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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Chelsea】リース・ジェームズがどフリー!右サイドを崩したチェルシーが2発完勝!

ブレントフォードに2-0で完敗したアーセナルと、クリスタル・パレスに3-0快勝のチェルシー。プレミアリーグ2021-22シーズンの開幕戦で明暗を分けた2チームが、2節でいきなり激突します。アルテタ監督のスタメンに、オーバメヤンとラカゼットの名前はなく、前線はサカ、マルティネッリ、ニコラ・ペペ、スミス・ロウ。サンビ・ロコンガとジャカが中盤センターに入り、GKレノの前にセドリク・ソアレス、ホールディング、パブロ・マリ、ティアニーという顔ぶれです。

チェルシーの最前線には、プレミアリーグ復帰初戦となるロメウ・ルカクがいます。GKメンディ、3バックはアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー。アウトサイドにリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、ストライカーの後ろにメイソン・マウントとカイ・ハヴェルツが入る3-4-2-1です。スタメンをチェックしたプレミアリーグファンの多くが、敵地に乗り込んだチェルシーの勝利と予想したのではないでしょうか。

開始1分、縦パスを受けたサカが落としたところにスミス・ロウが走り込むと、左足のシュートはメンディがキャッチ。2分後、カイ・ハヴェルツのパスをキープしたマルコス・アロンソが中央に入ったリース・ジェームズに預けると、右足のシュートはジャカが頭でブロックしました。ティアニーとサカが再三繰り出す左からのクロスは、味方に通らず。7年ぶりにロンドンに帰ってきた男がチェルシーにおけるプレミアリーグ初ゴールを決めたのは、15分でした。

縦パスを足元に収めたルカクがコヴァチッチに預け、8番が右に出した素晴らしいパスでリース・ジェームズがフリー。ボックス右から丁寧なグラウンダーがゴール前に転がると、パブロ・マリを振り切ったストライカーが無人のゴールにプッシュしました。0‐1となった21分、CKの流れからボールを得たマルコス・アロンソが、左にまわっていたリース・ジェームズにサイドチェンジ。クロスに反応したルカクのヘッドは、レノの頭上でした。

29分、右からのボールがボックス手前のサカ、ジャカとつながり、サンビ・ロコンガがミドルを放つも枠の上。35分にマルコス・アロンソが中央のルカクにパスを入れ、競り合いのこぼれ球をメイソン・マウントが拾った瞬間、またもやリース・ジェームズがボックス右で空いていました。ラストパスをトラップしたWBが右足一閃。ボールはファーのサイドネットに突き刺さりました。

40分にニコラ・ペペの縦パスで縦に飛び出したサカが、リース・ジェームズと足を絡ませて転倒しますが、VARとやりとりしたティアニー主審のジャッジはCK。サイドで優位に立つシーンが増えたガナーズは、なかなかシュートを打たせてもらえず、0‐2のままで前半を終えました。シュート数は2対10。後半に入っても、ガナーズ守備陣はルカクのポストプレーに苦しめられています。

52分のサカのミドルは、メンディが上に弾いてCK。57分にサイドチェンジを受けたリース・ジェームズがルカクに当て、落としをもらったメイソン・マウントが左足を振り抜きますが、力んだシュートは右に切れてしまいました。60分にニコラ・ペペが左から蹴ったCKをファーにいたパブロ・マリが頭で折り返すと、ホールディングのヘディングは惜しくも右ポストの外。62分にサカと代わったオーバメヤンは、センターにポジションを取っています。

アーセナルに激痛のアクシデントが発生したのは66分。ティアニーが足を痛めてリタイアとなり、左サイドはヌーノ・タヴァレスです。69分、セドリクの高速クロスをニアのスミス・ロウがトラップし、右足でプッシュした瞬間、アスピリクエタが足元に滑り込みました。72分、素晴らしいパフォーマンスを見せたコヴァチッチに代わってカンテ。77分にメイソン・マウントが右から浮かしたボールをルカクが頭でプッシュすると、レノが指先で弾くビッグセーブでクロスバーに当てました。

マルティネッリは腰を痛めたのか、78分にバログンにチェンジ。トゥヘル監督は、82分にメイソン・マウントを下げてツィエクを投入します。87分、ボックス内で打つと見せかけたルカクが右から上がったカイ・ハヴェルツにまかせると、右足のフィニッシュはレノがコースを塞ぎました。シュート数は6対22、ポゼッション35%対65%、パス成功率79%対88%。アウェイチームの完勝は、スコア以外の数字からも一目瞭然です。

2つのゴールシーンは、いずれもルカクとメイソン・マウントの動きがキーポイントでした。最初のゴールはコヴァチッチの楔のパス、2点めはマルコス・アロンソが横に流したボール。ルカクに出た瞬間、メイソン・マウントが中に絞り、ティアニーが着いていったためにサイドからボックスに入ったリース・ジェームズがフリーになりました。囲い込んだエリアで奪えなかったツケを、しっかり請求された2失点。攻守ともに狙いをもって戦っていたチームと、その場の判断に終始したチームの差が浮き彫りになった一戦でした。

それにしても、ルカクはやっかいです。足元に出せば必ずキープしてくれるボストプレーヤーによって、チェルシーの2列めとセンターは余裕をもってプレイを選べるようになりました。2戦連続でノーゴールに終わったアーセナルは、クロスが上がる際のポジショニングが曖昧なのが気になります。ニアとボックスの入り口に入ってくる選手がいないため、ティアニー、サカ、セドリクはピンポイントで合わせなければなりませんでした。

次節はリヴァプールVSチェルシーの連勝対決と、マンチェスター・シティVSアーセナルの開幕敗戦対決。ポジティブなムードで戦えるトゥヘル監督のチームに対して、アルテタ監督と選手たちはさながら背水の陣です。優勝候補と目されているチェルシーは、補強しないクロップ監督を咎めることができるのか。アーセナルは、たった3試合でTOP4争いから脱落するのか。のっけからシックスポインターが続く指揮官たちの采配に注目しましょう。


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“【Arsenal×Chelsea】リース・ジェームズがどフリー!右サイドを崩したチェルシーが2発完勝!” への2件のフィードバック

  1. しばた より:

    チェルシーは、本当強いと感じた。 監督の差なのか、選手の層なのか、サポーターの厚い後押しがあってもチャンスが作れない。 確かに、サカ、スミスのいい攻撃はあったがホームでは勝ちゲームをしてほしい。 もう連敗。来週もどうかわからないが、、、コンテチェルシーの優勝のスイッチを押したのがガナであれば、後半の巻き返しはストライカーの獲得如何かと思う。 穴のないチェルシーについて行くには、多くの課題がある。 今年はカップ戦の関係で他チームより時間があるからも5位以下はありえない

  2. n より:

    次節は早くも優勝を占う試合になるのではないか、と思いたくなるほど、数シーズンぶりの高揚感を覚える内容でした。控えメンバーにはまだいくつかの充実したオプションが潜んでますし、例えばルカクがいなくても昨年と同じ戦いはできる訳で、隙のないチームになりつつあると思います。今日のジョルジーニョのようにルカク対策された後、逆にサイドやカンテ、マウントが斬り込んだり、リュディガーやチャロバーのミドルが飛んでいくイメージも持てます。ツィエク、ロフタスチークが残るか否か、そのあたりの不確定要素を差し引いても、非常に楽しみです。

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