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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Aston Villa×MAN.UTD】なぜ、中盤を放置したのか…コウチーニョにやられて痛恨のドロー!

プレミアリーグのTOP4をキープするためには、負けられないマンチェスター・ユナイテッド。22節は、積極的に補強を重ねているアストン・ヴィラとのアウェイゲームです。スタメンに、エランガ!? マクトミネイとルーク・ショーがイエロー5枚のサスペンデッド、ロナウドとラシュフォード、マルシアル、ポグバが負傷欠場。満身創痍のチームは、キックオフから攻め続けています。

GKデ・ヘア、DFジオゴ・ダロト、リンデロフ、ヴァラン、アレックス・テレス。中盤センターはフレッジとマティッチ、2列めにブルーノ・フェルナンデス、エランガ、グリーンウッド、最前線にカバーニの4-2-3-1でしょうか。5分に、早くも4本めのセットピース。左からのFKをアレックス・テレスが触り、ブルーノ・フェルナンデスがニアを狙うと、正面でキャッチするかと思われたエミリアーノ・マルティネスがまさかの後逸で先制ゴールを与えてしまいました。

0-1とされたヴィラは、目が覚めたように反撃スタート。エヴァートンから加わったばかりのディーニュよりも、右のマッティ・キャッシュのオーバーラップが目立っています。12分にフレッジが右からファーに浮かすと、エランガのヘッドはニアポストの外。ヴィラのアタックは、サイドへのフィードが精度を欠いています。

18分、アレックス・テレスの鋭いアーリークロスにカバーニが飛び込み、右に流れたボールをトラップしたグリーンウッドはフリー。右足のボレーは、マルティネスが勇敢に飛び出し、太腿に当てました。28分にボックス右から狙ったアレックス・テレスのFKはマルティネスがセーブ。ボックスの手前でリバウンドを拾ったグリーンウッドのシュートは、右ポストの脇を抜けていきました。

32分にブエンディアがドリブルで仕掛けたショートカウンターは、左でラストパスをもらったオリー・ワトキンスのシュートがデ・ヘアの正面。36分の右からのCKでニアに飛び込んだブエンディアは、渾身のヘッドをデ・ヘアが弾いたのを見て頭を抱えています。43分、マッティ・キャッシュの速いクロスがファーへ。ダイレクトで叩いたディーニュの一撃は、デ・ヘアが足でストップしました。

ハーフタイムは0-1ですが、最後の15分はヴィラのペース。後半に入り、最初のチャンスはマン・ユナイテッドです。47分にカバーニが持ち込んだショートカウンターは、左を並走したエランガの強烈な左足シュートをマルティネスがセーブ。2分後、ブエンディアとのワンツーで左から斬り込んだジェイコブ・ラムジーのシュートは、デ・ヘアが右に飛んで触るビッグセーブでリードを守りました。

ヴィラのサイドアタックが機能するようになり、マン・ユナイテッドはラインを下げています。55分、ディーニュがダロトをかわして中央にグラウンダー。ブエンディアのダイレクトショットはデ・ヘアの守備範囲です。60分、敵陣でインターセプトしたエランガがカットインから放った左足シュートは、惜しくも左ポストの外。1分後、フレッジのパスで右サイドを突破したグリーンウッドは、左隅を狙ったシュートがファーポストをかすめました。

67分、サンソンのバックパスをカットしたのはフレッジ。ボックスの手前で横に流すと、走り込んだブルーノの完璧なショットがネットを揺らしました。ロナウドがいると執事、いなければキング。今季プレミアリーグ7発めは、貴重な追加点でした。ジェラード監督は、ここでコウチーニョを投入。バルサからやってきたアタッカーは、ゲームの流れを自軍に引き寄せられるでしょうか。

77分、チュクウメカとのワンツーでボックスに入ったコウチーニョが、中で空いていたジェイコブ・ラムジーにラストパス。左足のシュートがゴール右に決まり、ヴィラの左サイドがさらに活性化します。この展開で切る交代カードは、エランガをジェイドン・サンチョだけでよかったのでしょうか。

83分、左にまわったブエンディアが斜めに転がる絶妙なスルーパス。ボックス左のジェイコブ・ラムジーがグラウンダーを入れると、ファーに走り込んでプッシュしたのはコウチーニョでした。2点リードからイーブンに戻されたマンチェスター・ユナイテッドは、明らかに疲労困憊。勝ちにいくなら、前線にエンジンを加えなければなりません。

89分にグリーンウッドとブルーノが下がり、リンガードとファン・デ・ベーク。11番はもっと早く代えたほうがよかったと思います。ラングニック監督の4-1-4-1は、前線からのプレスの強度を高める狙いだったのだと思われますが、2点をリードしたら、アンカーのマティッチの脇を埋めにいくべきでした。ダロトの前のスペースを使われた2失点。いずれのゴールシーンも、中央でヴァランがマークを手離した選手がフリーになってしまいました。

ラングニック就任以来のプレミアリーグ6試合中、5試合がボトム10との対戦だったのですが、8ゴールで3勝2分1敗はもの足りない戦績です。「最後の15分はボールを与えすぎてしまった。それまでよりコンパクトではなくなり、2失点を喫した」「正直にいえば、負けたような気分だ」。ボスのおっしゃるとおりです。であれば、なぜ明らかに間延びしていた中盤に手を入れなかったのか…。

エランガをサンチョに代えたタイミングで、グリーンウッドをファン・デ・ベーク。この1枚で、ポイントを2つ多く積めたのではないでしょうか。最後に…プレミアリーグ復帰初戦で2ゴールに絡むパフォーマンスを見せたコウチーニョに、おめでとうと伝えたいと思います。ピッチに入る姿を見たときの嫌な予感が当たってしまいました。


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“【Aston Villa×MAN.UTD】なぜ、中盤を放置したのか…コウチーニョにやられて痛恨のドロー!” への1件のコメント

  1. タカシ より:

    ラングニックのようなドイツでしかまともな実績がない微妙な監督の限界を見ましたね
    スールシャールを解任してやりたかった事がこれなんでしょうか

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