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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Saints】マフレズ&デブライネが2ゴール!マン・シティ、敗戦の記憶を吹き飛ばす5発圧勝!

マンチェスターダービーを0‐2で落とし、公式戦21連勝とプレミアリーグ19戦連測無敗が同時にストップしたものの、2位と11ポイント差のマンチェスター・シティが逆転されるという結末は想像できません。プレミアリーグ33節のサウサンプトン戦は、4月末にカラバオカップ決勝を戦うために前倒し開催となったゲームです。ペップ・グアルディオラ監督は、ジョアン・カンセロ、ロドリ、スターリングをベンチスタートとしています。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、ジンチェンコ、MFフェルナンジーニョ、ギュンドアン、デブライネ、FWマフレズ、ベルナルド・シウヴァ、フォーデン。乱打戦の口火を切ったのは、ケヴィン・デブライネでした。

珍しくスロースタートだったマン・シティ。10分まではセインツが主導権を握っており、左から仕掛けるジェネポのラストパスの精度が高ければ、決定機を創られていたのではないかと思われます。再三のカウンターは、堅守を誇る最終ラインがシュートを打たれる直前で冷静にカット。プレーメイカーが決めた15分のゴールは、ペースをつかめていなかったホームチームの最初のアタックでした。ルベン・ディアスが左のジンチェンコに送ったロングフィードで、一気にスピードアップ。折り返しを受けたフォーデンのボレーをマッカーシーが前に弾くと、詰めたデブライネのボレーがバーの下を叩いてラインを越えました。

1-0となり、ボールがまわるようになったマン・シティですが、23分に中央に斬り込んだレドモンドに対するマークが甘くなり、右隅にシュートを打たれてしまいます。エデルソンのビッグセーブで事なきをえますが、CKをヘッドで叩いてこぼれ球を追ったヴェステルゴーアをラポルテが引き倒してPK。ウォード=プラウズがど真ん中に蹴り込み、1-1のイーブンに戻します。ここまでは、どちらが勝つかわからない展開でした。28分、フェルナンジーニョのミドルはマッカーシーの頭上。31分にバックパスを受けたマッカーシーが、トラップミスをフォーデンにさらわれますが、ボールに触ったかどうかのタイミングで47番を倒したスライディングに笛は鳴りませんでした。

34分、チェ・アダムズの落としを受けたウォード=プラウズが遠めからシュート。回転を抑えた危険なボールは、エデルソンがぎりぎりで触ってCKに逃れます。37分、敵陣でプレスをかけたセインツがボールを奪取。ボックス右手前にいたチェ・アダムズが中央にラストパスを転がすと、走り込んだジェネポのダイレクトショットは左に切れていきました。40分に自陣右サイドから出したチェ・アダムズのサイドチェンジは無謀でした。カットしたマフレズが中に持って左隅を狙うと、マッカーシーのグローブの先を抜けたボールが左隅に突き刺さりました。

2-1でハーフタイムかと思われた追加タイム3分、セインツは致命的な失点を喫してしまいます。デブライネとのワンツーからボックス右に侵入したマフレズが、ウォード=プラウズとサリスをかわして右足でシュート。ポストに弾かれたボールを押し込んだギュンドアンは、今季プレミアリーグで12発めです。3-1で折り返したマン・シティは、後半も主導権を握っています。50分のフォーデンの強烈なロングシュートは、マッカーシーがセーブしました。

55分の4点めも、止まらないマフレズの一撃です。敵陣で奪ったフェルナンジーニョが右のフォーデンに流し、グラウンダーが中央のマフレズに届くと、ウォード=プラウズとヴェステルゴーアのチェックをものともしなかったドリブラーが、自分のタイミングで左隅に突き刺しました。1分後、クリアを拾ったウォード=プラウズがアームストロングに預け、ボックス右に入ったレドモンドのリターンをアームストロングがシュート。このボールがコース上にいたチェ・アダムズへのラストパスとなり、エデルソンの前に出た10番が右足でプッシュしました。

4-2となった3分後、カイル・ウォーカーの速いパスが最前線のフォーデンへ。落としたボールに反応したデブライネがベドナレクを抜いて右足を振り抜くと、マッカーシーの左手を弾いたボールがゴールに飛び込みました。堅守の首位チームから2点を奪ったセインツですが、これだけCBが抜かれては、惨敗もやむなしです。61分、マフレズに代わってフェラン・トーレス。72分、クロスのこぼれ球を拾ったフォーデンがギュンドアンに預け、リターンをもらって放ったシュートは左のポストすれすれを抜けていきました。

78分、サリスのバックパスがフェラン・トーレスの足元へ。右足のシュートが左に外れると、5分前にデブライネと代わったアグエロが「自分のほうがいいポジションだった」と主張しています。82分のウォード=プラウズのFKはエデルソンがキャッチ。85分にウォード=プラウズのパスをボックス左に受けたチェ・アダムズは、ファーのサイドネットに蹴り込んだ後、オフサイドの旗が上がっているのを確認しました。マン・シティ、5発圧勝。今季プレミアリーグ初ゴールがほしかったアグエロは、92分に右から打ったシュートをマッカーシーにセーブされてしまいました。

6本のオンターゲットを許した守備陣のマークの緩さが気になりましたが、マフレズ、フォーデン、デブライネ、ギュンドアンの素晴らしいパフォーマンスが不安を打ち消してくれました。「ギュンドアンのチーム」に変わったところに復帰してきたデブライネは、居心地が悪そうな試合が続いておりましたが、ようやく本領を発揮。マフレズのドリブルの鋭さについては、今さらほめちぎらなくてもいいでしょう。久々の敗戦のダメージは、前半終了直前の2ゴールで払拭できたようです。残り9試合、難しい相手はレスター、チェルシー、エヴァートンのみ。マン・シティが、2年ぶりの優勝に向かって順調に走っています。


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