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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Sheff.UTD】ガレス・ベイル超絶3発、デル・アリ奮闘…こんなスパーズが見たかった!

36分にセルジュ・オーリエの絶妙な浮き球でラインの裏に抜け出し、左足のアウトでラムズデールの頭上に浮かして先制。CKのクリアから始まった61分のカウンターでは、2人かわしたソン・フンミンのパスを受けて中央から独走し、右隅にズドン。69分にセルジュ・オーリエがエンダ・スティーヴンスを抜いて中央に絞り、ボックス手前で横に転がすと、ベイシャムの股間が空くタイミングをみて強烈なダイレクトショットを突き刺しました。ガレス・べイル、スパーズに復帰して初のハットトリック!完璧なフィニッシュはすべて、左足でした。

右のウイングをまかされている9番は、今季プレミアリーグ16試合9ゴール2アシスト。マンチェスター・ユナイテッドで称賛の声を集めているカバーニは22試合8ゴール2アシストで、ゴールへの関与度はスパーズのレフティが上回っています。特筆すべきスタッツは、オンターゲット。727分の出場で29本を放っているレフティは、51.7%の15本を枠に収めており、48.5分に1回はGKに対応を迫っている計算になります。ハリー・ケインは59.2分、ソン・フンミンは83.7分。左足で放つ強烈なシュートが、いかにクオリティが高いかがよくわかる数字です。

彼の素晴らしさを示す数字を、もうひとつ挙げておきましょう。今季プレミアリーグで60分以上出場した試合のスタッツを見ると、7試合8ゴール1アシスト!これらのゲームは6勝1敗で、出場時間が少なかった9試合は1勝2分6敗と別なチームになります。2月に入ってからの5週間で、7戦6発3アシストと真価を発揮したレフティを見たときは、レギュラーに定着されたらとんでもないことになると思いました。

ジョゼ・モウリーニョも手ごたえを感じたはずですが、ノースロンドンダービーとディナモ・ザグレブ戦で低調なパフォーマンスに終わると、ベンチに戻してしまいました。彼が解任の憂き目に遭った理由のひとつは、ホイビュルク以外の新戦力のポテンシャルを引き出せなかったことではないでしょうか。日曜日のシェフィールド・ユナイテッド戦では、ガレス・ベイルが右サイドに張り、デル・アリが2ヵ月ぶりにトップ下でプレイしました。彼らはなぜ、ジョゼに嫌われたのか…。騒がしかった9ヵ月を振り返りながら、2人のパフォーマンスを追いかけました。

レギロンがカットインを狙っているのは、ライアン・メイソンのアイデアでしょうか。中盤でパスを散らすロ・チェルソと、的確なロングフィードで前線の選手を走らせるアルデルヴァイレルトが目を引いた序盤は、デル・アリは明らかに気負っており、ガレス・ベイルやソン・フンミンと重なるシーンが気になりました。ハリー・ケインが下がってくると、デル・アリは最終ラインに張り付き、ガレス・ベイルが中に絞るとセルジュ・オーリエがウイングの位置まで上がってきます。

あらためてガレス・ベイルを注視してみると、奪われた直後のクレバーな守備に気づきます。プレスで奪えないと判断すると、パスコースのカットにスイッチ。しきりに後ろを振り返りながら、細かいポジションチェンジを行い、縦を切っていました。デル・アリのほうは、時間が経つにつれて周囲とのフィット感が高まり、前を向いてシュートを狙えるようになりました。前半を1-0で終えたスパーズは、後半開始からのブレイズのアタックに冷静に対応しています。

プレスを連動させ、前で奪おうとするスパーズ。敵陣でオーリエがカットした55分、ガレス・ベイルのロングシュートはラムズデールの正面です。攻める時間を増やしていたシェフィールド・ユナイテッドの希望は、61分のソン&ベイルのカウンターで打ち砕かれ、スパーズは余裕をもってボールを動かせるようになりました。66分にドリブルで仕掛けたガレス・ベイルがエンダ・スティーヴンスにファールで止められると、自ら蹴った無回転のFKはラムズデールの正面。69分のハットトリック達成は、セルジュ・オーリエを上がらせたデル・アリのパスが起点でした。

75分にベルフワインと代わったガレス・ベイルは、シュート6本のうち5本がオンターゲット。直後、ベルフワインのラストパスをボックスの入り口で受けたソン・フンミンが、完璧なコントロールショットを右隅に決めました。チームNo.1の運動量で存在感を発揮したデル・アリは、78分にラメラにチェンジ。今後、出場機会が増えれば、ゴールに絡むプレイを見せてくれるでしょう。スパーズ、4-0圧勝。プレミアリーグデビューから連勝となったライアン・メイソン監督は、ワールドクラスのタレントを活かした攻撃的なフットボールを披露してくれそうですが…。

ガレス・ベイル、デル・アリ、ハリー・ケインが絡むスパーズを観られるのは、今季限りでしょう。

自らのスタイルにこだわるジョゼ・モウリーニョが、センスあふれるパスワークや類まれなるシュート力を持つタレントたちを冷遇し続け、スカッドを小さくしてしまったシーズン。ガレス・ベイルはポール・ポグバ、デル・アリにはファン・マタの姿がオーバーラップします。マドリード、マンチェスター、パリ…彼らのうち、何人がメディアのゴシップをなぞるようにロンドンを離れるのでしょうか。いや、CL出場権を獲得できれば、新チームに明快なヴィジョンがあれば…。(デル・アリ 写真著作者/Steffen Prößdorf)


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