2021.03.15 プレミアリーグ観戦記2020-21プレミアリーグ観戦記
【Arsenal×Tottenham】ティアニー、スミス・ロウ、ウーデゴーア!左を制したガナーズが逆転でダービー勝利!
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モウリーニョ監督のチョイスも、4-2-3-1です。ロリス、ドハーティー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ホイビュルク、エンドンベレ、ソン・フンミン、ルーカス・モウラ、ガレス・ベイル、ハリー・ケイン。キックオフ後の最大の関心事は、ガレス・ベイルとティアニーのマッチアップです。最初の5分は、ガナーズペース。左サイドのティアニーとスミス・ロウが積極的に縦にスプリントし、再三くわどいクロスが上がっています。11分、トーマス・パーティーの縦パスでサカが抜け出すかと思われたチャンスは、アルデルヴァイレルトがカバーしてCKに逃れました。
15分に縦へのフィードを追ったサカは、飛び出したロリスに先着され、中央にまわったパスをキープしたジャカのミドルはクロスバーの上。1分後、前が空いたスミス・ロウが思い切りよく右足を振り抜くと、ロリスの指先を越えたボールはクロスバーに直撃しました。19分、スパーズにアクシデント。ソン・フンミンがハムストリングを痛め、モウリーニョ監督は早々にラメラの起用を強いられました。23分、左から上がったティアニーが中央に転がすと、ボックス手前からのトーマス・パーティーのシュートは右にアウト。25分に左からホイビュルクを振り切ったスミス・ロウがニアに折り返すと、ラカゼットのボレーは右に逸れてしまいました。
30分を過ぎても、スパーズのシュートはゼロ。33分にガレス・ベイルのサイドチェンジがレギロンに届くと、中央に入ったグラウンダーをルーカス・モウラが左にいた11番に落としました。ラメラのチョイスは、まさかのラボーナ!右隅を襲ったボールにレノの左手は及ばず、スパーズが最初の決定機をものにしました。37分、ティアニーが縦に出したスルーパスで、スミスロウがボックス左を崩すと、グラウンダーに反応したラカゼットがスルー。後方から走り込んだセドリクのボレーは、右のポストに跳ね返されました。
44分、ドハーティーを抜き去ったティアニーが完璧なタイミングでグラウンダー。オリンピアコス戦ではボレーを外したウーデゴーアが、アルデルヴァイレルトの足に当ててねじ込み、プレミアリーグ初ゴールをゲットしました。前半のシュートは10対1、しかしオンターゲットは1対1。サカに何かあったのでしょうか。後半のピッチには、ニコラ・ペペの姿があります。徐々にポゼッション率を高めたアーセナルが、前半と同様に左サイドを制圧しています。
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71分、ホイビュルクの浮き球をラメラがヘッドで合わせたのが、スパーズの2本めのシュート。75分にティアニーを右手ではたく格好となったラメラは、2枚めのイエローです。77分、スミス・ロウに代わってウィリアン。押しているスパーズは、セットピースもクロスも頼れる10番に集めています。88分、前から追えなくなったラカゼットが下がり、エルネニー。89分にハリー・ケインの素晴らしいFKが右のポストにヒットし、リバウンドをダヴィンソン・サンチェスがボレーで叩きますが、カバーに入ったガヴリエウがヘッドでクリアしました。
95分のハリー・ケインのFKは、レノの頭上にアウト。リードを守ったアーセナルが、宿敵の猛攻をしのいで勝ち点3をゲットしました。相手が10人になって、捨て身の猛攻を始めるまでは完璧な試合運び。上下動を繰り返して前線と最終ラインをつないだウーデゴーアと、左サイドを制圧して同点のアシストを決めたティアニーのどちらをMVPに指名しようか迷います。ガレス・ベイルを封じられたのがスパーズの敗因のひとつとするならば、スミス・ロウとの連携が素晴らしかった3番のフットボールセンスを最大にリスペクトするのがいいのではないでしょうか。
勝ったアーセナルは、プレミアリーグ6位のエヴァートンとのギャップを5ポイントに詰め、EL出場権をこちらから獲得する望みをつなぎました。敗れたスパーズは、気持ちを切り替えてアストン・ヴィラとニューカッスルを倒せば、TOP4フィニッシュが狙えるポジションをキープできます。今回のノースロンドンダービーもエキサイティングなゲームでした。ラメラのラボーナ&レッドカードは、10年後のダービーの前に話題になるのではないでしょうか。そしてもうひとり、完璧なヘディングのオフサイドと右ポストを叩いたFK…惜しかった、あるいは危なかったハリー・ケイン!
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