イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Chelsea】決めたのはデブライネ!ルカクを封じたマン・シティがダブル達成!

マンチェスター・シティが独走態勢を確立するか、チェルシーが優勝争いに残るか。プレミアリーグ22節のランチタイムキックオフは、昨季のビッグイヤーを争った強豪が激突するシックスポインターです。

ペップの11人は、ルベン・ディアスが不在ではあるものの、前線はベストメンバー。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、ジョアン・カンセロ。MFロドリ、ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、FWフォーデン、スターリング、グリーリッシュの4-3-3です。

対するトゥヘル監督のスカッドは、メンディとリース・ジェームズがいないのが残念です。GKケパ、3バックはリュディガー、チアゴ・シウヴァ、サール。アウトサイドはアスピリクエタとマルコス・アロンソ、2センターはカンテ&コヴァチッチ。前線はツィエク、ルカク、プリシッチの3枚となっています。

開始早々から激しい奪い合いが続き、3分を過ぎるとマン・シティのポゼッション。4分にラポルテが左サイドに浮き球を入れると、飛び出したケパのキックがアスピリクエタに当たりますが、ボールは枠の外に流れていきました。10分に中央を突破したルカクは、自ら打たずに右にラストパスを出し、ツィエクがオフサイド。ボックス左でフリーになっ12分のデブライネは、グラウンダーを味方に通せません。

ホームチームの右サイドは、スターリングがマルコス・アロンソを制圧。チェルシーの希望は、自陣で奪って仕掛けるカウンターです。24分、ジョアン・カンセロの鋭い縦パスがグリーリッシュへ。ニアでボールをもらったデブライネの左足シュートは角度が厳しく、ケパが落ち着いてキャッチしました。

39分、ボックス手前でコヴァチッチが奪われ、こぼれ球に走り込んだグリーリッシュがケパと1対1。右隅を狙ったフィニッシュは、守護神が腿に当てるビッグセーブでしのぎました。43分にグリーリッシュの折り返したニアで受けたデブライネは、左足のシュートを浮かしてしまいました。前半は0-0。チェルシーは、シュートゼロで後半に入ります。

47分、デブライネのアーリークロスに飛び込んだスターリングは、1歩及ばず。直後にコヴァチッチが出した縦へのスルーパスで抜け出したルカクは、前に出てコースを切ったエデルソンに左足のダイレクトショットを弾かれてしまいます。フォローしたツィエクのシュートは、クロスバーの上。マン・シティのサイドアタックは、高速グラウンダーが中央の選手に合いません。

63分にデブライネがボックス左手前から狙ったFKは、ケパが右に反応してセーブ。68分、ルカクが奪われて速攻が始まり、フォーデンから右のスターリングにつながりますが、クロスに放った一撃は外に切れていきます。ツィエクとプリシッチが下がり、ハドソン=オドイとヴェルナーが入ったのは69分。カンテを抜き去ったデブライネが、美しいコントロールショットを右隅に突き刺したのは、この直後でした。

72分、マルコス・アロンソがファーにクロスを上げると、走り込んだアスピリクエタがダイレクトで中央のヴェルナーへ。右足のボレーは、ラポルテが体を張ってブロックしました。トゥヘル監督の最後のカードは、81分にツィエクをメイソン・マウント。最終ラインは4枚になっています。

84分、強引に右から突破を図ったスターリングが脇にいたフォーデンに流すと、左足のシュートはクロスバー越え。デブライネはここで下がり、ギュンドアンが中盤に入りました。88分、フォーデンに代わってガブリエウ・ジェズス。最後まで冷静に戦ったマン・シティがプレミアリーグの連勝記録を12に伸ばしました。

美しく機能的なラインコントロールでカイル・ウォーカーとジョアン・カンセロの攻め上がりを封じ、左右からのクロスにも3バックがしっかり対応したチェルシーでしたが、一瞬の隙を突くミドル1発で敗者となってしまいました。ルカクのボールタッチは20回。敵陣でのパスは4本しかなく、デュエルも空中戦も7戦全敗。唯一の決定機は、エデルソンに止められてしまいました。

1月に勝ち点差が2ケタとなっても、決してセーフティとはいえませんが、マン・シティが残り16試合を12勝2分2敗なら2位以下は追いつけません。彼らがペースダウンするまでは、TOP4争奪戦にフォーカスして成り行きを楽しむしかありません。

それにしても、強い。MVPのデブライネ、左右のボックス脇を蹂躙したスターリングとグリーリッシュ、中盤を支配したロドリとベルナルド・シウヴァはいずれも脅威で、チェルシーに攻める時間を与えませんでした。堅守のライバルにクリーンシートのシーズンダブルを喰らわせた王者に、拍手を送りたいと思います。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【MAN.CITY×Chelsea】決めたのはデブライネ!ルカクを封じたマン・シティがダブル達成!” への3件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    スターリングが輝きを取り戻しドリブル突破で切り裂く。デ・ブライネのここぞというところでの一発、チェルシーを完封はお見事でした。えでるそんのセーブもgood!CL再開が待ち遠しいです。

  2. 水色 より:

    ポジショニングでほんの一瞬カンテを噛みつかせたロドリも流石でしたが、それを活かして初速だけならスターリングに匹敵するデ・ブライネへのカンセロのパスが凄すぎました。
    そしてデ・ブライネ、というか人間って軸足があの状態であんなシュートが打てるのですね。意味不明でした。
    毎年この時期から各チームがシティ対策をできるようになるので、これだけ勝ち点開いたとはいえ全く油断できず、試合後にはデ・ブライネにもチームにもまだまだ上を求めるペップも流石です。

  3. n より:

    0-3になってもおかしくない敗戦でした。スライドした守備の一瞬の隙間にあのコース、かつフェイントかませたシュート、健闘したケパにもノーチャンスでした。一方チェルシーは貴重なチャンスを活かせず、試合後、収まらず決められずのルカクに言及した指揮官をみてもオフェンスのピースがはまらないですね。前半フル稼働で終盤スタミナ切れたコバチッチ、中盤の強度を保ち走り続けたカンテ、次節への影響も気になります。切り替えてのCL枠、3つのカップ戦に取り組んで、来季に繋げたいです。

コメントを残す