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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Saints×Liverpool】タキ・ミナミノ、同点ゴール!主力を休ませたリヴァプール、余裕の勝ち点3!

スターターのリストを見た瞬間、叫びそうになりました。南野拓実、先発!? 前線にはフィルミーノとジョッタ、中盤はカーティス・ジョーンズ、エリオット、ミルナー、最終ラインはジョー・ゴメス、マティプ、コナテ、ツィミカスというサブの選手だらけの布陣です。

負けたら、ペップ率いるマン・シティの連覇決定。プレミアリーグ37節のサウサンプトン戦は、リヴァプールにとって大事な試合ではないのか?チェルシーとの激闘の疲れが抜けていないのか?主力を軒並み外した理由は、ひとつではないのでしょう。4冠をめざすチームは、いつも通り、立ち上がりからポゼッションを取っています。

右サイドの南野拓実がロングフィードを受けたのは6分。ボックス右に走り込んだエリオットに預け、グラウンダーがニアに入ると、ミルナーのダイレクトショットはリャンコがブロックしました。10分のセインツのカウンターは、右から上がったアルマンド・ブロヤがマティプと1対1。CBをかわした18番の折り返しは、飛び出したアリソンの足に当たりました。

13分に先制したのは、セインツでした。左からドリブルで仕掛けたレドモンドが、カットインからジョー・ゴメスとミルナーをかわして右足一閃。ファーのサイドネットに刺さった一撃は、プレミアリーグNo.1を争う名手でも触れないファインゴールです。

0-1とされたレッズは、すかさず反撃スタート。17分のCKのクリアから、エリオットとツィミカスが左足で連打するも、いずれもマーカーにぶつけてしまいました。19分、ミルナーの縦パスを受けた南野のシュートは、ニアに反応したGKががっちりキャッチ。攻め続けたレッズが追いついたのは、27分でした。

ジョー・ゴメスのアーリークロスを中央で収めたジョッタが、右から上がってきた南野に優しいラストパス。縦に持った日本代表FWが、強烈なシュートをゴール右上にねじ込みました。今季プレミアリーグ3発め、公式戦2ケタゴール。FAカップとカラバオカップ制覇の立役者は、出番がなくてもコンディションをキープできていたようです。

29分、フィルミーノが右から上げたクロスをジョッタが胸でトラップし、右足ボレー。コースを塞いだリャンコがブロックすると、ミルナーの鋭いミドルはマッカーシーが右に弾き出しました。好調の南野は、35分にミルナーが中央に入れたクロスに反応しますが、左足でタッチしたボールはゴールの裏に消えていきました。

37分のフィルミーノのミドルは、クロスバー越え。前半終了間際に、2度のインターセプトから仕掛けたショートカウンターは、ラストパスが通りませんでした。ハーフタイムは1-1、シュート数は1対12。足を痛めたジョー・ゴメスに代わって後半のピッチに入ったのは、ジョーダン・ヘンダーソンです。

48分、ツィミカスの高速グラウンダーをニアで受けたジョッタのワントラップボレーは、惜しくもファーポストの外。55分にマティプの縦パスをジョッタが落とし、フィルミーノのラストパスでエリオットが右から抜けたチャンスは、右足のフィニッシュがニアに外れてしまいました。62分のカーティス・ジョーンズのコントロールショットは、うまく曲らず、右に逸れていきます。

65分、エリオットに代わってオリギ。逆転ゴールは、直後のCKでした。ツィミカスのキックにニアのエルユヌシが触り、中央に浮いたボールをマティプが頭でプッシュ。左にダイブしたマッカーシーのグローブは届きませんでした。残り15分を過ぎ、レッズはペースを落とし始めました。82分にフィルミーノと代わったのは、ナビ・ケイタです。

88分のレドモンドのミドルは、アリソンの正面。終盤のセインツの猛攻に対して、レッズの守備陣はシュートを打たせませんでした。追加タイムは何も起こらず、1-2のままでタイムアップ。ポゼッションは28%対72%、シュート数は4対24…9人の主力を休ませても、このスタッツで勝ち切るチームに、あらためて拍手を送りましょう。

今日、見せてもらったのは、いつも通りのクロップのフットボールでした。マン・オブ・ザ・マッチは、チャンスクリエイト6回、デュエル8勝2敗のジェームズ・ミルナーでしょう。今季プレミアリーグで初めてフル出場の南野も、結果を出してくれました。公式戦24試合10ゴール1アシスト、FAカップは4戦3発でチームの得点王。最近は出番を得られなかったものの、チームの2冠に貢献した実りあるシーズンといえるのではないでしょうか。

4冠チャレンジも、いよいよ残り2試合。プレミアリーグの最終節は、ウルヴスに勝ち切ってスティーヴン・ジェラードの快挙を祈るのみです。全タイトル制覇の可能性を、ここまで残しているだけでも快挙ですが、2つのビッグタイトルを獲れるかどうかで後世の評価は大きく変わります。すべてを手に入れて史上最強となるのか、ライバルの後塵を拝して国内カップウィナーに留まるのか。180分の激闘を、最後まで追いかけたいと思います。


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