【Hull City×Liverpool】連携不足&不安定な守備で完敗…何があったの!?リヴァプール
敗因は「はじめてのフォーメーションが不発だった」「CBシュクルテルの出来が悪かった」というところでしょうか。スタリッジ不在は痛かったとは思いますが、それにしてもスアレスをトップに、モーゼス、ヘンダーソン、スターリングと並べた前線は、連携が悪すぎました。試合を通じてボールポゼッションは60%を超えていたものの、放り込み、個人技、遠めからのシュートしか手立てがなく、ハル・シティのディフェンスを崩すシーンが少なすぎました。前半の失点は、モーゼスの判断ミス。自陣で無謀なドリブルを仕掛けてカットされれば、すぐさまそれなりのピンチになります。ハル・シティはワンツーでゴール前まで攻め込むと、リヴァモアが放ったシュートがシュクルテルの足に当たり、ミニョレは頭を越えていくボールを見送るしかありませんでした。
とはいえ、この失点については、27分のジェラードの直接FKで取り返しています。プレミアリーグの中位クラスに1-1で前半終了なら、勝機は充分でしょう。後半に入ると、ロジャース監督は機能しない中盤に手を入れており、66分にはタイトなスケジュールを見越して温存していたコウチーニョをスターリングに代えて投入。残り25分で一気に攻めて点を奪って、逃げ切る腹づもりだったはずです。このタイミングでもまだ同点だったことを考えれば、「コウチーニョを外したから負けた」「温存策が裏目」という単純な話ではないように思います。
70分には、さっそくコウチーニョがモーゼスにチャンスを創り、勝ち越しゴールへの期待が高まります。まさかこの直後に、MFメイラーにプレミアリーグ初ゴールを奪われるとは…。焦るリヴァプールに、ついぞコンビネーションは戻らず、攻撃はスアレスの個人技とFKのみ。86分のダメ押しゴールは、当然の帰結でしょう。前のめりになっているところに速攻を仕掛けられたからというより、あれだけ相手が時間をかけてドリブルしていたのに、誰もカットしにいかなければ何が起こってもおかしくないということです。ゴール前で簡単にパスを通されると、元トッテナムのハドルストーンのシュートがシュクルテルに当たり、これがゴールに転がって万事休す。リヴァプールは、今季プレミアリーグで最悪のゲームを、年末の殺人スケジュールの入り口という最悪のタイミングでやらかしてしまいました。
攻撃の課題が、中盤でパスが回らず相手のバランスを崩せないことだったので、交代カードを1枚余らせるくらいならジョー・アレンを入れるという手はあったかと思います。いずれにしても、ロジャース監督はちょっといじりすぎましたね。あまり経験のないフォーメーションに選手が戸惑ったことに加えて、何が何でも勝つという気合いが感じられず、相手のペースに合わせた受け身のサッカーをしてしまったというのも敗因のひとつかもしれません。
今季のリヴァプールは、昨季多かったこういう取りこぼしをしないところがよかったのですが、ここにきて足踏みをしてしまいました。とはいえまだ4位。2位のチェルシーとは、直接対決でひっくり返せる差しかありません。今週は水曜、土曜とプレミアリーグが開催されるタイトな1週間ですが、幸いなことに両方とも本拠地アンフィールド、相手は下位のノーウィッチとウエストハムです。こういう悪い試合はとにかく忘れて、切り替えることが何よりも大事ですね。
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やはり、怪我人が出た時の選手層の薄さは気になりますね。
しかし、昨シーズンの順位を鑑みれば、これだけの選手がいることは、驚きです。
このチーム状況をみると、今シーズン放出したダウニングがいたら違っていただろうと妄想してしまいます。
リバサポさん>
かなり、ロジャースカラーのチームになってきましたね。今、いないタイプということでは、シェルヴィがいたらと思いますね。パスが出せて、ゴールに絡める選手ということで。