【Stoke×MAN.UTD】 ルーニーがセンターMF!?ファン・ペルシ一発で勝利!
このゲームの最大の驚きは「ルーニーのセンターMF起用」です。FWにチチャリート、ファン・ペルシが並び、サイドに香川真司とバレンシア。ルーニーは、キャリックと並んで中盤をコントロール。前線へのパスコースを切り、危険なエリアを察知して、先手を打ってプレッシャーをかけにいくあたりはサッカーセンスの塊。味方がボール奪取するとすかさずもらいにいき、パスを散らしたり、速く長いボールをサイドに出せるので、ボールを支配できる下位チームとの戦いにおいては有効なオプションになりそうです。ただし、マンマークからボールを獲る力がどこまであるかは未知数。ダヴィド・シルヴァやマタのように、中央にオフェンシブMFがいた場合に、これを抑え込めるかがカギとなるでしょう。この試合だけ見れば合格点で、ルーニーがここにおさまれば、チチャリートやウェルベックがより使いやすくなります。
そして香川真司。左サイドに入ったこの日の出来は及第点といっていいでしょう。中盤の組み立てに参加し、相手が密集したエリアから一瞬フリーになった選手にパスを通し、局面を打開するなどシンプルにさばける彼のよさは随所に出ていました。しかし一方、シュートゼロが示すように、ゴール前に入ったときには、相手にぴったりマークされてしまい、まったくボールが出てきませんでした。攻めに活路を見出せないストークが、ならばと完全に引いてしまったこともあり、難しいゲームだったかもしれません。チチャリートは香川以上に何もできませんでした。
早い時間に先制したこともあり、自らが優位にたったときにのらりくらりと時間を経過させることがうまい「退屈メーカー」マンチェスター・ユナイテッドらしい平穏な試合だったのですが、唯一心が動かされたのがファン・ペルシのゴールシーン。彼はPKを決めた後、一直線に71歳のボスのもとへ走り、サー・アレックス・ファーガソンと歓喜の抱擁!「調子悪くても信じて使ってくれてありがとう」ということなのでしょうが、入って1年めで怖いもの知らず、勢いのなせる技ですね。ギグスやスコールズがこんなことするのを見たことがありません(怖そうですよね)。試合後、サー・アレックスは「死ぬかと思った。ロビンは私が71歳ということを忘れている」とジョークを飛ばしてましたが、これにはちょっと感動しました。
ストークは重症です。またもや無得点で、降格ゾーンにいるウィガンより2試合多く消化しているのに、勝ち点3差と完全に危険水域に入りました。今週末、アウェイでQPRに敗れれば、過去1度も自チームを降格させたことのないピューリス監督の長期政権も、トータル10年を持って終わりを迎えるかもしれません。背の高い選手ばかりを獲って、セットプレーとロングスローからヘッドでゴールを狙うだけという異端のサッカーがプレミアリーグから消えるのは寂しいので、ふんばってもらいたいものです。
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