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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Leicester×Arsenal】超絶ラムズデール、ビッグセーブ5発で4回めのクリーンシート!

3発快勝のアストン・ヴィラ戦と同じメンバーです。プレミアリーグ10節、レスターVSアーセナル。腹痛で出場が危ぶまれていたベン・ホワイトは、いつも通りスタメンに名を連ねています。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス、中盤センターにトーマス・パーティーとサンビ・ロコンガ。サイドにサカとスミス・ロウ、最前線はオーバメヤンとラカゼットの2トップです。

開始1分、右から中に斬り込んだサカが、ラカゼットとのワンツーでボックス右を突破すると、ラストパスにアマーティーが触ってシュマイケルがキャッチ。5分にサカが右から蹴ったCKはニアに入り、ガブリエウの素晴らしいバックヘッドが左隅に決まりました。最終ラインを安定させた23歳のCBは、今季プレミアリーグ初ゴール。反撃したいレスターは、ガナーズの速攻を喰らって慌てて下がるシーンが目立っています。

11分、敵陣右サイドで奪ったサカが切り返しを入れ、ニアから上がったトーマス・パーティーに預けますが、左足のミドルはシュマイケルが冷静にキャッチ。1分後のジェームズ・マディソンのFKは、壁に阻まれました。16分にドリブルで中央を切り裂いたのは、ヌーノ・タヴァレス。ボックス右でパスを受けたラカゼットは、グラウンダーをオーバメヤンに通せませんでした。

アーセナルの追加点は18分。トーマスが右のサカに展開し、中央でパスを受けたラカゼットが強引に突破を図ると、ルーク・トーマスがカットした瞬間、レスターの最終ラインの足が止まりました。こぼれ球に先着したスミス・ロウのボレーにシュマイケルは反応できず。ガナーズのプレスを嫌がっているレスターは、25分を過ぎてもヴァーディーとイヘアナチョにチャンスボールを入れられずにいます。

28分、ラムズデールのキックをソユンチュがカット。ティーレマンスがつなぎ役になり、ボックス手前右のイヘナチョにボールが渡ると、左隅を狙った豪快なミドルはラムズデールが指先で外に弾き出しました。30分にサカが冨安に預け、SBがドリブルで縦に抜けたチャンスは、高速グラウンダーをGKがキャッチ。29分のティーレマンスのミドルは、ガナーズの新守護神が悠々と懐に収めました。

43分、ジェームズ・マディソンのFKが右隅を襲うと、ラムズデールが超絶ビッグセーブでクロスバーに当て、こぼれ球に詰めたジョニー・エヴァンスのキックもGKが体を張ってブロックしました。ゴールライン上に転がったボールをトーマスがクリア。ゴールを確信して両手を挙げたブレンダン・ロジャースは、頭を抱えて悔しがっています。前半は0-2。両者ともにシュート5本、オンターゲットも4本ずつです。

ハーフタイムにアマーティーとイヘアナチョが下がり、ルックマンとハーヴィー・バーンズがピッチへ。ロジャース監督は3-4-1-2を諦め、4-2-3-1にシフトしています。後半に入り、ハーヴィー・バーンズが入った冨安のサイドが忙しくなる予感。クロスが上がるようになったレスターの次の課題は、ボールの精度です。

55分、冨安とベン・ホワイトの間に入ったルーク・トーマスに、ティーレマンスが絶妙な縦パスをフィード。左足のシュートは、ファーポストすれすれで外に切れました。アルテタ監督の最初のカードは、58分にラカゼットをウーデゴーア。直後、ヴァーディーのヒールパスでボックス右を突破したルックマンは、ニアを狙った決定的な一撃をラムズデールにセーブされました

62分、冨安とベン・ホワイトがジェームズ・マディソンと競ったボールがこぼれ、さらったハーヴィー・バーンズがGKと1対1になりますが、絶好調の守護神がコースを切ってシュートブロック。67分にティーレマンスのアーリークロスに反応したヴァーディーのヘッドは、右にアウト。今季プレミアリーグ7発のベテランは、枠にシュートを打っていません。

70分にスミス・ロウが左から浮かしたCKは、ファーにまわり込んだオーバメヤンのボレーをシュマイケルが足でセーブ。ジェームズ・マディソンに代わって右に入ったパトソン・ダカは要注意です。74分、右サイドに出たティーレマンスのアーリークロスがニアに上がると、ハーヴィー・バーンズのヘッドはファーポストの脇に転がっていきました。

79分、左にいたヴァーディーが斜めのパスをボックスへ。冨安を弾き飛ばしたハーヴィー・バーンズのフィニッシュは、ラムズデールが足でクリアしました。84分にサカが下がってニコラ・ペペ、90分にはスミス・ロウに代わってコラシナツ。うまく時間を遣ったアーセナルがクリーンシートで勝ち切り、プレミアリーグの無敗記録を7試合に伸ばしました。

MVPは、ビッグセーブ5発の新守護神。われわれは、シーズンベストのセービングを目撃したのではないでしょうか。ジェームズ・マディソンのFKが決まっていれば、どちらが勝っていたかわかりませんでした。ハーヴィー・バーンズ、ルックマン、パトソン・ダカにサイドを攻めさせたロジャース采配は的確でしたが、GKがあの出来では敗戦もやむなしです。

冨安健洋は前半はOK、ハーヴィー・バーンズと対峙した後半は大苦戦。サカやベン・ホワイトとの連携のクオリティを高めなければ、スピードがあるウイングとSBがいるチームにやられるでしょう。プレミアリーグ7戦連続無敗と今季4回めのクリーンシートは喜ばしい結果ですが、インターナショナルブレイク明けのリヴァプール戦では、マネとロバートソンに裏を取られてはいけません。

片や攻撃陣は、スミス・ロウが直近の公式戦8試合で4ゴール2アシストと好調キープ。セットピースから決められるようになったのも収穫です。レッズ戦の前に、エミレーツのワトフォード戦が控えています。しっかり勝ち切り、いい感触をもってアンフィールドに乗り込んでいただければと思います。


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