【Swansea×MAN.UTD】 得意の結果オーライ!ファン・ペルシとルーニーが舞った開幕4発勝利
直前に代表チームでプレイした香川真司、ルーニーはベンチスタート。CBにリオ・ファーディナンドとヴィディッチ、中盤にはキャリック、ギグス、バレンシア。要所をベテランで押さえた慎重派のモイーズ監督らしいスタメンで、新生マンチェスター・ユナイテッドの2013-14シーズンが始まりました。前半30分までの昨季王者は、プレシーズンマッチの続きを観ているような、さえないシーンの連続です。ミチュ、シュルヴェイ、ダイアーを中心に細かいパスをつなぐサッカーを徹底するスウォンジーは、思い切りのいいプレイで昨季王者を圧倒します。左からのクロスがこぼれたところを、右SBフィル・ジョーンズがうまく抑えて打ったダイレクトボレー以外にこれといったチャンスがないマン・ユナイテッド。このままいけば、ホームチームの先制は時間の問題です。
ところが先に点を獲ったのは、アウェイの赤いユニフォームです。34分、ギグスがDFの裏に出した浮き球を、寝たふりをしているかのように静かだったファン・ペルシがトラップ&ボレー。これがゴール右に突き刺さり、スウォンジーのサポーターを沈黙させます。その2分後には、左からのクロスを拾ったバレンシアが中央に速いグラウンダーを出し、これをウェルベックが軽く合わせて0-2。あっという間の2失点に、それまでの優勢を失うスウォンジー。余裕を取り戻したマンチェスター・ユナイテッドは、悠々と前半を終わらせ、ハーフタイム。何か明確な変化を起こさなければ、スウォンジーの巻き返しは期待できません。
後半開始から、勝負とばかりにラウドルップ監督が手を打ってきました。オランダから来た点取り屋、ウィルフレード・ボニーの登場です。フィジカルコンタクトが強く、頭も足も強い屈強なCFが前線で体を張ることで、ミチュの負担が軽くなり、再びスウォンジーが決定機を作り始めます。ダイアー、シェルヴェイがサイドからパスを出し、中でボニーが合わせるというシンプルな攻撃が効果を発揮し始め、デ・ヘアが慌てるシーンが増えてきました。60分までは完全にホームチームのペース。早い時間に1点返せれば、ゲームはまだまだわかりません。
そこに登場したのが、ウエイン・ルーニー。スコットランドとの親善試合では、まだ本調子ではありませんでしたが、そうはいってもイングランド代表のエースであり、マンチェスター・ユナイテッドの10番です。彼の登場で前線へのパスがつながるようになり、カウンターでたびたび、GKフォルムを脅かすようになります。
72分、この試合を決定づける3点めは、やはりこのふたりから。ファン・ペルシがドリブルを始めると、左サイドにいたルーニーが右に流れ、DFふたりを引きつけます。この動きで空いた左のスペースをエースストライカーは見逃さず、シュートコースが作れる位置に持ち込み、左隅へ強烈なミドル!0-3、さすがにこれは勝負ありです。
この後、82分にウェルベックのミスからボニーに1点を返されますが、終了直前の93分、ルーニーがペナルティエリアのすぐ外から絶妙なスルーパス。これを受けたウェルベックがGKの動きをみてループシュートを左のサイドネットに落とし、1-4。ボール支配率は50%にはるかに及ばなかったマンチェスター・ユナイテッドが、攻められながらも要所を締め、結果オーライの初戦勝利。次戦、いきなりチェルシーですが、この日の最終ラインの出来と、ファン・ペルシ、ルーニーのプレイがあれば、強敵を撃破する可能性は充分にあるでしょう。次こそ、香川真司の出場も期待できます。
ああ、ほっとした。モイーズ監督、マンチェスター・ユナイテッドでのプレミアリーグ初勝利、おめでとうございます!
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