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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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リヨン移籍決定!さよならシェルダン・シャキリ、アンフィールドの光と影。

プレミアリーグで連勝スタートを切ったリヴァプールが、移籍を志願していたアタッカーのディールを成立させました。シャルダン・シャキリの新天地はオリンピック・リヨン。「BBC」によると移籍金は950万ポンド(約14億3000万円)で、最大430万ポンドのアドオンが付いているようです。29歳のレフティが3年契約を結ぶのは、これが最後になるかもしれません。アンフィールドで過ごした3年は、光と影が混在する濃密な時間だったのではないでしょうか。

ユルゲン・クロップ監督とマイケル・エドワーズSDがストークにいたスイス代表に白羽の矢を立てたのは、2017-18シーズンのプレミアリーグで見せた36試合8ゴール7アシストという秀逸なパフォーマンスを評価したからです。レッズ移籍後、最初のシーズンは24試合6ゴール3アシスト。最大のハイライトは、2018年12月のマンチェスター・ユナイテッド戦で1-1から決めた2ゴールでした。

チャンピオンズリーグでは、準決勝のバルセロナとのセカンドレグに先発出場。敵地で0-3完敗から奇跡的な逆転を決めたゲームで、56分に素晴らしいクロスをニアに浮かし、トータルスコアをイーブンにするワイナルドゥムのヘッダーをお膳立てしています。スパーズとのファイナルはベンチで過ごしたものの、バイエルン時代の2012-13シーズン以来のビッグイヤーは、いい思い出として胸に刻まれているのではないでしょうか。

2019-20シーズンは、リヴァプールがプレミアリーグ創設以来初のリーグ制覇を果たした1年ですが、シャキリが向き合った相手はライバルクラブではなく、自らのふくらはぎの負傷でした。公式戦11試合1ゴールという失意のシーズン。フラメンゴと戦ったFIFAクラブワールドカップのファイナルで120分にサラーと代わり、勝利を告げるホイッスルをピッチで聞いた以外にトピックスはありませんでした。

不本意なシーズンを過ごしたアタッカ―は、巻き返しが期待された2020-21シーズンも存在感を発揮できずに終わりました。コロナウイルス感染と筋肉のトラブルで前半戦の出番を減らし、後半戦も結果を出せず。プレミアリーグは14試合ノーゴール2アシスト。カラバオカップのリンカーン戦の先制点が、唯一のゴールシーンでした。

リヴァプールにおける3シーズンのスタッツは、公式戦63試合8ゴール9アシスト。チャンピオンズリーグ、FIFAクラブワールドカップ、プレミアリーグ制覇を味わったものの、真価を発揮したとはいえません。ユーロ2020で3ゴールを決め、スイスのベスト8進出に貢献したレフティは、新たなステージで自らのプレイを取り戻せるでしょうか。さよならシャキリ。アンフィールドで喰らったあの2発を、決して忘れることはないでしょう。リヨンでの復活を期待しています。(シェルダン・シャキリ 写真著作者/Антон Зайцев)


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