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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【WBA×MAN.UTD】 ノーガードの5-5!ファーガソンを送り出した明るいお祭り!

前半6分、右サイドに流れたボールに追いついたチチャリートが、狙いすましたクロスを香川真司のヘッドに合わせて0-1。8分、香川真司のパスがブロックされたところをアンデルソンが拾って右へつなぎ、バレンシアのスピードクロスがオウンゴールを誘って0-2。30分、右からの崩しにフリーで走り込んだ左FBのビュットナーが強烈なダイレクトシュートを右隅に決めて0-3。サー・アレックス・ファーガソン監督のプレミアリーグラストマッチ、マンチェスター・ユナイテッドでの1500試合めは、長年の労に対する感謝の気持ちを全員で表現しているかのような、一方的なゴールラッシュで始まりました。

この試合に勝てば8位、負けても9位に落ちるかどうかのWBAには、ホームゲームでありながらも絶対に勝とうとする気力がないように見えます。ファーガソン監督の最後の勇姿をぜひ見たいとチケット販売サイトにマンチェスター・ユナイテッドファンが殺到したため、チケットはプラチナペーパーと化し、高い席には何と30万の値段がついたそうです。そんなゲームにもかかわらず、信じられないことに前半30分の3点めで、ホームスタジアムのザ・ホーソンズを後にしようとするWBAサポーターが続出します。アウェイチームのサポーターにとってはメモリアルゲームでも、俺たちには関係ない、マンチェスター・ユナイテッドにボロボロにされるのは気分が悪いというサポーター心理はわかりますが、それにしても30分は早すぎる!実際に、ここで家路を急いだせっかちなWBAファンは、1時間後、自宅やパブで自らの行為を大いに後悔することになります。

0-3になってからはWBAも何とかマン・ユナイテッドの攻撃を食い止め、40分にはモリソンが一矢報いて前半は1-3で終了。後半に入ると、前半にも増して、両チームともノーガードの打ち合いの様相を呈してきます。きっかけとなったのは、後半の頭から入ったロメロ・ルカク。最終的にゲームの結果をマンチェスター・ユナイテッドサポーターの望まないものに変えたのもこの男です。

入ってまもない50分、さっそくルカクがこの日1点めを決めますが、直後の53分に右からのクロスにファン・ペルシが飛び込んで左足ダイレクト、これで2-4。さらに63分、左サイドから香川真司の縦パスを受けた途中出場のギグスがチチャリートに合わせて2-5。今年新加入のビュットナー、香川、ファン・ペルシと、ファーガソン監督がモチベーションが下がりはしないかとずっと気にかけていたチチャリートがゴールを決めるという最高のプレゼント。69分には香川真司がお役御免、今年引退するポール・スコールズが登場。後はスコールズが得点を決めてそのままタイムアップ、というのがファーガソン監督とピッチ上の選手の筋書きだったのでしょう。

しかし残り10分、突然、台本にはなかったショータイムが始まります。ベンチで談笑していたマンチェスター・ユナイテッドの選手や首脳陣から笑顔を奪ったのは、80分のルカクの左足シュート。さらに表情をこわばらせたのが直後、81分にムルンブが右から打ったクロスのグラウンダー。2-5があっという間に4-5となり、あわてたファーガソン監督はエヴァンスを下げ、リオ・ファーディナンドを投入します。しかし、こうなったらもう止まらない。86分、ルカクがハットトリックとなるゴールを混戦から押し込み、ついに同点。追加タイムは、逆転負けの心配をしながら過ごさないといけない最悪の時間でした。サッカーの神様は、71歳の名将にまで油断の怖さを教え諭すという念の入れようを見せ、誰もが一生記憶に留めるであろう乱打戦は、何とか5-5で打ち止めとなりました。

マンチェスター・ユナイテッド最初のシーズンを20試合出場、6ゴールで終えた香川真司と、最後のシーズンを28勝5分5敗の優勝で飾ったサー・アレックス・ファーガソン。オールド・トラフォードのホーム最終戦では少し感傷的だった指揮官は、ゲームが終わると満面の笑みでスタンドに手を振り、安堵感を漂わせたすっきりした表情で歓声に応えます。スコットランド人監督と日本人MFが一緒に戦った最初で最後のこのシーズンを、そしてラストゲームのさまざまなシーンを一生忘れることはないでしょう。ありがとう、これからも元気でいてください、サー・アレックス。

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“【WBA×MAN.UTD】 ノーガードの5-5!ファーガソンを送り出した明るいお祭り!” への1件のコメント

  1. Hello!

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    Hello!

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    Hello!

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    しかし残り10分、突然

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