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【Burnley×Liverpool】ナーバスだったチームを救ったのは、3ゴールすべてに絡んだレフトバック!

バーンリーに勝てば66ポイントとなり、プレミアリーグ4位に浮上。敗れれば、最終節でレスターの敗戦を祈るしかなくなります。直近のプレミアリーグ8試合を6勝2分と復調したリヴァプールは、WBA戦のラストプレーでアリソンが決めた起死回生のヘディングを活かすことができるでしょうか。開始2分にロバートソンの美しいロングフィードでサラーが左から抜け出しますが、左足のシュートは間に合ったベン・ミーがブロック。1分後、アーノルドのシュートがDFに当たってゴール前に出ると、飛び込んだマネの左足ボレーは右に流れていきました。

GKアリソン、DFアーノルド、リース・ウィリアムズ、ナット・フィリップス、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ。フロントスリーはサラー、フィルミーノ、マネ。クロップ監督の11人は、オールド・トラフォードで4発を叩き込んだメンバーです。9分にマクニールの高速クロスがファーのクリス・ウッドに届くも、ストライカーは打ち切れず。落としを叩いたロートンのシュートは、リース・ウィリアムズが頭に当てました。CKをクリアした後、サラーがボックスの入り口で奪われ混戦になりますが、ゴール前でプッシュしたウッドはコースを塞いだアリソンに止められました。

16分、中央に絞っていたアーノルドが右のサラーに預け、ニアに流れたマネがヒールでフィルミーノに打たせますが、右足のシュートはミスキック。23分に左から仕掛けたカウンターは、マネのサイドチェンジをトラップしようとしたチアゴがスリップし、ボールを失いました。奪ったら前線のクリス・ウッドに当てて、2列めが上がるという攻め方を繰り返しているバーンリーは、26分に決定機をつかみました。右からのロングフィードで、ボックスの右に流れたウッドがフリー。アリソンの目の前で蹴った一撃は、右に外れました。

29分、フィルミーノの短いパスがサラーに通ると、縦のスルーパスでチアゴがラインの裏へ。右からクロスに打ったシュートはファーポストの外に抜け、直後のロングボールで左から抜け出したサラーは打ち上げてしまいました。36分のアーノルドのFKはクロスバーの上。ブラウンヒル、マクニール、ロートンが次々と放ったミドルに、アリソンは冷静に対応しています。41分、CKからの二次攻撃でロバートソンが中央に浮かすと、リース・ウィリアムズの折り返しに反応したナット・フィリップスのボレーはGKの頭上です。

43分、左に張ったマネの斜めのパスで、ロバートソンがゴールラインへ。マイナスのグラウンダーは絶妙で、走り込んだフィルミーノが余裕をもってボレーを叩き込みました。いい時間帯の先制ゴールで、ハーフタイムは0‐1。後半開始直後のバーンリーのカウンターは、左から上がったクリス・ウッドのフィニッシュをアリソンがキャッチしました。50分にドリブルで上がったフィルミーノが中央のマネに預け、右にいたサラーにラストパスが通ると、ニアを狙った一撃は枠にいきませんでした。

52分、CKのクリアを拾ったロバートソンがボックス左のマネに託し、ゴールラインまで抉った10番が中央に浮かすと、ナット・フィリップスのヘッドがゴールの右に突き刺さって0‐2。戦い方を変えないバーンリーに対して、レッズはカウンター狙いです。63分にロートンのロングフィードをクリス・ウッズがヒールで流し、前線に走り込んだブラウンヒルが右足を振り抜くと、コースを読んでいたアリソンが落ち着いてキャッチ。直後、フィルミーノの鋭いスルーパスを受けたサラーがテイラーをかわし、GKノリスの前に躍り出ますが、コースを失って窮屈になったフィニッシュは左に転がっていきました。

68分、バーンリーのCK。ベン・ミーのヘッドが決まったかと思われた瞬間、ゴールライン上にいたナット・フィリップスがヘッドでクリア。ラスト10分になるまで交代カードを切らなかったクロップ監督は、81分にフィルミーノをチェンバレン、87分にはワイナルドゥムをミルナーにスイッチしました。勝負を決する3点めは88分。ショートコーナーから、ロバートソンがボックスの左コーナーにいたチェンバレンにラストパスが通ります。キックフェイントと切り返しでテイラーを翻弄したチェンバレンが、強烈な左足シュートでニアを撃ち抜きました。

クリス・ウッドのポストプレーとセットピースに悩まされ、最後まで気が抜けなかったリヴァプールは、終わってみれば0-3の快勝でした。MVPは、3ゴールすべてに絡んで2アシストを記録したアンディ・ロバートソンでしょう。リヴァプールがTOP4でシーズンを終えたら、プレミアリーグ37試合フル出場のレフトバックをあらためて称えたいと思います。最終節は、クリスタル・パレス。3人のCBとキャプテンが長期離脱となり、カバク、ジョッタ、ナビ・ケイタも負傷者リストに名を連ねるチームがCL出場権を獲得したら、彼らはやはり驚異的に強かったのだと評価すべきでしょう。(ナサニエル・フィリップス 写真著作者/Jeollo von VfB-exklusiv.de)


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“【Burnley×Liverpool】ナーバスだったチームを救ったのは、3ゴールすべてに絡んだレフトバック!” への1件のコメント

  1. Makoto Takahashi より:

    更新ご苦労様です。
    バーンリーのハイボールとクリスウッドには悩まされました。気が抜ける相手はプレミアには存在せずと改めて感じます。先制点が前半に奪えたのは大きかったですね。CB陣危ういシーンはありましたが、なんとかクリーンシート達成。最終戦アンフィールドにはKOPが戻ります。相手はこれまた色々縁があるパレス。ホジソン最後のゲームですが勝ってCLチケットを手に入れます。

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