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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×MAN.UTD】 のらりくらりと1点リードでラスト30秒…。

マンチェスター・ユナイテッド勝利、香川スタメン…ポータルサイトの見出しを想像し、やれやれ、とにかく勝ち点3だと思ったラスト30秒、左からのクロスをデヘアが弾ききれず、デンプシーのゴール、1-1。まさに無念のドロー!こんな日は眠れないですね、ファンは。いっそ、大敗したほうが気持ちの切り替えは早いものです。もう、寝るしかありませんから。ああ。

前半からトッテナムが攻勢、香川もファン・ペルシも20分まではほとんどボールタッチしていませんでした。しかし、昔からマンチェスターユナイテッドは、ボール支配率が50%を切るくらいのほうが勝っていたりします。相手に持たせて、引きつけて奪うとすぐに縦に速く展開。サイドの選手に出し、ペナルティエリアに複数の選手が殺到し、ゴールをゲットする。そんなイメージがあったので、この展開にも特段焦らず、今に入るだろうと考えていました。25分、後ろからのボールを受けた香川がダイレクトでぽっかり空いていた中央に出し、そこから左のウェルベックへ。ウェルベックが右のクレバリーにサイドチェンジすると、クレバリーからピンポイントのクロスが出て、ファン・ペルシがヘッドでドスン、先制!中盤でシンプルにプレイでき、ダイレクトパスを効果的に使える香川が絡むと、いい形でサイドに展開できるので、得点の匂いがするチャンスが増えます。この先制点は、香川らしさとユナイテッドらしさがそれぞれ感じられた満足度の高いものでした。

それにしても、香川が前線に出たとき、ボールが出てこないですね。この日はトップ下でシュート3本と、前節よりはペナルティエリア周辺で仕事をする機会が増えましたが、まだ本領を発揮できていません。ルーニーとコンビが組めるようになれば、彼がうまく香川を使うシーンが増えるはずです。次節以降に期待しましょう。

さて1点を奪うと、ユナイテッドはのらりくらり。後半になって、トッテナムの攻勢が強まり、前線からのチェイスが厳しくなると、自陣で苦しまぎれのドリブルから奪われることが増え、完全に守りに入ります。それでも、前がかりになったトッテナムの背後を右から突破して、チャンスは作っていたのですが、なかなかシュートまで持ち込めませんでした。そして…。

トッテナムは、サンドロが今季絶望となったのは痛かったのですが、ケガから復帰したパーカーの調子が上がり、デフォーを始め、前線の選手が元気です。レノンとベイルは、やっぱり怖い。縦にくるぞと読まれていても、一瞬のスピードで抜いてしまうレノン、驚異的なスピードがあり、相手を抜ききらなくても質の高いクロスと強烈なシュートが繰り出せるベイル。彼らとパーカーが元気であれば、このチームが崩れることはないでしょう。今季はここにデンベレとデンプシーが加わり、攻撃のバリエーションが増えました。ファン・デル・ファールトが抜けて大丈夫かと思いましたが、堅実でいい補強ができてますね。したたか、の一言です。

冷静に考えれば、デヘアが2発、リオが1発、決定的なピンチをセーブしていたわけで、負けてもおかしくない試合でした。ドローという結果は妥当なのかもしれませんね。同点シーンについて、スカパー解説の粕谷さんは「デヘアはしょうがない」とおっしゃってましたが、キーパーは、クロスに対して出たら完全にクリアしないといけません。パンチングで弾いた先に相手がいたら、それはキーパーのミスです。横のボールに強いデヘアに救われ、ハイボールが不安なデヘアがやってしまった。そんな試合でした。

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