イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Saints】序盤の決定機を逃したマン・ユナイテッド、またも追いつかれて1-1ドロー!

マンチェスター・ユナイテッドは、現在のベストメンバーです。プレミアリーグ25節、オールド・トラフォードに現れたのはサウサンプトン。トッテナム・ホットスパー・スタジアムで3ポイントをゲットしたばかりのチームは、得意のサイドアタックで連勝を狙っているはずです。

プレミアリーグ最下位のバーンリーに引き分けてしまったラングニック監督は、カバーニをクリスティアーノ・ロナウドに入れ替えただけで、難敵を制圧しようとしています。GKデ・ヘア、DFジオゴ・ダロト、ヴァラン、マグワイア、ルーク・ショー。セントラルMFはポグバとマクトミネイ、2列めにブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、ジェイドン・サンチョ、最前線にCR7。キックオフから両者ともに、プレスで相手のパスコースを絞っています

ブルーノ・フェルナンデスが右のラシュフォードに展開したのは4分。高速のアーリークロスは、ロナウドに合いません。6分のチェ・アダムスのロングシュートは、デ・ヘアの頭上にアウト。マンチェスター・ユナイテッドの最初の決定機は、7分でした。左から上がったジェイドン・サンチョのスルーパスで、ロナウドがフォースターと1対1。GKを抜き去って左足で転がしたフィニッシュは、ペローが戻ってクリアしました。

9分に左から仕掛けたのは、エルユヌシ。ファーに届いた絶妙なクロスをカイル・ウォーカー=ピータースがダイレクトで折り返すも、ボールは中央のアルマンド・ブロヤの後ろに出てしまいました。フォローしたウォード=プラウズのシュートを3人がかりでブロックし、カウンターが発動。左サイドをスプリントしたサンチョがベドナレクをかわし、フォースターと向き合いますが、右隅を狙ったシュートは足でブロックされました。

21分、先制ゴールの決め手はブルーノが縦に出したロングフィード。右サイドを抜け出したラシュフォードはフリーで、ファーから走り込んだサンチョにラストパスが通りました。右足のワンタッチは、プレミアリーグ2ゴールめ。リードしたマンチェスター・ユナイテッドは、セインツボールの際に奪いにいくポイントが低くなっています。

34分、右サイドでロメウとワンツーをかわしたスチュアート・アームストロングの左足ミドルは、ニアポストの外。39分にCKのクリアを足元に収めたロメウのミドルは、左に逸れていきました。41分のロングスローでポグバのクリアが中央に流れ、スチュアート・アームストロングがボレーで叩くと、デ・ヘアが左に反応してダイビングキャッチ。2分後、左からオーバーラップしたペローがダロトとヴァランをかわして放った一撃も、守護神が冷静にキャッチしました。

前半は1点リード、しかしシュート数は5対7。最近のマン・ユナイテッドあるあるは、「3発ぐらい決められそうな前半を1-0で終え、追いつかれる」という展開です。48分、エルユヌシが縦に出したスルーパスで、左サイドにいたチェ・アダムズが抜け出した瞬間、逆サイドでルーク・ショーが残っていました。ボックス左から放ったシュートは、右のポストの内側を叩いてネットに収まりました。

バーンリー戦は18分に先制し、47分に同点。今日は21分に1-0、48分に1-1。プレミアリーグで4試合連続ノーゴールのロナウドは動きが悪く、ボールをもらっても味方につなげません。54分のアルマンド・ブロヤのミドルは、デ・ヘアがセーブ。57分にルーク・ショーが左からFKを蹴ると、競り合いのこぼれ球を拾ったマグワイアのシュートは、フォースターが足でクリアしました。

61分、ルーク・ショーの浮き球をラインの裏で受けたロナウドは、左足の強烈なボレーをフォースターに弾かれ、二次攻撃から右のダロトが放ったシュートも、ニアを締めたGKにセーブされました。運動量が落ちているマンチェスター・ユナイテッド。65分にロメウのパスが右のスチュアート・アームストロングに通り、フリーで打たれたピンチは、力んだシュートが浮いてくれて助かりました。

2分後、自らの持ち場で数的不利になったマグワイアがアルマンド・ブロヤに抜かれ、デ・ヘアと1対1。パスを選んだストライカーは、味方のポジションが見えていなかったのでしょう。75分、マクトミネイに代わってエランガ。ブルーノはセントラルに落ちるようです。ロナウドをリンガードのほうが機能するのではないか…。80分にブルーノの浮き球で裏に出たラシュフォードは、ダイレクトショットを左に外しました。

82分、ラシュフォードに代わってリンガード。93分にルーク・ショーのFKがマグワイアの頭に届きますが、右隅に飛んだボールはフォースターのビッグセーブに阻まれました。マン・ユナイテッドは、8本のオンターゲットを放ちながら、またも1-1ドロー。フォースターが素晴らしい出来だったとはいえ、ホームで1ポイントをよしとするわけにはいきません。

ブルーノ・フェルナンデスは今日もポジションが深く、シュートはゼロ。CBの背後にまわって守備をするシーンが目立ち、数本のロングフィード以外にチャンスメイクはありませんでした。後半は、前にいる選手の運動量が落ちてしまい、縦に速いセインツのアタックで何度もピンチを招きました。

今日のロナウドは、早い時間に諦めるべきだったと思います。ラシュフォードを中央にまわし、サンチョが右、エランガを左に配するなどの工夫があれば、違う結果で終わられたかもしれません。プレミアリーグの後半戦5試合は2勝3分、ドローはすべてボトム10。指揮官に攻撃を活性化する打ち手がなければ、来季の主戦場はヨーロッパリーグでしょう。(フレイザー・フォースター 写真著作者/Marcin Koral)


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す