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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【SAINTS×MAN.CITY】交代カードは1枚…攻めきれなかったマン・シティ、連勝は12でストップ!

アーセナルとチェルシーを撃破し、プレミアリーグ首位を独走するマンチェスター・シティが、13位のセインツ相手にポイントをロストするとは思いませんでした。ケチの付き始めは、7分の失点です。ロメウのサイドチェンジを右サイドで受けたカイル・ウォーカー=ピータースがドリブルで上がり、レドモンドに縦パスを通すと、リターンをもらって迷わず放った右足のコントロールショットが、左のサイドネットに突き刺さりました。

スタンドのサポーターに向かって叫ぶ2番は、今季プレミアリーグ初ゴール。連覇をめざす最強チームといえども、逆転勝利はアーセナル戦のみです。デブライネ、ロドリ、ベルナルド・シウヴァ、スターリング、フォーデン、グリーリッシュというベストメンバーで戦いながらも、同点に追いつくまでに60分という長い時間を費やしてしまいました。

当たり前のようにボックスの両脇を狙うマン・シティに対して、セインツは中央を固めて応戦しています。スターリングがボックス右手前でキープした14分の数的不利は、カイル・ウォーカーへのパスコースに入ったスチュアート・アームストロングが危険なパスをカット。17分にデブライネのスルーパスで抜け出したジョアン・カンセロのクロスは、GKフォースターが落ち着いてさばきました。

23分、左にまわっていたロメウが縦に浮き球を入れると、ラインの裏に抜け出したアルマンド・ブロヤがネットを揺らすも、ぎりぎりでオフサイド。27分にフォーデンの縦パスからボックス左を突破したグリーリッシュは、ゴールライン際からのグラウンダーをフォースターに足でブロックされました。1分後、スチュアート・アームストロングの縦パスをボックス左で受けたブロヤは、エデルソンに倒されたとアピールしますが、ジャッジはまたもオフサイドです。

35分、右サイドのベルナルド・シウヴァがスターリングに縦パスを通すと、切り返しから左足で放ったコントロールショットはクロスバーをかすめてアウト。38分にフォーデンの美しいグラウンダーが右でフリーだったスターリングの足元に届きますが、体を投げ出したフォースターが足に当てるビッグセーブで失点を回避しました。

0-1で折り返したマン・シティは、後半開始直後のブロヤのヘッドをエデルソンがセーブすると、猛攻再開。48分、カイル・ウォーカーの折り返しをボックスの入り口で叩いたロドリのボレーは、好調のフォースターが左に飛んで弾き出しました。53分には、セインツがカウンターから決定機。スチュアート・アームストロングの巧みなパスでエデルソンと1対1になったブロヤは、必死に戻ったラポルテに右足のフィニッシュをクリアされました。

54分、ウォード=プラウズのCKにサリスが競り勝ち、ゴール右に高く浮いたボールにブロヤが先着。エデルソンの目の前で当てたヘッドは、右のポストに阻まれました。57分、ベルナルド・シウヴァのサイドチェンジをフォーデンがダイレクトで狙うと、フォースターが無理に捕ろうとせずクリア。59分のロドリのミドルは、クロスバーに当たってゴール裏に消えていきました。

ペップの1枚めは、60分にスターリングをガブリエウ・ジェズス。残り30分というタイミングは、予定の交代だったのでしょうか。マン・シティが追いついたのは65分。デブライネが右から浮かしたFKがファーのラポルテに通り、教科書通りの叩きつけるヘディングがネットを揺らしました。1-1となり、ショートコーナーから波状攻撃を仕掛けるマン・シティ。70分のデブライネのミドルは、右のポストにヒットしました。

72分、左のジョアン・カンセロがファーに入れたクロスをジェズスがヘッドで合わせると、本日3度めの「Hit Woodwork」で勝ち越しはなりません。77分にグリーリッシュとワンツーをかわしたデブライネが倒されたシーンは、時間が経ってから割り込んだVARによってPKではないとジャッジされました。81分にジョアン・カンセロとフォーデンで左サイドを崩したチャンスは、グラウンダーがファーのジェズスに通りませんでした。

マンチェスター・シティのプレミアリーグ連勝は12でストップ。ペップ・グアルディオラは、「プレミアリーグ以上にエキサイティングなリーグはない」「とはいえ、飽きた」という2つの感情の狭間で揺れているのではないでしょうか。

ボクシングデー以降の公式戦6試合は、すべて交代カードを余らせてフィニッシュ。最前線でプレイできるジェズスの右サイドにこだわり、日替わりの偽トップを継続。これらの施策は、勝つためではなく、新しい遊びを持ち込まないとモチベーションを高められないと思って自らに課した制約条件に見えます。

「ポゼッション75%のハーフコートマッチに、変化は必要ない」という見方もあるでしょう。それでも、ギュンドアンを使わずタイムアップを迎えた理由を聞きたくなる一戦でした。ブレントフォード戦もノリッジ戦も、カードの枚数を気にしながら観てしまいそうです。


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“【SAINTS×MAN.CITY】交代カードは1枚…攻めきれなかったマン・シティ、連勝は12でストップ!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    まあ、この日のセインツにはゴールポストという頼もしいデフェンダーがいましたからねw

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