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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Arsenal】スミス・ロウ2戦連発!ビッグロンドンダービーはアーセナルがダブル達成!

チェルシーは勝てば3位キープで、負ければ4位争い。アーセナルは、勝たなければ7位浮上が絶望的になります。プレミアリーグ36節、両者とも負けられないビッグロンドンダービー。さっそく、チェルシーの先発メンバーをチェックしましょう。GKケパ、3バックにアスピリクエタ、チアゴ・シウヴァ、ズマ。WBにリース・ジェームズとチルウェル、中盤センターはジョルジーニョ&ギルモア、前線にメイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、プリシッチ。対するアーセナルも3バックで戦うようです。

GKレノ、3バックはホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、パブロ・マリ。アウトサイドにティアニーとサカ、中盤の真ん中はエルネニーとトーマス・パーティー、ウーデゴーアとスミス・ロウの前にオーバメヤンという布陣です。3分過ぎからチェルシーがポゼッション率を高め、アーセナルは5-4-1で対応。5分にプリシッチが左サイドを突破し、ニアのメイソン・マウントに折り返すと、右足のシュートはレノの正面です。10分、ガブリエウの弱いパスをさらったカイ・ハヴェルツが、パブロ・マリを抜き去ってレノと1対1。左足のシュートは浮いてしまい、ガナーズは失点を免れました。

16分、チェルシーに信じられないミス。バックパスを枠から外れたエリアで受けようとしたケパに対して、ジョルジーニョがゴールのど真ん中に蹴ってしまいました。慌てて追いかけたケパがゴールライン上で掻き出すと、奪ったオーバメヤンがフリーのスミス・ロウにラストパス。左足のシュートは、右のサイドネットに収まりました。1点を追うチェルシーの決定機は22分。アスピリクエタがドリブルで上がり、ボックス右に走り込んだプリシッチに縦のスルーパスを通すと、折り返しをニアで受けたメイソン・マウントのボレーはホールディングがブロックしました。

27分にジョルジーニョの縦パスをもらったカイ・ハヴェルツは、パブロ・マリを抜いて2対1の局面を創ります。左で空いていたメイソン・マウントにラストパスが転がると、22歳のMFは迷わず左足でダイレクトショット。決定的な一撃は、コースを読んでいた守護神が左に反応してストップしました。31分のCKは、競り合いのこぼれ球をプリシッチが頭でプッシュするも、うまくコントロールできず。左のチルウェルがサカをかわして入れた36分の高速グラウンダーは、必死に戻ったエルネニーがクリアしました。

前半のシュート数は8対2、完全なるチェルシーペース。トゥヘル監督はハーフタイムにハドソン=オドイに準備させ、ビリー・ギルモアを外しています。後半開始から、ガナーズは全員が自陣に引いてカウンター狙い。次のゴールを決めたほうが、優位に立つのではないでしょうか。51分のカウンターは、右から上がってウーデゴーアのパスを受けたサカが勝負し、あっさりロスト。55分、右サイドのリース・ジェームズが流したボールをハドソン=オドイが直接叩くと、ボールはレノの頭上を越えていきました。

60分のCKでカイ・ハヴェルツが競り勝ち、右に落ちたボールをプリシッチが押し込みますが、VARがオフサイドを指摘。アルテタ監督が65分にサカを下げてベジェリンを入れると、トゥヘル監督の2枚めはカイ・ハヴェルツをジルーです。66分、ティアニーのクロスがベジェリンに届き、ウーデゴーアとのパス交換から右足を振り抜きますが、うまく当たらずケパの正面にいってしまいました。69分、バイタルエリアでエルネニーがタッチミス。メイソン・マウントがカットしたボールを拾ったジルーのミドルは、こちらもミスキックでした。

アーセナルがリードしたまま、残り時間は15分。トゥヘル監督の勝負のカードは、78分にアスピリクエタをツィエクです。アルテタ監督は、オーバメヤンをラカゼット。81分にリース・ジェームズのクロスをヘッドで合わせたジルーは、左に逸れたボールを見ながら浮かない顔をしています。86分、ハーフライン付近で奪ったジルーが左のハドソン=オドイを走らせたショートカウンターは、ファーに走り込んできたプリシッチのボレーがミートせず。足を痛めたベジェリンの代役はチャンバースです。

90分、ツィエクの正確なフィードを叩いたズマのヘッドはバーにヒット。リバウンドを取ったジルーの右足ボレーもバーに阻まれました。93分のズマのミドルは、右にアウト。ツィエクの強烈なミドルがブロックされると、間もなくアーセナルのダブル達成を告げる笛が鳴り響きました。シュート数は19対5、ポゼッションは68%対32%。チェルシーの敗因は、シュートの精度でしょう。1対1を外した前半のカイ・ハヴェルツ、枠に収められなかったジルーのボレー。ひとつ決まっていれば、TOP4フィニッシュに近づく勝ち点3をゲットできたのではないでしょうか。

とにかく守ると決断したアルテタのリアリティが呼び込んだ貴重な勝利。フォーメーションに穴が開くような交代策を選ばず、ゴール前を埋める5-4-1を継続してクリーンシートに漕ぎ着けました。2試合少ないエヴァートンと勝ち点55で並び、7位トッテナムとは1ポイント差。両者と戦うヴィラとウルヴスにがんばってもらうしかありませんが、来季の欧州へのチケットを手にする望みはつながりました。次節は、クリスタル・パレスとのロンドンダービー。今日と真逆の攻撃的なフットボールを見せていただければと思います。


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