イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Crystal Palace×Arsenal】悪いときには悪いなりに。アーセナル、手堅く首位キープ!

普通に考えたら、アウェイとはいえ負けないでしょう。降格候補のクリスタル・パレスは、プレミアリーグ8試合で1勝7敗の19位。下を見ても、サンダーランドの姿しか確認できません。1試合平均得点が1点を割る貧弱な攻撃と、こちらもサンダーランドとのワンツーとなる19という失点の多さ。ゲームの興味は「アーセナルが何点奪って快勝するか」だとばかり思っていましたが、サッカーはやってみないとわかりません。前半が終わって0-0。アーセナルが、さえません。要因はふたつです。エジル、カソルラ、ラムジーのパフォーマンスの低さと、アクシデント。

ケチのつき始めは、前半8分の1回めのアクシデントです。試合中の接触プレイによる脳しんとうで休んでいたフラミニが、今度は股関節を痛め、ニャブリとの交代を余儀なくされます。ミッドウィークのチャンピオンズリーグに出ていなかったフレッシュな選手がピッチを去る一方で、負傷明けからコンディションが上がらないカソルラ、疲労からか運動量が落ちてゲームから消えるエジル、同じく連戦のストレスでプレイが荒いラムジーが、チーム全体に連動性を生み出すことができません。

スペースに走り込む動きが少なく、ほとんどのパスは足元へ。ドリブルなどのアクセントもないため、守るほうは予測しやすく、前半の多くの時間は膠着状態です。ゴールの匂いがしたのは、30分を過ぎて、右サイドの角度のないところからカソルラが左足で打ったシュートのみ。逆に、シャマフのミドルシュートなど、GKシュチェスニーが体を張るシーンが多く、アーセナルが勝ち点3を奪う姿が想像できないまま、最初の45分が終わります。

この状況をどう打開するのかと思いながら観ていた後半、開始直後にアーセナルは貴重な先制のチャンスを迎えます。ニャブリが右からペナルティエリアに入って、受けたボールを切り返したところを足をすくわれ、ジャッジはPK。これをアルテタが左に豪快に蹴り込み、やっと0-1。後は、ゴール前さえ固めれば、攻撃力のないクリスタル・パレスを抑え込むのはさほど難しくなさそうです。欲しいのは追加点。このままいければ…というところで、2回めのアクシデントがプレミアリーグ首位チームを襲います。

65分、クリスタル・パレスの守備にプレッシャーをかけられるようになり、チーム全体が前傾姿勢になったアーセナルの裏に広がるスペースを狙って、シャマフに縦パスが出されます。対応したのはアルテタ。彼とゴールとの間には、シュチェスニーしかいません。ルーズボールを追いかけるふたりが同時に倒れたのを見たレフェリーは、アルテタに赤いカードを突きつけます。これは厳しい!VTRを観ても、プロフェッショナルファールはなく、態勢は互角です。しかしそれでも、判定が覆るなどということはサッカーの世界にはありません。アーセナルは10人になり、ここからはきわどいピンチをいくつか招き、好調だったシュチェスニーのビッグセーブで事なきを得るシーンが目立ち始めます。

アルテタの退場を受けて、1点のリードを死守しようとしたヴェンゲル監督の采配は的確でした。直後、フラミニと代わってプレイしていたニャブリをさらにウィルシャーに代えてセンターの守りを強化すると、72分には調子が上がらないカソルラをモンレアルにスイッチ。ただ守ってクリスタル・パレスの攻撃をかわすのではなく、スペースが空きやすかった左サイドでモンレアルが裏に飛び出してチャンスを作ることで、相手の押し上げをけん制し、攻撃を受ける時間を減らしました。

ゲームを決めたダメ押しゴールの突破口は、やはり左サイドのスペースです。87分、ラムジーがドリブルで縦に突破し、必死で食い下がるDFをキックフェイントで翻弄すると、タイミングよく上がってきたジルーにふわりと浮かせた絶妙なラストパス。GKより先に頭でさわったジルーが、ゴール正面からのヘッドで枠を外すわけがありません。これで0-2。プレミアリーグだけでなく、チェルシーとのキャピタルワンカップまで視野に入れていたヴェンゲル監督は、何としてもベテランのロシツキは休ませたかったのでしょう。必死のやりくりと我慢は、クリーンシートの勝ち点3という最高の形で実を結びました。

悪いなりに勝ちきるアーセナルと、ここ一番で不用意な失点を重ねて勝ちきれないマンチェスター・ユナイテッド。1年前の秋は、この図式は逆でしたね。ガナーズの快走は、どうやら勢いだけではないようですね。これは、まずい。ときどき勝ち点を落としてくれないと、追うほうはつらいです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す