに流れ、レドモンドのクロスをリース・ジェームズが触ると、ファーにいたヴェステルゴーアのヘッドがクロスバーを直撃。リバウンドを叩いたダニー・イングスのボレーは左に外れました。トゥヘル監督が動いたのは76分。ツィエクとジョルジーニョの投入とコヴァチッチのアウトはわかるのですが、後半から入ったハドソン=オドイを下げたのはなぜでしょうか。

同じタイミングで南野も交代となり、21歳のネイサン・テラがピッチへ。先制ゴール以外は、チェイシングと後ろに戻すパスしかなかった南野は、起用されているうちに連携のクオリティを高めなければなりません。84分、左サイドでジェネポを抜き去ったメイソン・マウントがクロスを上げると、フリーで合わせたリース・ジェームズのボレーはミスキック。6人でパスコースを切り、4人で後方をカバーするセインツは、チェルシーのサイドアタックを封じて7試合ぶりの勝ち点を手に入れました。

「タム(=アブラハム)がクオリティを示すのは難しい試合だった」「カラムの姿勢、エネルギー、プレッシングに不満があった」。2つの大胆な交代策も、ツィエクを中に絞らせた攻めの戦術も空回りに終わりました。前線の選手がいい位置からシュートを打てず、PK1発に終わったチェルシー。トゥヘル体制の8ゴールのうちPKが3つ、DFが2ゴールで、ストライカーが機能したのはニューカッスル戦のみです。

負傷しているカイ・ハヴェルツやプリシッチが戻ってくれば、ゴールを量産できるようになるのか。ツィエクやタミー・アブラハムをうまく機能させる手立てはあるのか。ラ・リーガで首位に立つアトレティコ・マドリードとCLを戦いながら、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、リーズ、リヴァプールと難敵をさばかなければならないこの先の1ヵ月が、トゥヘル監督の攻撃の戦術が問われる大事な時期になります。


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