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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Fulham×Chelsea】 前がダメなら後ろから。「攻撃的CB」の3点でチェルシー圧勝!

最近のアーセナルになくてチェルシーにあるもの。ロングシュート、セットプレーからの得点、CBのゴール(ヴェルマーレンはどうしちゃったんでしょう。昔はゴールに貪欲だったのに)。ダヴィド・ルイスの完璧な35mシュートと、テリーのヘッド2発で0-3。前線は点を獲れなかったものの、遠めからのシュートとCKで強引に点を重ねたチェルシー。フラムとのウエストロンドンダービーを圧勝です。

ケガ人が多く消耗激しいマンチェスター・ユナイテッド、余裕なきアーセナル、コンディションが悪そうなトッテナムに比べ、チェルシーのサッカーからはモチベーションの高さと落ち着きが感じられます。気合いが入った元気なフラムの攻撃をしっかり守りきり、数少ないチャンスをものにするあたりはさすが、ゲーム巧者です。30分、相手ボールになると深く自陣に引くフラムを左右に揺さぶり、サイド攻撃が苦しいと見るや、DFラインを前に引っ張り出そうダヴィド・ルイスが思い切ったロングシュート!コンディションの悪いチームや焦りが強いチームは、ついつい安全策に走りがちで、ミドルやロングシュートが減るんですよね。ファン・ペルシのやけくそ気味のロングしか見ないマンチェスター・ユナイテッド、ゴール前でフリーでもパスの出しどころを探すことすらあるアーセナルからは出てこない、コントロールされた最高のシュートが見事に左隅にささり、アウェイチームがリードしたまま前半を終えます。

しかし、この戦いはやはりダービー、後半に入ってもフラムの攻めが続きます。なかなか自分たちのペースに持ち込めないチェルシーでしたが、CKをもらえればこの男がいます。26番、ジョン・テリー。CKからのこぼれ球をマタがピンポイントで合わせた1点め、マタのCKをF.トーレスが頭でそらしたボールに飛び込んだ2点めとも、テリーらしい有無をいわせない完璧なヘディングシュートでした。ELとFAカップを勝ち抜き過密スケジュールを潜り抜け、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティと好ゲームを展開したことは、疲れを覆って余りある自信となって、確実にプラスに出ていますね。終わってみれば快勝。勝ち点61で、1試合消化試合が多いアーセナルをかわして3位に浮上。直接対決となるトッテナム、エヴァートン戦を残していますが、むしろ相手のほうが厳しい表情をしているのではないでしょうか。プレミアリーグはあと6戦、ヨーロッパリーグが最大3戦。最後まで走り切りそうな勢いです。

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