2021.03.11 プレミアリーグ観戦記2020-21プレミアリーグ観戦記
【MAN.CITY×Saints】マフレズ&デブライネが2ゴール!マン・シティ、敗戦の記憶を吹き飛ばす5発圧勝!

珍しくスロースタートだったマン・シティ。10分まではセインツが主導権を握っており、左から仕掛けるジェネポのラストパスの精度が高ければ、決定機を創られていたのではないかと思われます。再三のカウンターは、堅守を誇る最終ラインがシュートを打たれる直前で冷静にカット。プレーメイカーが決めた15分のゴールは、ペースをつかめていなかったホームチームの最初のアタックでした。ルベン・ディアスが左のジンチェンコに送ったロングフィードで、一気にスピードアップ。折り返しを受けたフォーデンのボレーをマッカーシーが前に弾くと、詰めたデブライネのボレーがバーの下を叩いてラインを越えました。
1-0となり、ボールがまわるようになったマン・シティですが、23分に中央に斬り込んだレドモンドに対するマークが甘くなり、右隅にシュートを打たれてしまいます。エデルソンのビッグセーブで事なきをえますが、CKをヘッドで叩いてこぼれ球を追ったヴェステルゴーアをラポルテが引き倒してPK。ウォード=プラウズがど真ん中に蹴り込み、1-1のイーブンに戻します。ここまでは、どちらが勝つかわからない展開でした。28分、フェルナンジーニョのミドルはマッカーシーの頭上。31分にバックパスを受けたマッカーシーが、トラップミスをフォーデンにさらわれますが、ボールに触ったかどうかのタイミングで47番を倒したスライディングに笛は鳴りませんでした。
34分、チェ・アダムズの落としを受けたウォード=プラウズが遠めからシュート。回転を抑えた危険なボールは、エデルソンがぎりぎりで触ってCKに逃れます。37分、敵陣でプレスをかけたセインツがボールを奪取。ボックス右手前にいたチェ・アダムズが中央にラストパスを転がすと、走り込んだジェネポのダイレクトショットは左に切れていきました。40分に自陣右サイドから出したチェ・アダムズのサイドチェンジは無謀でした。カットしたマフレズが中に持って左隅を狙うと、マッカーシーのグローブの先を抜けたボールが左隅に突き刺さりました。
2-1でハーフタイムかと思われた追加タイム3分、セインツは致命的な失点を喫してしまいます。デブライネとのワンツーからボックス右に侵入したマフレズが、ウォード=プラウズとサリスをかわして右足でシュート。ポストに弾かれたボールを押し込んだギュンドアンは、今季プレミアリーグで12発めです。3-1で折り返したマン・シティは、後半も主導権を握っています。50分のフォーデンの強烈なロングシュートは、マッカーシーがセーブしました。

4-2となった3分後、カイル・ウォーカーの速いパスが最前線のフォーデンへ。落としたボールに反応したデブライネがベドナレクを抜いて右足を振り抜くと、マッカーシーの左手を弾いたボールがゴールに飛び込みました。堅守の首位チームから2点を奪ったセインツですが、これだけCBが抜かれては、惨敗もやむなしです。61分、マフレズに代わってフェラン・トーレス。72分、クロスのこぼれ球を拾ったフォーデンがギュンドアンに預け、リターンをもらって放ったシュートは左のポストすれすれを抜けていきました。
78分、サリスのバックパスがフェラン・トーレスの足元へ。右足のシュートが左に外れると、5分前にデブライネと代わったアグエロが「自分のほうがいいポジションだった」と主張しています。82分のウォード=プラウズのFKはエデルソンがキャッチ。85分にウォード=プラウズのパスをボックス左に受けたチェ・アダムズは、ファーのサイドネットに蹴り込んだ後、オフサイドの旗が上がっているのを確認しました。マン・シティ、5発圧勝。今季プレミアリーグ初ゴールがほしかったアグエロは、92分に右から打ったシュートをマッカーシーにセーブされてしまいました。
6本のオンターゲットを許した守備陣のマークの緩さが気になりましたが、マフレズ、フォーデン、デブライネ、ギュンドアンの素晴らしいパフォーマンスが不安を打ち消してくれました。「ギュンドアンのチーム」に変わったところに復帰してきたデブライネは、居心地が悪そうな試合が続いておりましたが、ようやく本領を発揮。マフレズのドリブルの鋭さについては、今さらほめちぎらなくてもいいでしょう。久々の敗戦のダメージは、前半終了直前の2ゴールで払拭できたようです。残り9試合、難しい相手はレスター、チェルシー、エヴァートンのみ。マン・シティが、2年ぶりの優勝に向かって順調に走っています。
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