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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Wolves×Arsenal】どうしたマルティネッリ!10人で耐え抜いたアーセナル、何とか勝ち点3!

公式戦4試合ノーゴールのアーセナルは、堅守ウルヴスに勝ち切れるでしょうか。アルテタ監督の11人は冨安健洋を欠いただけで、ほぼベスト。今季プレミアリーグ8ゴールのスミス・ロウの先発復帰や、マルティネッリのトップ起用を期待したのですが、最前線はラカゼットで20歳のブラジル人は左サイドです。

GKラムズデール、DFセドリク・ソアレス、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティアニー、中盤センターはトーマス・パーティーとジャカ。2列めにマルティネッリ、ウーデゴーア、サカ、最前線はラカゼットという布陣です。開始直後からアグレッシブにプレスをかけて、速いアタックを仕掛けようとするアーセナル。7分にティアニーがロングスローを入れ、クリアに反応したトーマス・パーティーがダイレクトで叩くと、コースにいたコーディーが冷静にブロックしました。

14分、ルベン・ネヴェスがFKをボックス左に浮かしますが、素早く飛び出したラムズデールがサイスの前でキャッチ。22分にウーデゴーアのスルーパスがボックス右のサカに通り、折り返しが中央に転がると、上がっていたベン・ホワイトのボレーは黄色い壁に弾かれます。

アーセナルが先制したのは25分でした。CKのクリアをベン・ホワイトが頭で中央に落とし、ラカゼットがジョゼ・サの前でタッチしたボールがゴール前に流れると、押し込んだのはガブリエウ・マガリャンイス。最終ラインを統率するCBは、今季プレミアリーグ3発めです。攻めなければならなくなったホームチームは、左右からのクロスの精度を欠き、シュートチャンスをつかめずにいます。

37分、セメドのクロスを叩いたラウル・ヒメネスのヘッドはラムズデールがキャッチ。42分に速攻を仕掛けたポデンスが逆サイドに振ると、セメドのミドルは右のポストの外を抜けていきました。1分後、ウーデゴーアが右に流したパスを、サカがダイレクトで中央へ。ラカゼットのボレーは、ジョゼ・サの正面に飛んでしまいました。

前半は0-1のままで終了。後半は、ウルヴスが攻め、ガナーズが自陣で受ける時間が増えています。52分にロングシュートを打ち上げたポデンスは、セメドのグラウンダーを受けたワントラップシュートをベン・ホワイトにブロックされました。58分、ガナーズのショートコーナー。ボックス右でキープしたガブリエウがトーマス・パーティーに打たせ、キルマンがカットしたボールがゴール前に浮きますが、追いかけたラカゼットは触れず、ジョゼ・サが懐に収めました。

68分、ウーデゴーアが下がってスミス・ロウ。事件が起こったのは、この直後でした。左サイドでキープしたマルティネッリが、シキーニョの執拗なチェックに激昂。スローインをしたポデンスを小突いて転倒させ、すぐさまドリブルで上がったシキーニョを追って後ろから突き飛ばしてしまいました。レフェリーのジャッジは、あっちもこっちもイエロー。ワンプレーでイエロー2枚のレッドは、なかなか観られるものではありません。

ガブリエウ、ジャカに続く3枚めは、今季プレミアリーグ最多。アルテタ監督はサカをホールディングに代え、守って逃げ切るという姿勢を鮮明にしています。72分、ガブリエウの素晴らしいフィードで左から裏抜けしたラカゼットは、GKと1対1になりながらフィニッシは右にアウト。74分に右からクロスが上がり、パンチが中途半端になったラムズデールは、サイスのボレーを上に押し出すビッグセーブで責任を取りました。

83分にウルヴスが仕掛けた猛攻は、ラウル・ヒメネスが中央に送ったボールに誰も反応せず、ファーから入ってきたシキーニョのヘッドはホールディングがクリア。唯一のゴールを決めたガブリエウは、デュエルで滅法強く、ウルヴスのアタッカーたちを自由にさせませんでした。10人のアーセナルが守り切り、貴重な3ポイントをゲット。3位チェルシー、4位ウェストハムの背中が見えるポジションをキープしました。

スタッツで目を引くのは、10対4というクロス成功本数です。アーセナルのサイドアタックは中央が薄く、ピンポイントのクロスが要求されるという課題をクリアできず。次節のブレントフォード戦と、エミレーツに場所を変えるウルヴスとのリターンマッチは、ラカゼットの後ろから走り込んでくれるスミス・ロウをトップ下に戻したほうがいいのではないでしょうか。冨安健洋の復帰戦となるであろう来週末のプレミアリーグでは、久々のゴールラッシュを期待しましょう。


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