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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Arsenal】圧巻レッズ、フロント4が全員ゴール!ガナーズの無敗は8試合でストップ!

アルテタ監督は4-4-2のベストメンバー、クロップ監督はヘンダーソンとロバートソンを欠いています。プレミアリーグ12節、リヴァプールVSアーセナル。まずは両チームのスターター22人を紹介しましょう。ホームのリヴァプールは、いつもの4-3-3。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ツィミカス、MFツチアゴ・アルカンタラ、ファビーニョ、チェンバレン。フロントスリーはサラー、ジョッタ、マネという並びです。

対するアーセナルは、トーマス・パーティーが復帰しています。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス、MFサカ、サンビ・ロコンガ、トーマス・パーティー、スミス・ロウ、FWオーバメヤン、ラカゼット。序盤からともにプレスをかけ、縦パスのコースを制限しています。

4分にドリブルで上がったベン・ホワイトがつぶされ、右にいたサラーにボールが渡ると、左足のミドルはニアポストの外。7分には、インターセプトに成功した冨安健洋がサカを走らせますが、カットインした7番はラカゼットにパスを通せません。サイドで数的優位を築くシーンが目立つレッズに対して、ガナーズのサカやラカゼットは孤立しています。

16分、ラカゼットのパスでオーバーラップした冨安健洋が鋭いクロスを入れますが、サカと競ったチェンバレンが冷静にクリア。23分にラカゼット、オーバメヤン、サカとつながったカウンターは、7番が左足のシュートをブロックされました。29分、アーノルドのクロスのクリアを、ファーにいたチアゴがボレー。ラムズデールがファンブルし、詰めたマネが押し込もうとしますが、ボールは左のポストに当たって外に転がっていきました。

34分、ベン・ホワイトから奪い返したマネが、冨安の裏を狙ったツィミカスに通すと、グラウンダーをニアでもらったサラーのボレーは、ラムズデールがビッグセーブ。直後のアーノルドの強烈な一撃も、プレミアリーグ屈指の守護神が上に弾き出しました。レッズの先制は39分。アーノルドのFKが冨安とガブリエウの間に入り、マネのヘッドがGKのグローブの先を抜けていきました。

43分、ボックスの手前でサカが横に流すと、走り込んだサンビ・ロコンガのダイレクトショットはアリソンの正面。オーバメヤンとスミス・ロウが消えていた前半は、プレミアリーグ4位のレッズが1-0で折り返しました。シュート数は11対3。劣勢のアルテタ監督に打開策はあるのでしょうか。

50分、サンビ・ロコンガのパスをインターセプトしたファビーニョが、チェンバレンに縦のラストパス。GKの読みを外したシュートは、右のポストの外に切れていきました。52分、ヌーノ・タヴァレスが痛恨のミスパス。ボックス右手前でプレゼントをもらったジョッタがベン・ホワイトとラムズデールをかわし、無人のゴールに転がしました。

2-0とされた直後、アルテタ監督はサンビ・ロコンガをメートランド=ナイルズにスイッチ。58分のレッズのショートカウンターは、チェンバレン、サラーとつながった後、中央でフリーだったジョッタのタッチが長くなってしまい、ラムズデールにブロックされました。65分、冨安が右に流れたラカゼットに預け、斜めのスルーパスがオーバメヤンに通ると、ボックス右からのフィニッシュはリソンがつま先に当ててピンチを脱しました

66分、ラカゼットが下がってウーデゴーア。68分にサラーが右から抜け出し、ノーマークでファーに入ったジョッタにラストパスが通りますが、左足のボレーはまたもラムズデールがビッグセーブでしのぎました。73分、レッズの3点めはフロントスリーが揃った鮮やかなカウンター。ジョッタのヘッドで裏に抜けたマネがベン・ホワイトを置き去りにすると、左足で浮かしたクロスがフリーのサラーの右足に届きました。

ジョッタとチャンバレンが下がり、南野拓実とヘンダーソンを投入したクロップ采配は勝利宣言に見えました。その1分後、ヘンダーソンの縦パスをマネが足元に収めると、右のサラーがアーノルドに預け、きれいなグラウンダーがファーに通ります。右足でネットを揺らしたのは、入ったばかりの南野拓実!冨安はボールが出てくると思わなかったのか、戻りが遅く、必死のスライディングは間に合いませんでした。

4-0、レッズ圧勝。タイムアップ直後にユニフォームを交換した2人の日本人は、明暗が分かれました。南野はピッチに入って48秒で、今季プレミアリーグ初ゴールをゲット。冨安はマネ、ジョッタ、南野に持ち場を荒らされる苦い一戦となりました。アーセナルのプレミアリーグ無敗は8試合でストップ。発展途上のチームが、完成度の高いチーム相手に致命的なミスを繰り返すとこうなるという見本でした。

最大の差は、敵陣でのプレスのクオリティ。サンビ・ロコンガは弱気なパスを狙われ、ヌーノ・タヴァレスは不用意なパスをさらわれ、冨安健洋は混乱した中央のフォローに入って振り回されました。圧巻だったフロント4、そしてファビーニョとアーノルド。縦パスを合図に始まる美しい速攻は、やはりワールドクラスの切れ味です。

アーセナルの若い選手たちが今やるべきは、気持ちを切り替えてニューカッスル戦に臨むことのみ。4位のハマーズは、目の前にいます。プレミアリーグ最多の35ゴールを決めているレッズは、取りこぼしを減らせなければチェルシーとの差を埋められません。次節のセインツ戦も、前線の爆発を期待しましょう。素晴らしい!


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“【Liverpool×Arsenal】圧巻レッズ、フロント4が全員ゴール!ガナーズの無敗は8試合でストップ!” への1件のコメント

  1. グーナーです より:

    言い訳無用の完敗でしたね。ここまでやられると拍手しかありません。むしろ「お前らのここがダメなんだ!」と教授されたかのようです。
    おっしゃる通り、集中すべきはニューカッスル戦。
    イエロー貰ったアルテタの情熱は選手にも伝わってるはず。
    モチベーションは心配ないのではないでしょうか。

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