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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Fulham】同点ゴールは追加タイム6分…シュートの精度を欠いたアーセナル、無念のドロー!

2020-21シーズンのプレミアリーグとヨーロッパリーグの残りは、最大9試合。全勝をめざすアーセナルの最初のミッションは、6位のリヴァプールとの差を詰めることです。32節の相手は、降格が濃厚となった18位フラム。EL準々決勝のスラヴィア・プラハ戦を制したミケル・アルテタ監督は、5人を入れ替えて臨んでいます。GKマシュー・ライアン、DFベジェリン、ホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、ジャカ。中盤センターはエルネニーとダニ・セバージョス、2列めはブカヨ・サカ、スミス・ロウ、マルティネッリ、最前線は今季プレミアリーグ13ゴールのラカゼットです。

開始1分、ロングボールの競り合いのこぼれ球をラカゼットがキープ。浮き球で裏に抜け出したマルティネッリは、アレオラとの1対1から右に浮かして外してしまいました。決めていたら、オフサイドを取られていたかもしれませんが、この後の展開に期待が高まるコンビネーションです。7分に右サイドを崩したのは、スミス・ロウ。ルックマンのトラップミスを突いたプレーメイカーがゴールライン際から折り返すと、マルティネッリのボレーはアレオラが左に飛んでぎりぎりで触りました。ひたすらサイドから攻めるアーセナル。試合の興味は、「彼らがいつ先制するか」です。

前の4枚で追うアーセナルのプレスは連動性が高く、長いボールしか選択肢がなくなれば、待ち構えていた後ろの選手にカットされます。フラムの最初のチャンスは20分。味方のクリアを拾ったルックマンが中央のボビー・リードに預けると、ミドルシュートがガブリエウに当たってマジャの足元へ。右足のシュートがホールディングに引っかかり、先に動いたマシュー・ライアンは見届けるしかない状況に追い込まれますが、ボールはポストをかすめて外に転がっていきました。22分にスミス・ロウが中央から放ったミドルは、アレオラの頭上です。

スミス・ロウやマルティネッリは、単独ではサイドを崩せず。序盤の攻勢が嘘のように、ガナーズのパスワークは単調になっています。40分にベジェリンのクロスをダニ・セバージョスがヘッドで押し込みますが、直前に中央でキープしたサカの足がオフサイドとされ、8番の今季プレミアリーグ初ゴールは取り消し。前半終了直前に、マルティネッリのクロスがアンデルセンに当たってゴールに飛び込んだシーンも、スミス・ロウがオフサイドでした。前半は0-0。アーセナルのシュートはスミス・ロウのミドルが最後で、25分をシュートゼロで過ごしています。

46分、左に出たダニ・セバージョスのパスを受けたラカゼットのミドルは、惜しくも左のポストの外。55分に右サイドでロビンソンを振り切ったサカは、ラストパスをニアポストにぶつけてしまいました。57分、レミナがオラ・アイナに出した縦のスルーパスは、ガブリエウがカット。こぼれ球をさらおうとしたレミナの足をCBが踏んでしまい、ジャッジはPKです。マジャが正面に思い切り蹴り込み、0‐1。65分のラカゼットのFKは、壁に遮られました。

67分、マルティネッリが左からロングクロスを入れると、フリーだったベジェリンのヘッドは右にアウト。68分、アルテタ監督はベジェリンとエルネニーを下げ、トーマス・パーティーとニコラ・ペペで勝負です。直後、ラカゼットにアクシデント。左足のハムストリングを痛め、ピッチに倒れ込んだストライカーは、くすぶっているエンケティアに後を譲りました。70分、スミス・ロウの超絶スルーパスがマルティネッリに通り、GKをかわして右に流れた19歳が逆サイドにクロス。ニコラ・ペペの決定的なヘッドはアレオラが足でブロックし、アダラビオヨが必死で掻き出しました。

85分、右からカットインしたサカが縦に入れたラストパスは、エンケティアがトラップミス。88分にサカが中央に斬り込み、カーブをかけて左隅を狙うも、ボールは枠に収まりません。90分、エンケティアをポストに使ったマルティネッリがボックス左でフリーになりますが、左足の強烈な一撃はGKが足でセーブ。ガナーズがやっと追いついたのは、97分のCKでした。ニアにいたマシュー・ライアンがヘッドで流したボールをファーのダニ・セバージョスがボレーで叩き、アレオラが弾いたところに詰めたエンケティアがプッシュしました。

両者とも痛い1-1のドロー。序盤は複数の選手でサイドを攻めていたガナーズは、時間が経つにつれて足元へのパスばかりになってしまい、ここぞというシーンでのパスもシュートも精度を欠きました。あまりにも遅かった同点ゴール。前半の停滞をハーフタイムで改善できず、ニコラ・ペペの投入で猛攻をスタートしたときには、フラムにバスを停められていました。プレミアリーグ6位をめざすどころか、ヴィラとリーズが勝てばボトム10に転落。この結果を、ウナイ・エメリのビジャレアルとのゲームに完全シフトするきっかけと考えるのが、最もポジティブな受け止め方なのではないかと思います。


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“【Arsenal×Fulham】同点ゴールは追加タイム6分…シュートの精度を欠いたアーセナル、無念のドロー!” への1件のコメント

  1. グナです より:

    ビジャレアルに集中するというのは全面的に賛成なのですが、誰が点をとるのでしょうか……。。
    「ラカゼットとオーバメヤンの共存は出来ないのか?」が近年のアーセナルのテーマの一つでしたが、まさか二人ともいなくなるとは。
    ラカゼットの様子を見る限り難しいでしょう。
    オーバは間に合うのか?間に合ったとしても今季の元気のないオーバなのだとしたら。。?
    うーーーん。
    いっそのこと1st.レグは負けないことを最優先にした方がいいのかも。。

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