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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Newcastle×West Ham】CB退場&オウンゴール、GKエラー、エース負傷…モヤモヤハマーズ、事件だらけの敗戦レポート!

リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドにダブルを喰らい、アーセナルとマンチェスター・シティには1分1敗。スタンフォード・ブリッジのチェルシー戦は3-0の完敗で、勝ったのはトッテナムとのホームゲームだけです。プレミアリーグ31節終了時点で、16勝7分8敗で4位に踏ん張っていたウェストハムは、ビッグ6に1勝3分7敗と大きく負け越していました。逆にいえば、中小クラブには滅法強く、20試合で15勝4分1敗!唯一敗れたのは開幕節のニューカッスル戦だったのですが、32節でもスティーヴ・ブルース率いるプレミアリーグ17位に足をすくわれてしまいました

29節のアーセナル戦は3-3のドロー。ウルヴスとレスターには3-2で競り勝ったハマーズは、3試合連続で前半に3ゴールという9年半ぶりの記録(前回は2011年9月のマンチェスター・ユナイテッド)を達成したばかりでした。ニューカッスル戦も、先行逃げ切りといきたかったのですが。決定機を創れないまま30分が経過します。36分、激痛のトラブルの始まりは、クレイグ・ドーソンのタッチミス。センターサークルで奪おうとしたジョエリントンを危険なチャージで倒してしまった後、こぼれ球を拾ったサン=マクシマンがゴール前に持ち込みました。

キレキレのドリブルでハマーズ守備陣を翻弄していたアタッカーは、右に流れながらクロスにシュート。ファビアンスキの指先を抜けたボールは、必死に戻ったディオプがカットするかと思いきや、こっちのCBも右足のヒールに当てるタッチミスを犯してしまい、ボールは枠のなかに転がり込みました。1-0、プレミアリーグで17試合連続出場のドーソンに2枚めのイエロー。ハマーズは一気に厳しい状況に追い込まれました。

悪夢のような追加点は、41分。右からのCKをファビアンスキがファンブルし、ボールが落ちたところはゴール前50センチにいたジョエリントンの足元でした。ボレーが決まって2-0。ハマーズがリードされて前半を終えるのは、年末のブライトン戦以来です。10人で後半のキックオフを迎えたアウェイチームは、CL出場権獲得というモチベーションが背中を押したのか、後半に入ると攻勢に転じました。それでも、残り20分までは2点のビハインドは変わらず。ひとり少ないというハンデを強いられながら、ここから追いつくとは…。ハイテンションのチームが1点を返したのは、73分でした。

CKのクリアからのスローイン。ボーウェンが左足で中央に放り込んだとき、CBのディオプは前線に残っていました。オウンゴールを帳消しにするヘッドがゴール右に叩きつけられ、ドゥブラフカの左手を弾いてゴールイン。同点ゴールは76分、ツォウファルのロングスローをソーチェクと競ったクラークが、ボールを腕に当ててしまいました。VARのオンフィールドレビューの結果、ジャッジはPK。痛恨のファンブルで試合を難しくしてしまったファビアンスキは、リンガードが外すシーンだけは見たくなかったのでしょう。しゃがんでうつむき、右手で視界を遮り、何かをつぶやいています。

あれはきっと、「決めてくれ決めてくれ決めてくれ決めてくれ決めてくれ」ですね。

リンガードのキックがゴール左に決まり、2-2。勢いはハマーズにあったのですが、2分後の決勝ゴールは、ニューカッスルでした。ツォウファルを抜き去らず、外を巻くクロスを上げたのはマット・リッチー。GKに向かいながら中央に曲がる絶妙なボールの先には、アーセナルからやってきたジョー・ウィロックがいました。ヘディングシュートはファビアンスキの両手が届くコースでしたが、強さに押されたGKが弾いたボールは、バーに当たって枠に飛び込んでしまいました。

レッドカード、オウンゴール、GKのエラー、追いついた矢先の失点と、これまでになかった展開で敗色濃厚のハマーズに、最後のアクシデントが襲いかかります。プレミアリーグ10戦9ゴール4アシストで今やエースのジェシー・リンガード、負傷退場!よりによって次のゲームは、今節で順位が入れ替わるかもしれないチェルシーとのシックスポインターです。レギュラーCBが出場停止となるハマーズは、エースも不在で戦わなければならなくなるかもしれません。

8分という長い追加タイムを終え、貴重な勝利を得たマグパイズの選手たちはガッツポーズ。18位フラムと9ポイント差となり、残留は間違いなさそうです。一方、前半のファンブルと決勝ゴールの際のセービングを悔やんでいるであろうファビアンスキは、がっつり肩を落としていました。長いシーズン、こんなこともあります。気持ちを切り替え、ロンドンダービーをライバルを直接叩くチャンスと捉えて、再度TOP4に返り咲いていただければと思います。しかしまあ、活躍していた選手に次々と事件が起こっただけに、サポーターのみなさんも怒るに怒れず、モヤモヤしますね…


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