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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Newcastle×Arsenal】冨安、無念のリタイア…厳しいプレスで殺されたアーセナル、2-0完敗!

トッテナムがバーンリーに勝って、暫定4位に浮上。アーセナルがここでポイントを落とせば、CL出場権獲得は絶望的になります。プレミアリーグ37節、セント・ジェームズ・パークのニューカッスル戦。ノースロンドンダービーで負傷退場のガブリエウは、間に合ったようです。

アルテタ監督の11人は、予想通りといっていいでしょう。のメンバー。GKラムズデール、DF冨安健洋、ホールディング、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス。2センターにジャカとエルネニー、2列めにサカ、ウーデゴーア、スミス・ロウ。最前線はエンケティアです。ホームチームのプレスが続いていた5分、ジャカが仕掛けた速攻は、エンケティアとエルネニーの連打がブロックされました。

8分にラムズデールがキックを引っかけられますが、ボールは右に逸れて助かりました。直後、左から狙ったブルーノ・ギマランイスのFKは、ファーポストの外。ロングフィードで裏に抜けようとするカラム・ウィルソンは、オフサイドを取られ続けていますが、ひとつでもかいくぐれば即、決定機です。

18分、右からのスルーパスでボックス右を突破したのは、ショーン・ロングスタッフ。高速クロスにラムズデールが触ると、ゴール前にこぼれたボールはベン・ホワイトがクリアします。二次攻撃からのジョエリントンのシュートは、DFに当たってCK。押し込まれているガナーズは、先制ゴールを許すわけにはいきません。

23分、ウーデゴーアがサカにつなぐと、冨安健洋がインサイドをスプリント。縦に走ったSBが作ったスペースにカットインしたウインガーは、ニアを狙ったミドルをドゥブラフカにキャッチされました。36分、左サイドから中に入ったサン=マクシマンが冨安を抜き去り、ニアに放ったシュートは、ラムズデールが素晴らしい反応で外に弾き出しました。

ドリブラーに翻弄されていた日本代表SBは、ハムストリングを痛めてしまい、39分にセドリクにチェンジ。前半終了間際にウーデゴーアが右から蹴ったFKは、ゴール前でクリアされます。中盤で劣勢のガナーズは、チャンスを創れないまま、最初の45分をゴールレスで終えました。

後半が始まって間もなく、エンケティアと競ったシェアが頭を強打し、ラッセルズにチェンジ。何もできなかったスミス・ロウは、53分にマルティネッリに後を譲りました。54分、左サイドを突破したジョエリントンが速いクロスを入れると、カラム・ウィルソンの手前に入ったベン・ホワイトがクリアを枠に入れてしまいました

1-0となり、攻勢を強めるニューカッスル。カラム・ウィルソンのスピード、サン=マクシマンのドリブルもさることながら、情熱的なサポーターのチャントもやっかいです。62分にヌーノ・タヴァレスが下がり、ラカゼット。64分にブルーノ・ギマランイスが右から折り返すと、カラム・ウィルソンの決定的なボレーは惜しくもバーを越えていきました。

残り時間は20分を切り、1-0。ショートコーナーからのエルネニーのミドルは、ドゥブラフカの正面です。72分、クラフトが右サイドを完全に崩すと、丁寧なグラウンダーがカラム・ウィルソンへ。決まるかと思われたボレーは、ベン・ホワイトが足に当てました。攻めなければならないガナーズ。アルテタ監督の最後のカードは、ガブリエウをニコラ・ペペです。

80分、ニコラ・ペペのパスミスから、2対1のカウンター。マーフィーのシュートは、動かなかったラムズデールが左手でセーブしました。ミッションは、10分で2発。82分にドゥブラフカのパントを収めたカラム・ウィルソンは、ラムズデールが出ているのを見てロングシュートを放ちますが、うまくミートせず右に逸れてしまいました。

勝負が決したのは84分。ブルーノ・ギマランイスのシュートをブロックした後、ロングスタッフがキープしたときにセドリクがポジショニングを誤りました。浮き球をもらったカラム・ウィルソンはオンサイド。何とかセーブしたラムズデールは、フォローしたブルーノ・ギマランイスのフィニッシュに触れる位置にいませんでした。

7分の追加タイムは、マグパイズのサポーターが歓喜の瞬間を待つだけの時間でした。寄せが速かったホームチームがサイドを制圧し、ガナーズのオンターゲットはサカとエルネニーのミドルのみ。「たら・れば」は一切ない完敗でした。サン=マクシマンと対峙した冨安健洋は、いつもの彼ではなく、4回もドリブルで抜かれています。後を受けたセドリクに、得意のクロスを上げるシーンはなく、2点めの要因となってしまいました。

最終節のスパーズは、最下位ノリッジに負けなければOK。残り2試合まで4位をキープしていたガナーズは、5位でシーズンを終えることになりそうです。メンバー固定、少数精鋭で3位もあるかと思わせた若いチームは、層の薄さとプランBの脆弱さによって、CL出場権圏外に転落した感があります。スミス・ロウ、ラカゼット、マルティネッリ、ニコラ・ペペが全員シュートゼロでは…!


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