2021.03.16 プレミアリーグ観戦記2020-21プレミアリーグ観戦記
【Wolves×Liverpool】コーディーと激突、14分の中断…ルイ・パトリシオは、大丈夫だったようです。
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5分にラインの裏に出たアダマ・トラオレに、オフサイドの旗は上がりません。ラストパスを受けたセメドが切り返しから強烈なシュートを放つと、アリソンが素晴らしい反応でセーブ。最初のプレイがキャッチミスだった守護神は、VARのサポートを受けずにピンチを脱しました。最強だった頃の厳しいプレスがなく、中盤の選手を捕まえ切れていないのが、速攻を喰らう理由でしょう。
12分、レッズに最初の決定機。チアゴ、ワイナルドゥムと縦につながり、最後の縦パスを受けたマネがルイ・パトリシオと1対1になります。左にタッチしてGKをかわした10番は角度を失い、中に切り返して放ったシュートをサイスに阻まれました。21分、中央をドリブルで切り裂いたアダマ・トラオレは、左に出したラストパスがウィリアン・ジョゼと合わず。2分後、ボックス左を完全に崩したマネは、ゴールライン際からの折り返しをルイ・パトリシオにブロックされました。
25分、サラーとのワンツーでアーノルドがボックス右に侵入。ニアでグラウンダーをもらったワイナルドゥムは打ち切れずに終わります。サラーの落としを受けたアーノルドが、ダイレクトで完璧なクロスを入れたのは38分。マネのダイビングヘッドは、惜しくも右に外れてしまいました。43分にルベン・ネヴェスが右隅を狙ったFKは、アリソンが読み切ってキャッチ。45分にホニー・カストロのクロスがファーのネヴェスに届くも、力んだシュートは左に切れていきます。
0-0で終わるかと思われた追加タイム2分、ハーフラインを越えたところにいたマネの巧みなトラップから速攻スタート。サラーとのパス交換でボックス手前に上がった10番が左に流すと、走り込んだジョッタの左足シュートがルイ・パトリシオの右手を弾いてネットを揺らしました。名手が弾き切れなかったのは、ファーへのコースを気にしていたからではないでしょうか。ウルヴスから来たアタッカーは、今季プレミアリーグ6ゴール。0‐1で前半を終えたリヴァプールは、後半頭からのウルヴスのラッシュを何とかしのぎました。
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73分、敵陣で奪ったボールがボックス手前のアダマ・トラオレに渡り、3人に囲まれて放ったシュートはアリソンが正面でキャッチ。79分に左サイドでインターセプトしたミルナーがマネにつなぎますが、ボックス入り口からのコントロールショットはGKに阻まれました。1分後、ナビ・ケイタの縦パスで右からスプリントしたサラーが左隅を狙うと、ルイ・パトリシオがセーブ。こぼれ球を拾ったマネからサラー、ジョッタとつながったチャンスは、フィニッシュがGKの正面です。
82分、ジョッタに代わってチェンバレン。86分にチェンバレンのラストパスでゴール前に走り込んだサラーは、左足で押し込んだ直後にオフサイドの旗を見て苦笑いしています。このとき、コーディーと激突したルイ・パトリシオが動けなくなり、14分の中断の後、担架で運ばれていきました。ゴールマウスには、2シーズンぶりのプレミアリーグとなるラディ。103分、アリソンのキックをマネが収め、ナビ・ケイタのラストパスが右のサラーに通ると、左足のコントロールショットはファーポストの外に切れていきます。
107分に3人を抜いて縦に突破したアダマ・トラオレはクロスが味方に合わず、ファーで拾ったペドロ・ネトのグラウンダーはアリソンが手に当てました。集中力を切らさなかったレッズが0‐1で逃げ切り。観戦していた「BBC」のジャーナリストたちは、「これこそが、オフサイドフラッグが上がるのを遅らせるリスクだ」「コーディーは、すぐにでも試合を終わらせてほしかっただろう」とレポートしています。倒れた直後に、メディカルスタッフに何かを訴えているように見えたGKの無事を願うほかはありません。
タイムアップから、20分が経ちました。ヌーノ・エスピーリト・サント監督が、「ルイ・パトリシオは大丈夫だ。回復するだろう」とコメントしています。少し、ほっとしました。ようやく、リヴァプールの貴重な勝利について触れる気分になりました。すべてのオンターゲットをアリソンの正面に打たせた若き最終ラインに拍手を送りたいと思います。古巣対決で唯一のゴールを決めた素晴らしいドリブラーとともに。(ルイ・パトリシオ 写真著作者/Анна Нэсси)
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更新ご苦労様です。まずは、ルイ・パトリシオが大事なさそうで安心しました。今日は若きCB陣の奮闘に拍手したいと思います。ジョタの得点もあり嬉しい勝利でした。