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【Tottenham×MAN.CITY】素晴らしかったスパーズサポーター!歓喜の1発はソン・フンミン!

プレミアリーグ2021-22シーズンの開幕節で、ハリー・ケインの移籍を巡る攻防を続けているチームがいきなり激突します。白い旗が揺れる満員のトッテナム・ホットスパー・スタジアム。ホームチームの最前線は、昨季プレミアリーグで37試合17ゴール10アシストという数字を残したソン・フンミンです。GKロリス、DFタンガンガ、ダヴィンソン・サンチェス、エリック・ダイアー、レギロン。MFはオリヴァー・スキップ、ホイビュルク、デル・アリ、ウイングにベルフワインとルーカス・モウラ。対するマンチェスター・シティは、ユーロ2020に出場した主力を欠いています

GKエデルソン、DFジョアン・カンセロ、ナタン・アケ、ルベン・ディアス、バンジャマン・メンディ、MFフェルナンジーニョ、グリーリッシュ、ギュンドアン、FWスターリング、フェラン・トーレス、マフレズ。昨季プレミアリーグNo.1の被ファール数110回を記録したグリーリッシュは、3分にボックスのすぐ外で倒されました。左からカーブをかけてニアを狙ったギュンドアンのキックは、壁に当たってCK。ショートコーナーからバンジャマン・メンディがクロスを入れると、ロリスに競り勝ったフェルナンジーニョのヘッドは左に外れました。

6分、サイドチェンジを受けたマフレズが切り返しから中央にラストパスを入れると、エリック・ダイアーのクリアをボックスの中で拾ったジョアン・カンセロがフリーでシュート。決定的な一撃でしたが、ボールは惜しくも左ポストの左に抜けていきました。スターリングとマフレズが再度から獰猛に仕掛け、スパーズは防戦一方。ウルヴス時代は、ペップとの相性は悪くなかったヌーノ・エスピーリト・サント監督は、意図的なカウンター狙いではなく、よそ行きのフットボールで押されているように見えます。

21分にホイビュルクが仕掛けたカウンターは3対3。左でパスを受けたベルフワインが右足を振り抜くと、ルベン・ディアスが足に当ててCKに逃れました。24分、右からFKをゴール前に浮かしたのはソン・フンミン。エデルソンが飛び出してパンチしたボールが右にいたルーカス・モウラの前に落ち、強烈なボレーがニアポスト際を襲いますが、ギュンドアンが枠の前でクリアしました。

27分にドリブルで中央を切り裂いたのはルーカス・モウラ。ボックス右でパスをもらったベルフワインがニアのソン・フンミンにグラウンダーを通すと、振り向きざまの一撃はブロックされてしまいました。31分にはベルフワインがドリブルで突進。左のソン・フンミンにラストパスが出た瞬間、決まりかと思いましたが、最初のタッチを外に流した7番はシュートを躊躇しました。マン・シティが中盤を支配しているものの、チャンスが多いのはスパーズです。

35分にスターリングが左から持ち込み、中央に折り返すと、フリーで入ったマフレズはハーフボレーをコントロールできず。40分にホイビュルクが自陣で奪取し、縦パスをキープしたルーカス・モウラが前線のソン・フンミンに託すと、右足のコントロールショットはジョアン・カンセロの背中にヒットしました。前半は0‐0。後半開始早々にデル・アリが仕掛けたショートカウンターは、ラストパスに走り込んだホイビュルクのシュートをルベン・ディアスがブロックしました。

53分のスパーズの波状攻撃は、タンガンガのクロスがルーカス・モウラの後ろに出てしまい、ヘディングは枠にいかず。ハーフライン付近で奪われるシーンが増え、長短のカウンターを喰らい続けたマン・シティは、54分に先制を許してしまいました。ベルフワインのパスをボックス右手前で受けたのはソン・フンミン。切り返しでナタン・アケをかわして放った左足シュートにエデルソンは触れず、ボールはファーのサイドネットに吸い込まれました。

60分には、ルーカス・モウラが単独でドリブル突破。左に流したボールがルベン・ディアスに当たってスルーパスのような格好となり、ベルフワインがエデルソンと1対1になりますが、焦りが感じられた左足のシュートはニアに外れてしまいました。70分のマン・シティのチャンスは、中央のFKを右に展開したサインプレーから生まれました。ジョアン・カンセロの高速グラウンダーがフェラン・トーレスの足元に届くも、若いアタッカーは枠にプッシュできず、ボールは右に逸れていきました。

残り20分、スターリングに代わってカブリエウ・ジェズス。75分に左サイドでキープしたジェズスが斜めのパスをボックス左に入れると、抜け出したグリーリッシュの左足シュートはロリスが冷静にセーブしました。77分、ベルフワインが下がってロ・チェルソ。79分にマフレズとバンジャマン・メンディを諦めたペップは、ジンチェンコとデブライネで勝負です。83分にドハーティーに後を譲ったタンガンガに、スタンドから大きな拍手が送られています。

84分、左サイドのグリーリッシュが脇にいたデブライネに預けると、右足のコントロールショットはロリスが左に飛んでセーブ。ヌーノ監督は、負傷したホイビュルクに代えてクリスティアン・ロメロをプレミアリーグデビューさせました。最後まで集中力を切らさなかったスパーズは、4分の追加タイムをやり過ごし、チャンスを与えることなく勝利に辿り着きました。

マン・シティに11年ぶりとなる開幕戦の勝ち点ロストを喰らわせたMVPは、白い旗を振り続けてチャントを止めなかったサポーターと、アウェイチームにプレッシャーを与える急傾斜のスタンドを備えたトッテナム・ホットスパー・スタジアムではないでしょうか。キックオフからタイムアップまで、素晴らしい雰囲気でした。気迫のこもった守備を見せたタンガンガ、ダヴィンソン・サンチェス、ホイビュルクは、スタンドの後押しに相当助けられたのではないかと思います。

「ハリー・ケインがいないと困るチーム」同士の対戦は、プレミアリーグ屈指のストライカーがもう1枚いるホームチームがワンチャンスを活かしました。姿を見せなかったスパーズの10番は、この試合をどう評価したのでしょうか。マン・シティが用意したといわれる1億2000万ポンドは、レヴィ会長の要求額と4000万ポンドのギャップがあります。こちらの攻防も、昨季プレミアリーグ王者が押してノースロンドンが受ける格好となっているようですが、交渉の結末は未だわかりません。


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“【Tottenham×MAN.CITY】素晴らしかったスパーズサポーター!歓喜の1発はソン・フンミン!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    うーむ、悔しいけど見事なり!ソン・フンミン。更に成長してるようですね。長い長いシーズンが始まりました。シティファンとしてはKDBやフォーデンの完全な状態での復帰が待ち遠しいです。

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